Interview

ミネアポリスでプリンスを聴きたい──FLYING KIDS浜崎貴司が語る「空想型ドライブ」

「空想型ドライブ」をテーマにしたJ-WAVEのラジオ番組『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』。ゲストとして登場したバンド、FLYING KIDSのボーカルでフロントマンの浜崎貴司に訊いたクルマとの付き合い方、理想のドライブとは?新メンバーのElli(ボーカル・コーラス)にもドライブの楽しさを訊いた。


──浜崎さんは、ご出身が栃木県ですが、栃木はドライブにはぴったりの土地ですよね?

浜崎貴司(以下、浜崎) みんな日光は行きますよね、とくに紅葉の時期は。日光街道って杉並木がずーっと道沿いに生えてるところも清々しいですね。あと、益子。益子焼の里にドライブがてら行くのもとっても良いですね。東北自動車道は佐野あたりから急に山間いになって、とっても気持ち良いんですよね。

Elli 私は温泉が大好きなので、女子旅でよく箱根に行きましたね。ドライブしながら景色見て、温泉で癒されるって最高ですね。

──浜崎さんは、クルマがリスニングルームになっていると聞いたことがあります

浜崎 そうなんですよ、今もクルマに50枚くらいCD積んでます。そして積んだまま家に持ち帰らないんですよ。プリンスとか、ダニー・ハサウェイ、スライ&ザ・ファミリー・ストーンのBOXセットが出ては買ってクルマで聞いています。今はファンクバンド「Parliament」のBOXセットを聴いています。家でBOXセット聴くって時間かかるじゃないですか、集中力もいるし。だからクルマで長旅する時に「5枚組全部聴くぞ」なんて言いながら走ってます。

──ハンドルを握っている時にアイディアが浮かぶ、ということはありますか?

浜崎 アイディアって浮かぶときは浮かぶし、そうでない時もあるから、曲が出来るんじゃないか、とか、クリエイティブな瞬間に遭遇するんじゃないか、みたいな期待はできるだけしないようにしてますね。むしろフラットになるためにクルマに乗ってるかもしれない。制作に行き詰った時は、友人がいる横須賀とか逗子までドライブしたりします。漁港でタコ買ったりして。

──最高のドライブ、理想のドライブってなんですか?

浜崎 ニューヨークに初めて行った時の話なんだけど、「ニューヨークのラジオ局が流す音楽を楽しむといいよ」って友達に言われて楽しみにしていたんです。ジョン・F・ケネディ国際空港を出て橋を渡ってマンハッタン島が見えてきて、クルマが摩天楼に入っていくっていう時にビリー・ジョエルの「ビッグショット」という曲がかかったんです。ニューヨークのビリー・ジョエルってこれか!って思いましたね。やっぱり、その街で生まれた曲を聞きながらドライブしたいっていう憧れがあるんですよね。だからやってみたいのはミネアポリスに行ってプリンスを聞いてみたいんですよ。あぁ、こういう事だったんだなって感じることがきっとあるはずなんですよね。

Elli 私は、オープンカーで星空を見ながらドライブできたら楽しそうだなぁ~。運転手はイケメンで(笑)。
 

PROFILE

フライングキッズ/Flying Kids

1988年結成。現在9人組ファンクバンド。
1989年、TBSの人気番組「平成名物TV・三宅裕司のいかすバンド天国」に出演。
3代目イカ天キングとして5週連続勝ち抜きを達成、初代グランドキングとなる。
1990年、シングル「幸せであるように」でメジャーデビュー。
その後、スマッシュヒットを連発。19枚のシングルと11枚のアルバムをリリースし、1998年に解散。
2007年に再結成し、新曲発表、ライブ、イベント出演など精力的に活動中。
2018年、FLYING KIDS結成30周年という記念の年に新メンバー加入、
9人の大所帯となり、華やかにさらに勢いを加速させている。

FLYING KIDS OFFICIAL SITE

 

9/6 OA プレイリスト


 

Mercede-Benz THE EXPERIENCE

Mercede-Benz THE EXPERIENCE

J-WAVE 81.3FM
ON AIR EVERY SUNDAY 21:00 -21:54

その時代、その場所で、どんな音楽を聴きたいか──時代を越えて、国境を越えて、ナビゲーターのスガ シカオが旅好き・音楽好きのゲストと共に音楽談義を繰り広げる、空想型ドライブプログラム。ドライブには切っても切り離せないラジオと音楽で、リスナーのカーライフをより豊かでワクワクするものに。