
魅力あふれるダブルダッチの世界とは?
ダブルダッチといえば、2人のメンバーが交互に回す2本のロープの中外で、ダンサブルな演技を披露する種目で知られる競技だ。ビートの効いたサウンドに合わせたリズミカルかつアクロバティックな演技からは、ストリートカルチャーの色彩も感じられ、近年注目を集めている。
そんななか、世界大会2連覇を達成した6人組が、FLY DIGGERZ(フライディガーズ)だ。
彼らのプレーを映像でチェックすると、本来のスポーツとしての俊敏な動きと同時に、ダンスに求められる独創性や、動きの自由度を取り入れて独自の世界観を表現するアーティスティックな競技といえるだろう。
KASUYA「究極のチームスポーツ。ロープを回す人と跳ぶ人の息が合わないと成立しないんです」
AYUKA「全員がエースで主役。得意なことがメンバーそれぞれ違うけれど、ロープのなかでは、それが自在に表現できます」
いざ競技に着目してみると、ロープを回すターナーとジャンパーが、それぞれ入れ替わり立ち替わる。その目まぐるしさもまた魅力のひとつ。あるのは、ロープ2本を使うという制限だけ。
TO-MA「実際、僕はアクロバティックな技だったり、スピード種目だったりが得意なんですが、自分の好きなことを2本のロープのなかで自由に表現できるんですよ。変な話、ロープを跳んでいれば、バスケットボールをやったっていいんです(笑)」
KEISUKE「アクロバットあり、ダンスあり、と楽しめます。僕自身は、それぞれのパフォーマンスを武器にみんなを笑顔にできる点に惹かれています」

FLY DIGGERZのメンバーは右から、KASUYA /KEISUKE /AYUKA/TAKAO/TO-MA/KENGOの6人
ロープ2本で、どこででも誰とでも仲良くなれる点もまたダブルダッチの真髄。海外のサーカスのメンバーとして、ツアーに参加することもあるという。
TAKAO「サーカスのツアーでは、急に“君たち、これできる?”って言われても、身軽に対応できたりします。また、言葉を交わさなくても、ロープ2本あれば、ダブルダッチをする者どうしが仲良くなれるのもいいですね」
KENGO「結局、僕らはダブルダッチでつながってきたし、人と人とをつなげていきたいと思いっています。少なくとも僕はこのおかげで人生が豊かになりました」
「ダブルダッチってピースなんです」とTAKAOさんが付け加える。「ヒップホップから生まれたカルチャーで、男女の区別がない。人種や性別を超えて、一つの競技に打ち込めるのが最高です」
活動を通じてダブルダッチの魅力を広めようと考えている彼らのアツい思いが滲み出ている。

くつろげて、話し合える「動くミーティングルーム」
非常に仲の良い6人だが、グループの活動においてミニバンで移動することも多いそうで、みんなで交代しながらクルマでの移動を楽しんでいる。そうした移動時もまた、メンバーどうしの絆が深まっていく。
TO-MA「クルマに乗っているときの好きな瞬間は、普段話さないことをポロっと話し出すとき。長距離移動だと3,4時間一緒にいるわけですが、多分車内だと面と向かわないぶん、話しやすいのかも」
KEISUKE「わかるなぁ。例えば夜の移動なんかだと、運転者と助手以外は寝ちゃってて。前席のふたりだけで話したこととか、後々、いい思い出になっていたりもします」
このたびのスポンサーシップのもとで試乗を開始したVクラスは、まさに彼らにはうってつけの存在のようだ。「プレミアムなデザイン」「憧れのクルマ」「シンプルなのに高級」など、メンバーたちは異口同音にメルセデスについて好印象を持たれている模様。
TAKAO「Vクラスは、ラグジュアリーにくつろげますね。僕は運転が好きで、いろいろなクルマに乗りましたが、ほかのクルマと比べて断然違います。会議室のような、リビングのような不思議な感覚」
KASUYA「真面目な話も、楽しい話も、どっちもしたよね。世界大会への作戦会議もVクラスの中でしましたから(笑)」
KENGO「そうそう(笑)。僕は、乗り降りの瞬間、ちょっと格好つけられるのが好き。メンバーと自分がこのプレミアムの空間を出入りする雰囲気が、“俺たちってイケてない?”って感じで心地いいし、みんなの顔が見えると“ワンチームだな”って安心する」
一方で、広がりのある音楽環境にも言及。
KASUYA「みんなでわいわい聴きながら高速道路を乗っているのが楽しいんですよね。ハマる音楽が見つかったりもします」
AYUKA「移動中の選曲は、それぞれプレゼンみたいに気合いが入っていて。“この曲いいでしょ?”って圧をかけます(笑)。あと、ディスプレーで車内のスピーカーの音量と音質のバランスを個別にカスタムできるのもいいですよね」
KENGO「思いっきり重低音にふったり、高音を絞ったりして、結構遊びました」
KEISUKE「聴くだけじゃなくて、カラオケじゃないけど、みんなで歌い出すのも好き!」
6人の和気藹々としたやりとりを聞くにつけ、絆をいっそうつなぐ存在として、Vクラスが貢献しそうな予感だ。

