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Formula one 2018

2018年F1世界選手権

words:Takeshi Sato

About

F1(Formula One)世界選手権は、1950年にイギリスで始まった世界最高峰の自動車レース。2018年シーズンは全10チーム20台の精鋭だけが、そのスターティンググリッドにつく。
現代F1のマシンは、数トンの強力なダウンフォース(地面に押さえつける力)を生み出すエアロダイナミクス(空気力学)を追求したわずか728㎏の車体に、次世代のガソリンエンジンとモーターによるハイブリッドシステムを搭載し、驚異の900馬力以上のパワーを誇る。2016年のアゼルバイジャンで行われたヨーロッパGPでは最高速度378㎞を記録した。
今季は1999年から開催されてきたマレーシアGPがなくなり、2008年以来10年ぶりのF1カレンダーへの復帰となるフランスGPと、2年ぶりの開催となるドイツGPが復活。6月24日のフランスGPから7月1日のオーストリアGP、7月8日のイギリスGPは3週連続開催となり、また、続くドイツGPとハンガリーGPも連続開催となるため、6月から7月にかけて5戦を戦うというF1史上でも類を見ない過密スケジュールとなっている。
グランプリは金曜日午前のフリー走行から始まる。土曜日午後の予選でスターティンググリッドが決まり、日曜日午後に決勝レースが行われる。レースの距離は305km+αだが、2時間を超えた場合はその周回が最終ラップとなる。
決勝レースでは、1位から10位までにポイントが与えられる。1位が25ポイント、以下18、15、12、10、8、6、4、2、1のポイントとなる。21戦トータルで最も多いポイントを獲得したドライバーがドライバーズ・チャンピオン、最多ポイントのチームがコンストラクターズ(製造者)・チャンピオンとなる。ちなみに直近の4シーズンは、ドライバーズ・チャンピオン、コンストラクターズ・チャンピオンともにメルセデスAMGペトロナスとそのドライバーが獲得している。

 

Point of view

2017年シーズン、メルセデスAMGペトロナスは全20戦中12勝と圧倒的な強さを発揮、ルイス・ハミルトンがチャンピオンに輝き、チームもコンストラクターズタイトルを獲得した。そして迎えた2018年シーズンもハミルトンとバルテリ・ボッタスというドライバーラインアップで、タフなシーズンを戦う。

大きなレギュレーションの変更があった2017年と異なり、今シーズンはルールに大きな改正はない。したがって今シーズンを戦うニューマシン「Mercedes W09 EQ Power+」は、メカニズム的にもデザイン的にも前年のマシン「W08」のコンセプトを踏襲したものとなった。

Mercedes W09 EQ Power+

メルセデス・ベンツのモータースポーツ活動の責任者で、チーム代表を務めるトト・ウォルフは、ニューマシンについて、「さらなる軽量化を図り、可能な限り速さを追求した」と語った。具体的には、昨シーズンはコースによってマシンの速さにバラつきが見られた。少し気難しい傾向をチームは“ディーバ気質”と呼んだが、この気まぐれな体質を改善して、あらゆるコースで安定した速さを発揮することが今シーズンの課題だ。

2017年シーズンに圧倒的な強さを見せたとはいえ、2016年シーズンと比べればフェラーリをはじめとするライバルたちとの差は小さくなっている。現状の強さに満足せずに、さらなる進化が求められる。

ここで、モデル名の「EQ」というワードに注目したい。メルセデスAMGペトロナスが強さを発揮している最大の理由は、「EQ Power+」と名付けられたパワーユニットにある。これは、1.6ℓのV型6気筒ターボエンジンに先進的なハイブリッドシステムを組み合わせたもので、コンパクトカー並みの排気量から1000ps以上の高出力を生み出す。

この最先端のハイブリッドテクノロジーは、プラグインハイブリッドモデルのEQ Powerにも活かされている。サーキットは極限のバトルを繰り広げる戦いの場であると同時に、巨大な実験室。2018年シーズンは、サーキットから未来のクルマが生まれるという視点でも、F1を楽しみたい。

DRIVERS

ルイス・ハミルトン
Lewis Carl Davidson Hamilton

1985年生まれ。23歳だった2008年、史上最年少(当時)でF1のドライバーズ・チャンピオンを獲得した天才ドライバー。10代前半からその才能を高く評価され、10代前半の若さでF1チームのマクラーレンと長期契約を交わしたことから「マクラーレンの秘蔵っ子」と呼ばれた。
2013年にメルセデスAMGへ加入。2014年にはドライバーズ・チャンピオンを獲得、翌2015年も2ケタの勝利を挙げ、2年連続3度目のチャンピオンに輝いた。
2016年は2ケタ勝利を挙げたものの惜しくもチャンピオンの座を逃したが、2017年は2ケタ勝利を挙げ再びチャンピオンに返り咲いた。

 

バルテリ・ボッタス
Valtteri Bottas

1989年生まれ、27歳のフィンランド人ドライバー。フィンランド人らしい、クールで思慮深い性格だというのがもっぱらの評判。昨シーズンのドライバーズ・チャンピオンであるニコ・ロズベルグのシートを引き継ぐ。2017年にニコ・ロズベルグのシートを引き継ぎメルセデスAMGヘ加入、コンストラクターズタイトルの獲得に多大な貢献を果たした。2018年もボッタスの活躍は大きな期待と注目の的となっている。

TEAM MANAGEMENT

ニキ・ラウダ
Andreas Nikolaus “Niki” Lauda

非常勤会長。オーストリアのウィーン出身。1975年、1977年、1984年のF1チャンピオン。「スーパーラット」「不死鳥」の異名を持ち、その走りはコンピューターと云われた。

トト・ウォルフ
Christian Toto Wolf

エグゼクティブディレクター。(ビジネス)ノルベルト・ハウグの後任としてメルセデスのレース活動全般を担当。1994年のニュルブルクリンク24時間レースでクラス優勝などの成績を残す。


CAR

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Mercedes W09 EQ Power+

全長×全幅×全高:5000mm以上×2000mm×950mm
重量:733kg
エンジン形式:V型6気筒ターボ
エンジン排気量:1.6ℓ

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