Interview

低燃費と家族と風景 ──土屋礼央が語る「理想のドライブ」
「空想型ドライブ」をテーマにしたJ-WAVEのラジオ番組『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』。ゲストとして登場した土屋礼央に普段のカーライフから理想のドライブまで話を訊いた。
──クルマは普段もよく運転されますか?
土屋 そうですね。コロナ禍になってより必要になったというか、できる限り密は避けるようにクルマで移動するようになりました。ここ一年半はどこに行くにもクルマです。
──遠出もされますか?
土屋 キャンプとか。もう完全に家族以外とは接しないようなところには行っています。あとはバンド活動も長いので、大阪も名古屋もクルマで行っていますし、クルマは本当に欠かせないですね。
──運転へのこだわりというと?
土屋 僕は基本的に自動運転とかハイテク好きで。乗るときのルーティンでいうと、いかに燃費良く走るかを考えていて、極端な日は、けちくさいですけれども暖房もクーラーも入れません。燃費を見ながら、というのが自分の楽しみというか、スピードを出して快適ドライブよりも、いかに燃費良く乗れるかということを仕事の時もプライベートの時もやっています。そういう意味では一回、大阪からどれだけの燃費で走れるかというだけのモチベーションで一回も休憩せずに走ったことがあります。楽しかったですね。
──ソロドライブですか?
他人を乗せたらそんな申し訳ない運転はできないですよ。夏なのにエアコンも入れないので(笑)。あとは、音楽はラジオで聞くことが多いですかね。どちらかというとクルマの中は偶然見つけた音楽が楽しいので。普段、家では好きな曲を聴くんですけれどもクルマの中は新しいものを発見できる場所にしたいなと思っています。それこそJ-WAVEとか聞きます。

──2006年にひとりでLAに行くために国際免許を取得しましたが、きっかけは?
土屋 こういう音楽を目指したいと思ったダニー・ハサウェイの『ライヴ』 というアルバムがあるのですが、自分が音楽家として見失っている時、そのアルバムを収録したライブハウスに行って、原点に振り返ってみようというのがきっかけでした。国際免許も持っていなかったのに無理やりLAに行ってみようと、先にそれを決めてから国際免許を取って、左ハンドルやレーンも違うのに現地でいきなりチャレンジしました。無謀かなと思いましたが、やってみると思い切ってよかったなと。今となってはそれも自信にもなっているかもしれませんし、もう一度行きたいなという思いもあります。
──LAで一番印象に残っていることは?
土屋 運転した景色は未だに覚えています。最初のうちはガチガチで、本当にどうしたら生き延びられるかっていう運転しかできませんでしたが、確か3泊5日で行ったのかな?後半になると道も覚えてきて、周りの景色も楽しみながらちょっとずつLAの外の景色も意識できるようになってきたので、帰りたくなかったですね、最高でした。ずっとLAにいたら日本のドライブも愛おしくなるんだろうけど、やっぱり普段と違う景色というのはよかったです。なので、日本に帰ってからも知らない場所に行ってみたいというモチベーション、好奇心は増えたと思いますね。
──土屋礼央さんにとって理想のドライブ、最高のクルマ時間とは?
土屋 知らない場所に行って窓を開けたくなる景色を走っているときは「こんな気持ちいい時はないな」というのは家族と行っていても思います。僕が運転をしていて子どもや妻が窓を開けて「気持ちいい」という風に喜んでいる声を聞くと運転していてよかったなと思うので、自分自身というよりは一緒に乗っている人が楽しんでもらえるドライブが僕にとっては幸せだし、さらに低燃費で運転できると個人的にはウキウキします。メーカーの方の企業努力にも感謝できますし。だから僕は車の運転好きですが、早く自動運転も乗ってみたいなというタイプです。
最後に、音には「高いと低い」がありますけれども、「高いと安い」もあるなと思っています。やっぱり高級な音ってありますよね。そうするとメルセデス……僕はそんなに乗ったことがないのですが、おそらく扉を閉める時にブンッと高い音がすると思うんですよね。高音ってことではないですよ?安くない音がするんだなと。リッチな音がするクルマというのが僕のメルセデス・ベンツのイメージですので、いつかはメルセデスに乗って高い音を堪能してみたいと思っています。
PROFILE

土屋礼央/Reo Tsuchiya
2001年RAGFAIRのメンバーとして、サングラスと白いファーを巻いた印象的なスタイルでデビュー。
瞬く間に学生からの支持を受け、アカペラ史上最高の動員数を全国各地で記録する。
紅白歌合戦、オリコンシングル1、2位独占、ゴールデンアロー新人賞受賞するなどアカペラブームの立役者となる。
同時に、抜群のトークセンスをかわれ2002年から『土屋礼央のオールナイトニッポン』3年半担当する。
日本テレビ『行列のできる法律相談所 恐妻SP』でSNSトレンドワード急上昇!第14代王者にも輝きました。
企業努力、鉄道好きが功を奏して テレビ朝日『タモリ倶楽部』多数出演中。
父は、日本を代表する有名画家の土屋禮一。
人間関係をはぐくむコツは視点の切り替えにあり!?雑誌「ダ・ヴィンチ」連載のお悩み相談エッセイが2021年3月3日に待望の書籍化。KADOKAWA「ボクは食器洗いをやっていただけで、家事をやっていなかった。」が好評発売中。
4/18 OA プレイリスト
Mercede-Benz THE EXPERIENCE

J-WAVE 81.3FM
ON AIR EVERY SUNDAY 21:00 -21:54
その時代、その場所で、どんな音楽を聴きたいか──時代を越えて、国境を越えて、ナビゲーターのスガ シカオが旅好き・音楽好きのゲストと共に音楽談義を繰り広げる、空想型ドライブプログラム。ドライブには切っても切り離せないラジオと音楽で、リスナーのカーライフをより豊かでワクワクするものに。