

初めての愛車は、憧れのメルセデスを手に入れたい
多彩な役を柔軟に演じ分ける実力派として、年々存在感を強めている俳優、磯村勇斗さん。2022年は8本の映画に出演し、その姿を映画館で観ない日がないほどの活躍ぶりだった。
「昨年は日本アカデミー賞やカンヌ国際映画祭にも参加させていただいたり、長編映画で初主演を務めた作品でもTAMA映画賞で最優秀新進男優賞を受賞したりと、いろいろな映画に関わったことで新しい景色を見ることができた年でした。今年も監督やスタッフ、仲間たちと共に、新たな作品にトライしていきたいと思っています」
2023年も更なる活躍が期待される磯村さんは、仕事に対して真摯に向き合うためプライベートな時間も疎かにしない。欠かせない休日の趣味のひとつがクルマなのだとか。

現在はクルマを所有せず、カーシェアリングサービスを利用して様々な車種に乗っているという磯村さん。
「運転することが好きなので、休みがあればサウナや買い物に行くためにクルマで出掛けます。もともとSUVのような大きな車両タイプが好みだったのですが、最近スポーツカーを借りて乗ってみたらすごく運転が楽しくて、好きになりました。今はかなり本気で愛車が欲しくて探しているのですが、いろいろなブランドを見ている中で、メルセデスも魅力的だなと。でも、メルセデスって何か成し遂げないと手に入れられない憧れの存在というイメージが強くて。そんなタイミングで、速さもラグジュアリーさもトップクラスのスポーツカー、SLを運転できるのは願ってもないチャンス。とても嬉しいです!」
磯村さんとSLが対面したのは、冬晴れの抜けるような青空の下。煌めくハイパーブルーの車体を見た第一印象は?
「対面は後ろ姿からだったのですが、丸みを帯びたボディがキュートだなと思いました。前に回り込んでみると一転してクールな顔立ちで、全体として中性的なデザインに感じます。ボディカラーのハイパーブルーは写真で見ていた以上に鮮やかで綺麗な色ですね! とても刺激的でワクワクします」
SLとの対面に興奮気味の磯村さんは、ぐるりと一周見て回りその手でエンジンを掛けるとテンションも最高潮に。そのまま、都内から山梨県北杜市にある「中村キース・ヘリング美術館」まで、2時間半ほどのドライブを楽しんでもらった。


疾走感抜群。クルマと一体になったような乗り心地
目的地までは中央自動車道を真っ直ぐ約160km。平坦から山岳地帯までバリエーションに富んだ道のりは、どんな場所も快適な走りを実現するSLにはうってつけのドライブコースだ。ゴールである美術館に到着し、颯爽とクルマを降りる磯村さんの満足気な表情を見れば、充実したドライブだったことは言うまでもない。
「正直、想像以上の乗り心地でしたね。疾走感がすごいです。高速道路に入って合流で少しアクセルを踏んだら瞬発的に加速していくし、それでいて乗り心地は滑らか。こんなにクルマとの一体感を感じながら走っている感覚は本当に初めての経験でした。速度が出ていても安定感があるから、疲れやストレスは一切ないです」

モータースポーツの原点に回帰したスポーツ性能と、ラグジュアリーを兼ね備えたSL。その歴史を遡れば、名だたる名優が愛してきたクルマでもある。
「やっぱりメルセデスには圧倒的な気品を感じます。このクルマに乗って思ったのは、走りや操作性などクルマとしての基本的なパフォーマンスの高さはもちろん、その裏側にある細部へのこだわり。例えば乗車中に首元を温風で温めてくれるエアスカーフなど、どこをとっても妥協がない。常にクオリティを高め続けることをやめないからこそ、辿り付ける境地なんだろうなと。僕は、まだ俳優としても人間的な部分でも進化をしている途中です。停滞することなく、常に変化するために新しいものを追求していかなければならないと思っています。SLを通じてメルセデスの姿勢に触れてとても共感しましたし、魅力を再認識しました」


