She’s Mercedes meets Japan / Vol.1

東京 浅草から茗荷谷へ 後編 ぼたん、本郷弓町の大楠、Cafe竹早72

日本各地に今も伝わるぬくもりのある手仕事や、受け継がれてきた確かな技を 次世代へつなげて行こうと活動をしている「uraku」、彼女達が旅のみちみちで 出会う日本の美しい風景や物、事、をメルセデスと共にみつめる旅紀行。 女性2人ならではのゆったりとしたロードストーリーの行き着く先は・・・

photo/ 濱野智(glife) text/石崎由子(uraku) navigator/田沢美亜(uraku)

浅草を後にして、まずは神田須田町へ

メルセデスで巡る旅紀行は、毎回前編で職人さんなどの人や、技、伝統などをクローズアップしてお伝えしながら、後編では合わせて立ち寄りたい、食事処、観光、宿泊施設、そしてurakuの2人が大好きな、甘味やおいしいお惣菜などをお伝えして行きます。
浅草のよのや櫛舗さんをあとにして、そろそろおなかがすく時間。
今回は、神田須田町にある鳥すき鍋の店「ぼたん」さんへ立ち寄ります。
ぼたんさんは明治30年頃創業で、約120年近く続くとりすき焼き専門の老舗です。お店も昭和初期の建物なのでとても風情があり、ちょっぴりタイムスリップした感覚も楽しめます。この神田須田町あたりは戦火をまぬがれた場所なので、風情ある町並みが少し残っている場所でもあります。
もともとは「すきやき」といえば鳥肉でいただくものだったそうで、そんな歴史的なお話やこのあたりの昔話などを、現在の当主の櫻井さんが料理の準備をしながら話してくださいました。
さて肝心のお料理ですが、鳥肉、葱、白滝、焼豆腐などそれぞれこだわった食材を、鉄鍋にいれて、それぞれのお席で備長炭をいれた炭鉢にて調理していただきます。
中居さんが手際よくなめらかな口調、食材を説明してながら調理してくださるので食べごろも逃さず美味しくいただけます。関東風の甘辛い味付けですが、奥深い味わいでとにかく絶品です。ご飯がどんどん進んでしまうので、食べ過ぎに注意ですが・・・。
ひととおりいただいたら、締めに残しておいた具材とともに鉄鍋に卵をいれて、親子丼にしていただきます。これがまた絶品なのです。デザートまでしっかりついてきますので本当に大満足!またかならず訪れたいと思わせる味と風情が魅力的です。
昼も夜も同じメニューで営業されていますが、比較的お昼の方がすいているので、ランチで訪れたり、早めの夕食などで訪れるのもおすすめです。
お腹いっぱいになったら、すこしこの辺りを散策してみるのも楽しいかもしれませんね。

本郷にて樹齢600年の存在感を肌で感じて

神田でおなかを満たし満足した後は、またメルセデスCLA 180 Sportsのジュピターレッドに乗って次の目的地へ。
現在の住所だと本郷1丁目、本郷三丁目の駅のほど近、昔は弓町といったその場所に、樹齢推定600年の楠があります。大通りから1本入ったビルの合間に、存在感たっぷりにどっしりと構えています。文京区指定樹木となっている楠は、近くで見ると圧巻で、徳川家康が江戸の町をつくる以前より人の営みをながめていたのかと思うと、畏怖の気持ちで一杯になります。しばらく眺めているとこの時間と存在の大きさに、包み込まれる様な感覚になり、とっても心地よい場所です。
しばし時間をわすれて、ぼーっと眺めていると、日常の喧噪をわすれて心落ち着くことができるような気がします。

二十四節気七十二候というを感じる感覚

日常の喧噪から逃れてリセットできたら、そろそろおやつの時間。
次は茗荷谷にある「Cafe竹早72」へ。
同地にある、和菓子調進所「一幸庵」の娘さん、小松美幸さんが2015年に始めたカフェです。“72”という数字は、「二十四節気七十二候」にちなんで付けられています。お店に入るとその日の暦が表示されていて、お邪魔した日は「梅子黄」(うめのみきばむ)という日でした。
こちらでは一幸庵さんの生菓子はもちろんいただけますし、そのほかにもあんみつや、ぜんざい、抹茶、葛きりなどの昔ながらの甘味屋さんで楽しめるメニュー達を、小松さんの新しい感覚でアレンジした、目も舌も満足させるラインナップが魅力的です。お赤飯とみそ汁のような軽食もいただけますので少し小腹が空いた時などにもお勧めです。
和菓子職人を父に持つという、小松さんの育った環境からか“あんこ”は身近な存在だったそうですが、強く意識してはいなかったそうです。大人になり茶道を始めて父の作る和菓子を改めて意識し、ふと日本人なのに今のお母さんはお子さんに向けた手作りのお菓子といえば、クッキーやシフォンケーキなど洋菓子ばかり、おはぎやお汁粉のような“あんこ”を使った御菓子を作る人がほとんどいないという事に気づき、この世界に足を踏み入れたとのことです。
日本人がきめ細かく感じていた「七十二候」の暦とともに“あんこ”を中心とした和菓子の魅力を“今”の感覚で身近に感じてもらえたら嬉しいな、とゆったりとした口調で語って下さいました。
父の背中を見ながらたしかに引き継がれて行く感覚が、かわいらしく美味しいメニューを作り出しているようです。


 

店舗データ

鳥すき焼き ぼたん
〒101-0041 東京都千代田区神田須田町1-15
TEL : 03-3251-0577
定休日:日・祝  ※8月は2週間ほどお休みをいただきます
営業時間:11:30~21:00(入店は20時までとなります)
専用駐車場はございませんのでお近くの駐車場をお使いください。

立寄りデータ

本郷弓町の大楠
〒113-0033 東京都文京区本郷1-28-32
専用駐車場はございませんのでお近くの駐車場をお使いください。

店舗データ

café 竹早72
1121-0002 東京都文京区小石川5-14-2
TEL 080-2247-4567
定休日:日曜日、月曜日、祝日、隔週土曜
※都合により8月27日より来年5月までお休みをいただきます
営業時間:火曜日~金曜日 10:00~16:00 土曜日(隔週)
専用駐車場はございませんのでお近くの駐車場をお使いください。

<urakuプロフィール>  http://urakutokyo.com/
ファッション誌や広告などで活躍中のモデル田沢美亜(たざわみあ)とTOKYO DRESS などのプレスやアパレルブランドのディレクションを勤める石崎由子(いしざきゆうこ)2人で立ち上げたユニット。
日本各地に残るぬくもりある手仕事や確かな技、それら日本人が大切にしてきた美意識や心を現代の生活や次世代に残し伝えていく事を目的にしています。またそこから海外への発信、架け橋になるようにと活動を続けています。

<Special Thanks>
TOKYO DRESS : Vest
ATON:Pants
Continuer:Sunglass

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