イタリア北部の都市ブレシアと首都ローマを往復するミッレミリア。1920年代の公道レースに始まった歴史は世界最高峰のクラシックカーレースに姿を変え、現在へとつながっている。世界中のクルマ好きが憧れるミッレミリアは、言わば最高のドライブコースでもある。イタリアに魅せられローマで暮らす、カリフォルニア生まれのフォトグラファー、ニコール・ドレークがMercedes-AMG GLA 45 4MATICを走らせ、その見どころを紹介してくれた。

「ローマから北に数時間走ったところにあるトッレニエリは、シエナ州モンタルチーノの町。サイプレスの木々が立ち並ぶ道、艶やかなブドウ畑、牧歌的な農村──。鮮やかな緑色や美しい黄金色がグラデーションを成す丘陵地帯のルート沿いには、思わずうっとりしてしまう見事な景観がずっと広がっています。点在する小さなレストランやカフェで、おいしい料理と贅沢な時間を味わうのもいいでしょう」

「バーニョ・ヴィニョーニはこぢんまりとした街ながら、いくつものスパがあることで知られており、なかにはローマ時代から続くところも。源泉が湧く街の中心にある『アルベルゴ・ル・テルメ』は15世紀の建物を活かしたホテルで、趣のある佇まいはまるで宝石箱のようです。 “静かな天国”バーニョ・ヴィニョーニでは、ミッレミリアの期間中、歴史を代表する名車たちが丘を駆け上っていく勇姿を見ることができます」

「ピエンツァはバーニョ・ヴィニョーニ同様にとても小さな街ですが、この街の歴史地区が世界遺産なのはご存じでしょう。初期のルネッサンス様式そのままの豪奢なドゥオーモ(大聖堂)や市庁舎、教皇の館が連なるピッコロミミ広場といった建造物が、すべて丘の上に集まっていることがその理由です。トスカーナの景色を一望できるすばらしい眺め、のどかでゆったりとした街の空気感もとても印象的。街へとつながる曲がりくねった道のドライブは、少しばかりスリリングな体験になるかもしれません」

「ローマの街並みを一望することができるジャニコロの丘は、街がピンクとオレンジに染まる夕方がとくにロマンチックなスポット。その景色をひと目見ようと世界中からたくさんの観光客がやってきますが、ゆっくり静かにローマを鑑賞するなら、人の少ない午前中がおすすめです。“あなただけの朝のツアー”の締めくくりには、エスプレッソやカプチーノにコルネット(イタリアのクロワッサン)を。イタリアの定番の朝食が、ローマを感じさせてくれることでしょう」

「ミッレミリアに参加する色とりどりのクラシックカーたちが走り抜けるヴィットリオ・ヴェネト通りは、ローマでもっとも魅力的な通りです。いかにもローマらしい華やかで歴史的な雰囲気をもっと堪能したいのなら、クルマをホテルに停めて、多くの有名人が訪れる「ハリーズ・バー・ローマ(Harry’s Bar Roma)」に足を運びましょう。巨匠フェデリコ・フェリーニの名作映画『La Dolce Vita(邦題・甘い生活)』にも登場する重厚な空間、そして店の顔にもなっているピーチピューレのカクテル、ベリーニが、気持ち良く酔わせてくれるに違いありません」

※動画内にある「My Guide」は日本でのサービス展開はございません。