
東北自動車道の栃木インターを出てローカルな風景を走り抜けると、美しい佇まいのパン屋が現れる。「半分農家、半分パン屋」を自称するオーナーの福田大樹さんは、農園でパンの材料となる小麦のほか、小豆や野菜なども育てている。福田さんは、パン屋を志して修業している間に小麦アレルギーを発症、症状の克服と向き合いながら独自のパンを生み出してきた。地元・栃木県産の小麦のみを使用、クリームやあんこなどの副材料も、すべて手づくりというこだわりのパンは、子どもから年配の方まで、誰もが安心して食べられる味。店には、今回の記事を監修していただいたパンラボ主宰・池田浩明さんが「感動するほど素敵な空間」と称賛するカフェが併設されており、購入したパンのイートインはもちろん、自家製農園で生産した野菜を使ったサンドイッチや、果物を使った自家製スイーツも楽しめる。「ここでのおすすめは、農園で収穫された小豆をつかったあんぱんと、南インドカレーパン。カレーパンは、カレー職人が作ったフィリングを使っており、本格的です」(池田さん)。ドライブのデスティネーションとしては申し分ない場所だ。