



電気自動車という発明が、新しい時代のライフスタイルをつくる
今回撮影したのは、EQB。メルセデスの電気自動車であるEQC、EQAに続く第3弾となるコンパクトSUVだ。スクエアなフォルムと滑らかなディティールから成る先進的なエクステリアには、力強さと躍動感を感じる。特筆すべきは、最大7人乗車を実現した3列シート。ラゲッジルームは用途に応じて多彩なアレンジが可能だ。これまでのMercedes-EQにアクティブな要素をプラスすることで利便性を突き詰め、乗る者の想像力を掻き立てる一台になった。
個人の制作活動として縄文時代の足跡を巡り、風景写真を中心とした作品を制作中の吉森さん。撮影地は、縄文文化が最も開花した中期に栄えた長野県茅野市を選んだ。多数の貴重な土器や土偶が出土するメッカで、雄大な八ヶ岳連峰を背景にEQBが鎮座する様子を撮影。電気自動車ならではの静かなエンジン音の中、吉森さんが押すシャッター音が響く。
吉森さんはサステナブルな電気自動車に、縄文文化とリンクする部分を見いだす
「他の時代に比べるとはるかに長い、1万年以上続いた縄文時代。土器の発明によって、食物を煮炊きし貯蔵できるようになり、食生活がそれまでとは比べられないほど豊かになりました。そして、人口も増えていったりと、人類のライフスタイルが一変した転換期です。有限な資源をうまく利用し、自然と共存しながら持続可能な暮らしをしていたようです。同様に、ガソリン車から電気自動車へとシフトしていくことも、人類のライフスタイルを根本から変える画期的な出来事だと感じます。そんな中で、世界で初めてクルマを作ったメルセデスが、EQC、EQA、EQBと電気自動車をどんどんアップデートさせていくことに感銘を受けますね」



⼭岳ドライブウェイ「ビーナスライン」の曲がりくねった道もスムーズな走りとコンパクトSUVならではの快適な操舵性できびきびと走るEQB。真っ青な空が反射する白樺湖の湖畔に停車して、MBUXで充電ステーションを探す。この日の撮影車であるEQB 250の航続距離は約520km(WLTCモード)で、EQAに比べ約120kmも航続距離を伸ばしている。撮影地の長野県茅野市まで都心からおよそ180kmなので、片道は充電の必要なく安心して移動できた。
※一充電走行距離は、定められた試験条件での値です。お客様の使用環境(気象、渋滞等)や運転方法(急発進、エアコン使用等)に応じて異なります。

今回の撮影でEQBを運転した吉森さんは、長距離移動の乗り心地の良さと静粛性に驚きを隠せない様子を見せた。「移動中の車内環境が、撮影へのモチベーションに直結します」と語る彼にとって、電気自動車という選択肢に可能性を感じたと言う。
日本人の文化的な起源でありライフスタイルに革命をもたらした縄文時代。そこに暮らす人々が見ていた風景に想いを馳せながらシャッターを切った今回の撮影。最新の電気自動車EQBが、土器と同じように新しい時代のスタンダードになると吉森さんは確信したようだ。
PROFILE
吉森 慎之介 / Shinnosuke Yoshimori
1992年生まれ、熊本県出身。都内スタジオ勤務を経て2018年に独立。2019年に写真集うまれたてのあさを刊行、同名の写真展が全国7カ所を巡回した。縄文時代の原風景に焦点を当てた作品集を2022年秋に出版予定。
ABOUT CAR
メルセデスの電気自動車ブランド「Mercedes-EQ」初の7人乗りコンパクトSUVモデル。最大限のスペース効率を追求して生まれたスクエアなボディが特徴。電気自動車ならではの静粛性とトルクフルな走り、高度な操縦安定性を高いレベルで実現している。