
創業60年を迎える老舗は、国内外に多くのファンを持つ名店。現シェフの伊原靖友さんは2代目で、イベントや別店舗の営業もほぼ行わず、松戸のこの店に心血を注いでいる。「時間をかけてでも訪れる価値のある店」には、車で訪れる遠方からのリピーターも多く、店には広い駐車場を完備している。「ハード系も惣菜パンも菓子パンも、その一つひとつが全て代表作」という伊原さんの言葉どおり、どのパンにもそれぞれの持ち味があり、その味は感動もの。同店ではドイツ製の窯を使っており、AMGオーナーでもある伊原さんは「きちんと手入れをすれば何代にもわたって長く使える。メルセデスのクルマとドイツの窯に、揺るぎない信頼感という共通点を感じる」という。パンラボ主宰・池田浩明さんもこの店には絶大なる信頼を寄せていて、「小さな売り場はいつもパンでぎっしり埋めつくされていて、どれも逸品。誰が行っても絶対にお気に入りのパンが見つかります」と、太鼓判を押す。お気に入りはミルフィーユと、イチジクとチョコのライ麦パン。「ライ麦生地の酸味のある生地とチョコの酸味が合うんです」。朝早くから開店しているので、パン屋巡りのスタート地点にするパンマニアも多いのだそう。