磯村さんが特に気に入ったという「ビル・T・ジョーンズ ボディ・ペインティング KH5」1983年
俳優として立ち止まらないためのインスピレーション
俳優だけでなく、趣味であるサウナやデジタルアートなどのフィールドでも活躍する磯村さん。欠かせないもう一つが、ポップアートだ。
「もともとアートなどの表現物が好きで、子供の頃からいろいろな作品に触れてきました。アンディー・ウォーホルからアメリカのポップカルチャーを知り、表情や色の使い方の多彩さに魅了されました。静止画なのにまるで動いて見えるような映像的な楽しさがあり、見ているだけで元気が湧いてきます」
中でも1980年代のアメリカのアートシーンを代表するキース・ヘリングは特別な存在だとか。今回訪れた中村キース・ヘリング美術館は、そんな磯村さんがずっと訪れたかった場所。現在は開館15周年を記念した「混沌と希望」展を開催(〜2023年5月7日まで)しており、約150点の作品を展示している。

「気付いたら一番好きになっていたアーティストがキース・ヘリング。僕は絵を描くのですが、彼の作品に結構影響を受けているんです。今回訪れて初めて見た作品がたくさんありましたが、どれもキースらしさが溢れていて長時間見入ってしまいました。刺激をたくさんもらって、とても良い時間が過ごせました」
メルセデスのように常に未来を見据え進化を続けることを理想に掲げる磯村さんにとって、アートを鑑賞している時間は大切な息抜きの時間だという。空き時間や休日があれば何となしに美術館を訪れ自然体で過ごすその時間が、彼の活力になっているのだ。

メルセデスは、仕事と趣味を楽しむ余裕をくれる
「息抜きの時間を大切にするのは、心も体も余裕がある状態で仕事をする方が良いモノが生まれてくると思うからです。集中して、少し休んで、また集中してという繰り返しが自分には心地良いんです。そうやってモチベーションを保ちながら、俳優として質を高めていくことができるのが理想。いろんな引き出しを増やして、こんな演技もできるのかと見ている人を驚かすような存在になりたいですね」
俳優としてのステップアップに貪欲でありながらも、自分らしさを決して見失わない磯村さん。彼のスタイルは、長い歴史の中で一貫した個性を保ちながら革新と伝統を築いてきたメルセデス、そしてSLと重なる。ラグジュアリーとピュアスポーツを融合した究極性が、彼のライフスタイルに余裕と活力を与えてくれることだろう。
PROFILE
磯村勇斗 / Hayato Isomura
2014年俳優デビュー。「仮面ライダーゴースト」のアラン/仮面ライダーネクロム役、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」や大河ドラマ「青天を衝け」などで存在感を放ち、2022年は映画「ヤクザと家族 The Family」と「劇場版 きのう何食べた? 」で第45回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。サウナ好きとして知られ、自身の冠サウナ番組「サウナーーーズ4 磯村勇斗とサウナを愛する男たち」(WOWOW)が3月スタートのほか、公開待機作に映画「波紋」(初夏公開)、「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編-運命-」(4月21日公開)などがある。
【着用アイテム】
ジャケット(セットアップ価格)¥186,000、デニム¥34,800/ともにセラー ドアー(アントリム TEL:03-5466-1662)、バッグ¥110,000/ソメスサドル(ソメスサドル青山店 TEL:03-5464-2555)、腕時計¥478,500/ベル&ロス(ベル&ロス 銀座ブティック TEL:03-6264-3989)、その他スタイリスト私物
ABOUT CAR
モータースポーツ起源のスポーツカーという原点への回帰と、新しい時代のラグジュアリーの融合を体現した一台。最先端技術を結集したダイナミックな走行性能は、人とクルマが一体となるような爽快感を極める。新たに後席が追加され、使いやすさも大幅に進化した。
SPOT INFORMATION
中村キース・ヘリング美術館
ADDRESS 山梨県北杜市小淵沢町10249-7
TEL 0551-36-8712
駐車場 あり
https://www.nakamura-haring.com/
All Keith Haring Artwork ©Keith Haring Foundation
Courtesy of Nakamura Keith Haring Collection.
ホテルキーフォレスト北杜
ADDRESS ⼭梨県北杜市⼩淵沢町10248-16
TEL 0551-36-8755
駐⾞場 あり