目指すは世界3連覇。より胸を張れるように活躍したい
インタビュー中も、丁々発止のやりとりで、常に楽しいムードの6人。誕生するや瞬く間に世界のトップにのしあがった新鋭グループが醸し出す、この一体感の秘密に迫りたい。
KENGO「僕らは、2つだったグループがひとつになって生まれたんです。もともと知っている間柄ではありましたし、当然みんなうまいのも知っていました。今の事務所に所属しようかというタイミングで、試しに2グループ一緒に練習してみたら、とってもフィーリングが合ったんです。あれ? これって俺らならなんかスゴイことができるんじゃないかって」
KASUYA「じゃあ、もう同じチームとしてやってみよう、と。6人の関係が色々深くて、大学が同じだったり、幼稚園からの幼馴染だったり、18歳からの知り合いだったり。それぞれ、ほぼ年齢も変わらないこともあり、このチームには、ワクワク感しかありませんでした」


彼らが感じたその予感は見事に的中。結成後すぐDOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN 2021に優勝を果たした。今狙っているのは、DOUBLE DUTCH CONTEST WORLD 2023の優勝、つまり世界大会の3連覇だ。
KASUYA「今年の大会から、僕らが参加して初めての観客ありの生採点となります。過去優勝した2大会はオンラインだったんです。だから、ダブルダッチ特有のロープに引っかかれないスリル感も生まれますから、気が引き締まります」
過去2年のオンライン大会では、録画した映像で審査。つまり、納得がいくまで撮り直しが可能だったわけで、一発勝負の緊張感のある状況は、世界大会としては初めてとなる。
KASUYA「2連覇でも十分胸は張れてましたが、やっぱり初のオフライン開催で3連覇をすることで、より自分たちに自信がもてると思うんです。それにお客さんに楽しんでいただきたい」
KENGO「そう。僕らの根底に共通してあるのが、会場の人たちをワクワクさせたい、驚かせたいと言う気持ち」
TAKAO「さきほどのサーカスもそうですけど、呼ばれたら世界中のどこへでも駆けつけて、ロープ2本でダブルダッチを跳びますから(笑)。名前のとおり、求められたらどこへでも跳んでいきます。KENGOさんのいうとおり、お年寄りから子供まで、みなさんが笑顔にさせることが使命で、その瞬間は最も僕達は“生きている”と実感できるんです」
ダブルダッチを通じて、さまざまなものを表現していくFLY DIGGERZのメンバー。世界大会3連覇を成し遂げたのちのヴィジョンも伺った。
KENGO「ダブルダッチ界を代表して言えば、オリンピック競技にして、世界中の人たちに知っていただきたい気持ちがあります。もちろん、今の活動もその範疇。いろんな人とつながっていきたいですね。僕らは、このロープ2本でいろいろな人と繋がれた。メルセデスさんとの関係もそう。Vクラスを駆って地球サイズに活動していきたいです」
PROFILE
FLY DIGGERZ(フライディガーズ)
別々に活動していた、KENGO、AYUKA、KASUYAのグループとTO-MA、TAKAO、KEISUKEのグループが意気投合して2020年、プロのダブルダッチチームを結成。「FLY」=誰よりも跳び、「DIGGER」=誰よりも探求し続けることを掲げて命名する。結成してすぐに日本選手権であるDOUBLE DUTCH CONTEST JAPAN 2021優勝。その後、世界大会のDOUBLE DUTCH DONTEST WORLD 2021優勝。翌年に同世界大会2連覇を達成。シルク・ドゥ・ソレイユ「VOLTA」の出演をはじめ、CM・TV番組やイベントほかで世界的に活躍中。
ABOUT CAR
多様なライフスタイルに適合するラグジュアリーな7人乗りミニバン、Vクラス。前後反転する左右独立の2列目シートに、3人掛けできる3列目シートがもたらすくつろぎの空間が、快適な大人数の移動を約束。一部仕様では、3列目シートをフルフラットすることもでき、さまざまなアクティビティにも柔軟に対応する。