Interview

「道」はドラマが生まれる場所──ヒグチアイが語る「空想型ドライブ」
「空想型ドライブ」をテーマにしたJ-WAVEのラジオ番組『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』。ゲストとして登場したヒグチアイに訊いた、クルマがもたらした変化とは。
──ヒグチさんご自身、クルマは運転されますか?
ヒグチ 1年半前に免許を取ったんです。当時担当していたラジオ番組で、フリートークで話すネタがあまりなくて、それで、ずっと免許を取りに行こうと思っていました。
──免許を取ってから、ご自身の運転でどんなところにドライブに行きましたか?
ヒグチ 都会は怖くて運転できなくて、友達から「北海道なら運転しやすいよ!」と言われたので、知床半島に行きました。空港からも少しドライブができる距離ということで女満別空港を選んで、そこからレンタカーを借りて羅臼まで運転して、シャチを見るクルーズに参加したんです。船で1時間移動して30分くらいシャチを探して、また1時間かけて帰ってくるというクルーズでしたね。
──シャチは無事に見られたんですか?
ヒグチ 見られなかったんですよ(笑)。1日目の午前と午後、2日目の午前とクルーズに3回乗って、3回とも見られなかったんです。このために北海道に来たのに。そしてなんと、2日目の午後の便で、日本初のアルビノの白いシャチがそこで見つかってるんですよ!それが全国ニュースになっているのを、空港で知って。私、運がなさすぎですよね(苦笑)。

──ヒグチさんは長野県のご出身ですが、長野のおすすめドライブコースはありますか?
ヒグチ 私はまだ走ったことはないんですが、母に連れて行ってもらった「ビーナスライン」(長野県茅野市から、美ヶ原高原美術館に至る全長約76 kmの観光道路)という道路があって、クルマで走ると曲が聞こえてくるメロディーロードもあるんです。
景色もとても綺麗で、ぜひ晴れた日に行っていただきたいです。山道だけど、信号もほとんどなくて道も広いから走りやすいと思います。
──運転中に音楽は聴かれますか?
ヒグチ 最近は大江千里さんの88年のアルバム「1234」を聴いています。テンションが下がることなく聞けるので、アルバム通してドライブに合う1枚ですね。
──ちなみに、ヒグチさんの楽曲で「クルマ」とか「ドライブ」をモチーフにした曲は、ほとんどないですよね?
ヒグチ ないですね。クルマの免許を取ってからは助手席に乗っていても、いろんなことがわかるようになってきたというか。ここに交差点があることに意味があって、そこでドラマが起こるような気がするとか、道路にまつわることがすごく目に入ってくるようになったので、クルマの曲をいろいろ書いています。まだCDにはなってないですけど、いずれ発表できたらなと思ってます。
PROFILE

ヒグチアイ/Ai Higuchi
平成元年生まれ。シンガーソングライター。
生まれは香川、育ちは長野、大学進学のため上京し、東京在住。
2歳のころからクラシックピアノを習い、その後ヴァイオリン、合唱、声楽、ドラム、ギターなどを経験、様々な音楽に触れる。18歳より鍵盤の弾き語りをメインとして活動を開始。
2016年、1st ALBUM『百六十度』でメジャーデビュー。圧倒的な説得力を持って迫るアルトヴォイスとピアノの旋律、本質的な音楽性の高さが業界内外から高い評価を受け、FUJI ROCK FESTIVAL等大型フェスへの出演も果たす。
2020年、キャリアの6年を凝縮した初のベストアルバム『樋口愛』をリリースした。
http://higuchiai.com
https://twitter.com/HiguchiAi
<INFORMATION>
・BEST ALBUM 『樋口愛』発売中
・ヒグチアイ編集長による雑誌
『うふふ vol.01 ~生き抜く力と息抜く言葉~』
HIGUCHIAI SHOP(https://higuchiai.shop/)&全国書店にて販売中
11/8 OA プレイリスト
Mercedes-Benz THE EXPERIENCE

J-WAVE 81.3FM
ON AIR EVERY SUNDAY 21:00 -21:54
その時代、その場所で、どんな音楽を聴きたいか──時代を越えて、国境を越えて、ナビゲーターのスガ シカオが旅好き・音楽好きのゲストと共に音楽談義を繰り広げる、空想型ドライブプログラム。ドライブには切っても切り離せないラジオと音楽で、リスナーのカーライフをより豊かでワクワクするものに。