

海外取材で抱いたメルセデスへの憧れ
『LEON』や『OCEANS』などの男性誌をヒットさせた敏腕編集者であり、ファッションディレクターとしても様々なブームを作ってきた干場義雅さん。彼のラグジュアリー観は、常にファッションと共に磨き上げられてきた。
セレクトショップ「BEAMS」の販売員からキャリアをスタートし、雑誌『POPEYE』の読者モデルを経て雑誌編集者の道へ。ミラノやニューヨークで開かれるファッションの祭典、ファッションウィークには幾度となく足を運び、ラグジュアリーブランドへの取材も20代の頃から担当。華々しくも厳しい世界の中で心眼を鍛えてきた。
そんな干場さんにとって、理想のクルマ像は、1980年に公開された映画『アメリカン・ジゴロ』に登場するメルセデスだという。
「ジャケット姿にペルソールのサングラスを掛けたリチャード・ギアがオープンのSLに乗っているシーンがとても格好よくて目に焼き付いています。あれが僕の中で一番印象深いメルセデスですね」


そんな憧れを抱きつつも、干場さんが乗るのはもっぱら後部座席。クルマはビジネスシーンで乗る機会が圧倒的に多いという。
「メルセデスは取材先のエグゼクティブが運転手付きで乗っているイメージが強いですね。海外出張となると送迎もメルセデスであることが多く、若手の頃はよく恐縮していたものでした。今のクルマの使い方としては、一部上場企業の社長と打ち合わせを兼ねた会食という機会に、先方の会社から同乗してレストランへ行くことも多いです。コンサルティングに関わる話は内密なことが多いので、シームレスに車内で打ち合わせを続けることができて、限られた時間を有効に使えるクルマという移動手段はとてもスマートだと感じます」

Vクラスに乗れば、限りある時間を有意義に過ごすことができる
「海外ではVクラスに乗ることが多いです」と干場さん。ファッションウィークの取材時は、街のあちこちで開かれているョーを見て回るため、運転手付きのクルマが欠かせないそう。そんな彼が感じた、V 220 d EXCLUSIVE long Platinum Suiteの印象は?
「まず色が良いですよね。コンクリートジャングルと言われる東京の街並みと、メタリックなセレナイトグレーはとてもマッチしていると思います。グレーはカメレオンのように街に馴染むカラーなので個人的にも好み。スーツもこのクルマと同じような色を選ぶことが多いです。あとは、2列目のエクスクルーシブシートが至極快適ですね。車内空間が広いので足をゆったりと伸ばせますし、シートは体を優しくホールドしてくれて心地良いです。このクルマには年月を掛けて高められてきたメルセデスのクラフトマンシップが細部に表現されていて、高貴なオーラを感じます」
ファッションを通じてあらゆるラグジュアリーに触れてきた干場さん。V 220 d EXCLUSIVE long Platinum Suiteに感じるラグジュアリーについて訊いた。
「ラグジュアリーは見た目で感じるものではなく、触れて初めて感動をもたらす“何か”を持っていることだと考えています。このVクラスは、レザーの質感やステッチひとつ取ってみても繊細で丁寧な仕事が見て取れますし、移動中は揺れが少ないので乗り心地も快適。豪華な装備にばかり目が行きがちですが、僕が今日感じたような、乗った者にだけ分かる良さがあることは、本当に贅沢でラグジュアリーだと思います」

それは、自身が提唱する“エコラグ”にも通じるものがあった。
「“エコラグ”というのは、“Economics Luxury”の略。メリハリを持って良いお金の使い方をしましょうという考え方です。掛けるべきところにお金を掛けるということ。移動の手段であり、リビングであり、仕事場としても使えるVクラスは、限りある時間を有意義にしてくれますね」

Vクラスで訪れるからこそ、さらに特別な体験になる
この日、干場さんが訪れたのは、大手町にある「TRATTORIA CREATTA」。皇居の和田倉濠を目の前にした抜群のロケーションで、素材本来の味わいを生かした革新的なイタリアンが食べられるレストランだ。バーカウンターやテラス席もあり、時間帯やシーンを問わない使い勝手の良さも魅力。
「個室での食事もすごく良いのですが、お店選びは空間の気持ち良さを大切にしています。ここは、暗めで落ち着いた照明や上質なインテリアが醸し出す全体の空気感が素敵。海外の方をご案内してもとても喜ばれる、お気に入りのお店です」
意匠を凝らしたシックな内装はVクラスのインテリアとも違和感なく繋がり、共に過ごす人と価値のある時間を共有できる場所だ。

食事を終えて帰路に着く車内で、干場さんは最後にこう語った。
「クルマ選びにおいて、忘れてはならないのが一緒に乗る人への配慮だと思います。僕がスーツを好きな理由にも共通するのですが、突然、首相や大統領にお目にかかることがあっても失礼のないスタイルでいたいと常々思っています。その意味でも、Vクラスは乗る人へ敬意を表すことができる存在でもある。誰を乗せても、どこへ行っても恥ずかしくないクルマだと思います」
ファッションを通じてラグジュアリーやホスピタリティに精通した干場さん。彼ならではの哲学を紐解いてみると、Vクラスがなぜエグゼクティブに支持されるのか、その理由が分かった。ビジネスだけでなくあらゆるシーンで活躍するVクラスなら、干場さんをさらなる高みへと連れて行ってくれるはずだ。
PROFILE
干場義雅 / Yoshimasa Hoshiba
1973年東京生まれ。株式会社スタイルクリニック代表取締役。三代続くテーラーの家に生まれる。『POPEYE』で読者モデル、BEAMSで販売を経験後、出版社へ。『MA-1』、『モノ・マガジン』、『エスクァイア日本版』などの編集を経て、『LEON』の創刊に参画。“ちょい不良(ワル)”ブームを生み出す。その後『OCEANS』を創刊し、副編集長 兼 クリエイティブディレクターとして活躍した後、2010年にファッションディレクターとして独立。株式会社スタイルクリニックを設立する。2013年船旅の男女誌『Sette Mari』編集長に。現在は、ファッションを動画で提案する講談社のWEBマガジン『FORZA STYLE』編集長を中心に、新聞、テレビ、ラジオ、イベント、YouTubeなど、その活動は多岐に及ぶ。また、WH、K-3B、30/70、MOVBなど、様々なブランドのクリエイティブディレクターも務める。自身が好きなものだけを集めたオンラインのセレクトショップ「minimal wardrobe」も主宰。2022年OMOプラットフォームを運営するアイエント株式会社の社外取締役への就任。『これだけでいい男の服』をはじめ著書も多数。Instagram、
ABOUT CAR
V 220 d EXCLUSIVE long Platinum Suite
ミニバンにおけるひとつの頂点ともいえるメルセデス・ベンツ「Vクラス」。そのハイエンドモデルであるプラチナムスイートは、“特別室”の名の通り、贅を尽くした空間に特別な2列目シートを装備。専用のアルミニウムトリムやMICROCUTマイクロファイバーなど、ラグジュアリーで高級感溢れるインテリアを備え、心のままの自由なライフスタイルを愛する人の願いを叶える。