“乗る人”“在る環境”によって見え方が変わる、写し鏡のようなクルマ



自然風景や伝統工芸、人物など、どんな被写体に対しても変わらぬ視点で向き合い撮影する写真が、人々を魅了している原田教正さん。撮影した新型CLSの印象を訊いた。
「このクルマを初めて見た時、クーペならではの流麗で有機的なフォルムが美しいと思いました。同時に、街や自然などクルマと周りの環境によって、景色に溶け込んでその場に“共生する”ような、洗練された印象を持ちましたね。今回は静岡県御前崎市の海岸沿いと箱根の山道をドライブしながら撮影しましたが、やはりそれぞれで全く違った姿を見せてくれました。海岸沿いでは、真っ青な空と荒々しい波を立てる海、地面の砂と同化して力強い印象に。夕暮れ時の山道で木漏れ日の中撮影した際には、深い緑色の木々の中でしっとりと走行する新型CLSに気品を感じました。このクルマは、乗る人のライフスタイルも写し鏡のように反映すると思います。何処へ行って何をするか、どんな人が乗っても新型CLSは生活に馴染んでくれるのではないでしょうか」



実際に新型CLSに乗り長時間移動しながらの撮影だったが、乗り心地についてはどうだったのだろうか。
「実は僕は免許を持っていません。でも親族が三重県の鈴鹿市にゆかりがあり、小さな頃から自動車レースを見て育ちました。だからクルマが大好きで、知り合いが乗っているいろいろなクルマに乗せてもらうのが趣味なんです(笑)。これまでさまざまなクルマの助手席に乗せてもらいましたが、新型CLSは車内が静かで非常に快適ですね。以前、祖父がEクラスに乗っていたのですが、エンジンのトルク感が似ていて、懐かしさと安心感を覚えました。一番気に入ったのは、ブルメスターの音響の良さ。家や移動中など生活のなかで常にクラシック音楽を聴いている僕にとって、高音も低音も心地よく響く最高の空間でした。まるで部屋のようにくつろげましたよ」
「今度は都内のビル街で撮影したら、クルマがより先鋭的に見えそうですね」とワクワクした表情で語る原田さん。新型CLSは、被写体として申し分ないクルマだった。
PROFILE
原田教正/Kazumasa Harada
1992年東京生まれ。武蔵野美術大学芸術文化学科/映像学科に在学中よりフリーランスとして独立。雑誌・広告・カタログを主に企画・編集を手がけるユニット「点と線」主宰。
https://www.kazumasaharada.com/
https://www.instagram.com/kazumasa_harada/
ABOUT CAR
フロントには、立体的な形状のスリーポインテッドスターを無数にあしらったスターパターングリルを新たにデザイン。ワイド感を強調するシャープなヘッドライト&バンパーや横長のリアコンビネーションランプは立体的な配光が美しい。躍動的なプロポーションをクリアな面で包んだ、4ドアでありながらも流麗なシルエットのクーペフォルムが特徴。