

家族で過ごすクルマでの日常は
写真を通して特別な思い出となる
今回撮影したのは、Cクラス ステーションワゴンのスポーツモデルとなるメルセデスAMG C 43 4MATICだ。熟練のマイスターが手作業で組み立てる直列4気筒エンジンを搭載。スポーティなボンネットや後方に置かれたキャビンがもたらす、伸びやかで躍動的なプロポーションが特徴。通常時で490ℓ(VDA方式※)の容量を確保した広いラゲッジスペースを有し実用性にも優れている。その多機能性が家族やアクティブに利用したいユーザーに好まれる、ラグジュアリーと親しみやすさを兼ね備えたクルマだ。
※長さ200㎜×幅100㎜×高さ50㎜のテストボックス(容積1ℓ)が荷室に入る個数によって容積をℓで表す容量の測定法。


自身の家族を被写体にして、セルフタイマーを多用し、さまざまなシチュエーションで撮影した作品を長年発表し続ける浅田さん。彼のあたたかい視点で捉えた写真は、心が和むものばかり。2009年に写真集「浅田家」で写真界の芥川賞と称される木村伊兵衛写真賞を受賞、2020年には映画「浅田家!」のモデルとなり、その名を全国に轟かせた。そんな浅田さんに、まずはクルマの第一印象を訊く。
「メルセデスはもともとディテールに凝っているイメージでしたが、実物を見るとやはり全ての作りに重厚感と上質さを感じます。窓が開くまでの挙動ひとつとっても、とても美しい。クルマを見て、乗り込んだだけで自然にテンションが上がりました。この感覚は、メルセデスと同じドイツ製のライカのような良いカメラを持った時と同じ。ラグジュアリーなオーラを感じます」

息子の朝日くんは、11.9インチの縦型メディアディスプレイに興味深々。車内のアンビエントライトのカラーを変更する操作をすぐに習得した。ボタンが少なく直感的に操作できるよう設計されたメルセデスの使いやすさが感じられる。


撮影には妻の若奈さんと愛犬のふわってぃも参加。自宅のある三重県津市内を移動しながら、クルマの乗り心地も体験してもらった。リア・アクスルステアリングの効果もあり、最小回転半径が5.2mと小回りが効き、街中の細い道もきびきびと進む。
「走りが安定していて安心感があります。揺れが少ないし車内が静かなので子供との会話が弾みますね」と若奈さん。
遊び疲れて、後部座席でついうとうとする朝日くんを捉えた浅田さん。ファミリーでクルマを使う日常が表現された愛おしい写真だ。



「よくある、きちんと家族が並んだ写真ではなく、クルマとの生活をリアルに感じるような写真を意識した」という今回の撮影。セルフタイマーで撮ることで浅田さん自らも写り込んだ。また、運転席でハンドルを握る浅田さんの写真は、朝日くんがシャッターボタンを押した一枚だ。

仕事として家族写真の撮影も担当する浅田さんだが、家族とクルマの関係性について、感じるものがあるという。
「いろんな家族の写真を撮ったり、アルバムを見せてもらったりすることがあるのですが、家族と愛車を合わせた写真ってかなり多いんですよね。新車を購入した時や手放すタイミングとか。家族写真の中でひとつの大きなテーマとして存在すると思います。家族とクルマで過ごす時間って、それほど長くて特別だと思うんです」
だからこそ、選ぶクルマは大切にしたいもの。彼の言葉通り、短いながらもメルセデスと過ごした時間は、浅田家にとって新たな家族の思い出となっただろう。
PROFILE
浅田政志 / Masashi Asada
1979年三重県生まれ。日本写真映像専門学校研究科を卒業後、スタジオアシスタントを経て独立。2009年、写真集「浅田家」(2008年赤々舎刊)で第34回木村伊兵衛写真賞を受賞。2010年に初の大型個展、「Tsu Family Land 浅田政志写真展」を三重県立美術館で開催。2020年には著書の「浅田家」、および「アルバムのチカラ」(2015年赤々舎刊)を原案とした映画「浅田家!」が全国東宝系にて公開され、10年ぶりの新作、「浅田撮影局 まんねん」(2020年青幻舎刊)と「浅田撮影局 せんねん」(2020年赤々舎刊)を発表。新作個展「浅田撮影局」をPARCO MUSEUM TOKYOで開催した。
ABOUT CAR
Mercedes-AMG C 43 4MATIC Stationwagon(BSG搭載モデル)
キャラクターラインを最小限にとどめたエクステリアが、伸びやかな曲面によるエレガントな表情をうかべるステーションワゴン。モータースポーツの現場で培った豊かな経験から生まれた、革新的な電動テクノロジーが与えられた2.0ℓ 直列4気筒エンジンを搭載。