クルマ空間は絆を深める場所──GAKU-MCが語る「空想型ドライブ」

「空想型ドライブ」をテーマにしたJ-WAVEのラジオ番組『Mercedes-Benz THE EXPERIENCE』。ゲストとして登場したGAKU-MCにクルマと旅について訊いた。

──GAKUさんが初めて自分のクルマを持ったのはいつですか？

GAKU-MC　「DA.YO.NE」のヒットの後に買いました。94年。それからは曲を出してヒットしたらクルマを買うみたいな感じでしたよね（笑）。

──GAKUさんにとって、クルマのない生活は考えられない？

GAKU-MC　やっぱり楽器を運ぶのに必要だからね。フェス会場に行ったり、ミュージシャンにとっては必需品。プライベートでは、冬はスノーボード行ったり、夏は「海行こう！」って友達と行ったりしたなぁ、ミュージックテープ作ってね。そうそう、ヒップホップでは、コール＆レスポンスの「レスポンス」の部分だけ音を抜いておくんですよ。そうすると車で聞いていて「セイホー！」ってきたら「ホー！」って言わざるを得ないから、それで盛り上がったり（笑）。

──ライフスタイルも変わり、ご家族ができてからは、どんなところにドライブに行ったりしていますか？

GAKU-MC　家族では東京近郊で日帰り、一泊圏内で行けるところはけっこう行ったんじゃないかな？　富士五湖にキャンプに行ったり、温泉に行ったり、海に行ったり。ただ、冬は僕が寒がりなので、ドライブスルーでご飯食べて、ドライブスルーの動物園に行くので、クルマから降りません（笑）。

──GAKUさんはキャンピングカーで日本を巡るツアーをしたり、いろいろな場所をドライブしてきたと思いますが、思い出に残っているドライブコースはありますか？

GAKU-MC　ラジオの番組内でも話したんだけど、石川県の「千里浜なぎさドライブウェイ」、あそこは素晴らしいですね！　クルマで砂浜を走れるんですよね。昔、砂浜でスタックしたことがあったからおそるおそるだったんだけどね（笑）。あとは四国と本州をつなぐ「瀬戸内しまなみ海道」も良かったなぁ。きれいで優しい海と山にすごく魅力を感じて。

──キャンピングカーの旅ではバンドの仲間と3、4人の旅だったそうですが、やっぱり特別な体験ですよね？

GAKU-MC　バンドメンバーとの旅は最高です。普段であれば、ライブが終わって打ち上げたらバラバラになりますが、キャンピングカーツアーではその後も一緒。寝食を共にします。それが1ヶ月続く。もちろんちょっと疲れる時もあるんですけれど、本当に家族のようになれる。メンバーの音楽観とか、抱えている悩みも話しますし、つまり人としての距離が近くなります。大人になって、この体験は本当に素晴らしく、そして貴重だと感じています。

──メンバーのみなさんと一緒に旅をすることで、音楽にも良い影響がありそうですね

GAKU-MC　技術もそうなんだけど、旅で培われた空気感ってステージに出るし、あとで映像を見返しても「チーム感出ているな！」って感じますよね。いいですよクルマ旅は。
だから僕にとって、クルマは家族やバンド仲間との絆を深める場所なのかな。

PROFILE

GAKU-MC

旅とフットボールをこよなく愛し、アコースティックギターを弾きながらラップする日本ヒップホップ界のリビングレジェンド。1994年、”EASTEND X YURI”名義として『DA.YO.NE』でヒップホップ初のミリオンセラーを記録。また紅白出演を果たす。現在はソロラッパーとして9枚のオリジナルアルバムと1枚のベストアルバムをリリース。平行し僚友、桜井和寿（Mr.Children)とウカスカジー結成。音楽とフットボールという世界二大共通言語を融合し、人と人を繋げていくことを目的とした団体「MIFA (Music Interact Football for All)」を立ち上げる。また自身のツアーをキャンピングカーで行うなど、冒険家としても認知されている。キャンドルの灯りと音楽で日本を元気するイベント「アカリトライブ」発起人。現在は年間約60本のライブに出演する傍ら、J-WAVEでのレギュラーラジオ番組やTV出演、作詞作曲など作品提供を行いながら、さらなるチャレンジを掲げ活動中。

http://www.gaku-mc.net

旧友でジャズピアニスト、YoYo the”Pianoma”とのコラボ楽曲「はじまりの予感〜Swing Rap Song〜」を11月2日に配信リリース。発売を記念したコラボツアーを開催中。