
何かに打ち込み輝く女性をクルマとともにフィーチャーする、連載企画「Mercedes × Women」。第1回のゲストは、気鋭の女性指揮者である田中祐子氏。彼女が学生時代を過ごしたという上野の街を、メルセデスGLCクーペを伴い訪れた。

ホワイトシャツ ¥74,000/DSQUARED2(ディースクエアード 東京)<上奥>シルクのトレンチコート ¥276,000/LANVIN(ランバン ジャパン)
「ティファニー T ワイヤー フープ ピアス」RG ¥156,000/TIFFANY & CO.(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)サンダル/スタイリスト私物
このクルマと一緒に、
色々な景色を観て会話してみたいと直感
オーケストラを前にダイナミックにタクトを振るう田中祐子氏。その彼女が小柄なボディを香るエレガンスに包み込み、GLCクーペの前に現れた。Cクラス譲りの洗練を極めたダイナミズムをまとうエクステリアは気鋭の女性指揮者によく似合う。シートに座った瞬間、上質な心地よさで乗る人を包む広いインテリアが彼女の心を捉えた。「このクルマを運転してみたい。このクルマと一緒に、色々な景色を観て会話してみたいと直感しました」と田中氏。「アクセルを踏んだらこのクルマがどのように反応して、どんな音がするのか、窓を開けて走ったらどのように風が入ってくるのか、一気に想像力をかきたてられました。それに助手席との距離感が遠すぎず近過ぎず、とても心地良いですね。例えて言うなら、素敵な音楽家の方に初めてお会いしたような印象です」。音楽家の彼女にとって“呼吸”は大切。それは文字通りの呼吸のしやすさと、息のあった相棒という2つの意味がある。GLCクーペは彼女を深い安らぎで包みながら、タクトをハンドルに持ち替えたコンダクトに誠実に応えて魅せた。

クルマから発せれる音と自分の体が
連動する実感は、まさに楽器と一緒
クラシックの世界にはドイツ車のファンが多い。オーケストラとメルセデスに共鳴することがあるとしたら、それはいったいどんなところだろうか。「クラシック音楽はバッハ、ベートーヴェン、ブラームス、ワーグナーといったドイツ生まれの作曲家が音楽史上、とても重要な役割を果たしてきました。また、オーケストラはとても華やかに見受けられますが、同時に自らの楽器を愛し、実直に練習を重ねる職人器質的な方々の集まり。メルセデスの『ドイツが世界に誇る技術』に惹かれない音楽家はいないと思いますね」。そう語る田中氏だが、意外にもクルマの中ではあえて無音で過ごすそう。「耳からの情報がありすぎると私は運転が楽しめないのです。私が聞きたいのは、ウィンカーの音や、高速道路で自分を抜かすクルマの音、速度を上げた時の自分のクルマの音。クルマから発せれる音と自分の体が連動して、初めて運転しているという実感が持てるので。まさに楽器と一緒です」。
クルマと楽器を重ねて運転を楽しむことができるとは、なんと素敵だろう。GLCクーペの快適なドライビングが奏でる音を聞く。そんなゆとりのある時間を日常の中に持てるのも、今の時代らしい贅沢だ。
あなたの人生を、象徴するものは何ですか?
2017年3月の日本オペラ振興会による歌劇「よさこい節」では、新国立劇場中劇場のピットに登場した田中祐子氏。人生に欠かせないものはとの問いに、タクト棒、オーケストラの楽譜、演奏中に携える懐中時計を挙げてくれた。
問い合わせ先/
ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク(TIFFANY & CO.)0120-488-712
ディースクエアード 東京(DSQUARED2)03-3573-5731
ランバン ジャパン(LANVIN)03-4500-6172
PROFILE
田中祐子/YUKO TANAKA
1978年、名古屋市生まれ、東京藝術大学大学院指揮科修士課程を首席にて修了。
読売日本交響楽団、東京交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団はじめ全国のオーケストラと共演を続けている。
2013年、クロアチア国立歌劇場リエカ管弦楽団に招かれ海外デビュー、NHK-FM「名曲アルバム」やNHK-Eテレ「らららクラシック」などに多数出演。
流麗なフォルムが目を引くGLCクーペだが、乗る者を包み込むような、広く上質なインテリアもまた魅力。とりわけ本革仕様のこのタイプは、ハイエンドオーディオ専門メーカー、ブルメスター社と共同開発したサラウンドサウンドシステムをはじめ、快適さを追求する装備がいっそう充実している。GLC 220 d 4MATIC Coupé Sports (Leather version)
全長×全幅×全高 / 4735 × 1930 × 1605mm メーカー希望小売価格 ¥7,750,000