



陽が傾くにつれ、艶やかに。
ラグジュアリーなSUV、GLC
2015年に登場した初代GLCは、Cクラスのデザインコンセプトを踏襲したミドルサイズSUVとして、使い勝手が良く、幅広い層に人気を博した。それが今回、初となるフルモデルチェンジを果たした。エクステリアで特徴的なのは、先代とは異なる伸びやかでスポーティなシルエット。サイドデザインは、ラインを極力排した彫刻的な面により浮かび上がる陰影がプロポーションを強調。力強さを感じられる仕上がりになっている。
また、全長を50mm延長してリアオーバーハングが長くなった分、荷室容量は先代比のプラス50ℓとなる600ℓへと大幅増加を実現した。インテリアに関しては、インパネまわりには大型の液晶パネルを採用したり、インテリアトリムにはリアルウッドを使用したり、新デザインの角型エアアウトレットを配置したりと、快適性の高い車内空間に。そんな新型GLCは、スポーティなデザインとラグジュアリーなインテリアを追求した完成度の高い一台と言える。


国内外での活躍が著しいフォトグラファーのpiczoさん。15年以上ロンドンを拠点に活動を続け、数々の雑誌やラグジュアリーブランドの撮影を手がけている。そんな彼が今回、新型GLCの撮影地に選んだのは、首都高速道路。キャリアの大半を海外で過ごす彼は「走行中に見えるビル群に“東京”を感じるスポットであり、都会で颯爽と走る新型GLCを観察しながら撮影するのにぴったりだと考えた」と言う。

撮影は夕方から夜にかけて実施。エンジンにマイルドハイブリッド・システムを採用し、急なカーブも長い直線もなめらかに走る新型GLC。陽が落ちていく東京の街の中を、時にはスピードを上げ豪快に、時には周りの景色を楽しめるほどゆったりと走らせる。走行中のクルマを外から捉えた写真は、メルセデスならではの安定感と存在感が伺える。
主にファッション撮影を得意とするpiczoさんは、今回、クルマを人物と捉えてファッション写真のように撮影したと言う。
「普段、人を撮る時は、どの角度が被写体にとって一番美しいかを探して、その上で表情やしぐさなど、僕が感じた“感覚的な魅力を引き出せた”と思った瞬間にシャッターボタンを押します。新型GLCは、まずシルエットがきれい。少し丸みを帯びているので、スポーティだけど強すぎないバランスの良さが特徴だと思います。ディティールであれば上質でラグジュアリーさを感じるフロントグリルやリアランプ、ドアのボタン類は周りの光を反射するところがグッときてつい撮りたくなりましたね」

撮影終了間際の深夜に「夜はよりラグジュアリーさが増し、上品で艶っぽい」と語るpiczoさん。最後まで、新たな新型GLCの魅力を探し求めていた。
ABOUT CAR
ミドルサイズSUV、GLCがフルモデルチェンジ。全長が初代より伸びリアオーバーハングが長くなったことにより、荷室容量は先代比のプラス50ℓである600ℓへと大幅増加を実現。ヘッドライトとグリルが一体になったフロントビュー、伸びやかで躍動感が満ちるフォルムなど、スポーティなエクステリアも特徴。