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歴代Eクラスの歩み

photo: Mercedes-Benz
report: Tsuneharu Kirihata

なぜEクラスはこれほどまでに注目される存在なのか。それはメルセデス・ベンツの中核モデルとして販売の主軸を担ってきたのはもちろんのこと、重要なポジションにふさわしい機能や性能を常に身に付けてきたからに他ならない。そんなEクラスが紡いできた進化の歴史を、いま一度振り返ってみよう。

受け継がれるEクラスらしさ

Eクラスがメルセデス・ベンツの主軸のポジションにあるのは疑いようのない事実。ではその原点は何か。メルセデスの歴史を辿ってみると、第二次大戦後に登場し、適度なサイズ感を持ちながら上質なサルーンとして人気を博した「170」(1947年)や「180」(53年)に行き当たる。180はメルセデスとして初めてモノコックボディを採用。空力に配慮したボディデザインの“ポントン”が登場したのもこの世代であり、約45万台が市場に出回るヒット作となった。さらに後継車では前後にクラッシャブルゾーンを設けた安全性の高いボディの構築(61年)や乗用車用5気筒ディーゼルの初搭載(74年)、ワゴンボディの追加(77年)など、カテゴリーのリーダーらしいチャレンジが多く見られる。

そんな主軸モデルが公式に「Eクラス」と呼ばれるようになったのは1993年のこと。当初「ミディアムクラス」と呼ばれていたW124型は84年に登場。5つのボディタイプが用意されたほか、リア・マルチリンクサスペンションや四輪駆動システム「4MATIC」が導入された。93年のフェイスリフトのタイミングで「E」のイニシャルを車名の先頭に置くようになり、Eクラスと改名。現代につながるEクラスの礎を築いた。

その2代目となるW210型は1995年に登場。電子制御トラクションシステムやサイド/ウィンドーエアバッグ、ブレーキアシストなど、先進の安全装備を充実させつつ、軽快な走りを押し出したのもW210型の特徴だ。

3代目(W211型)もまた、当時の安全技術の粋が集められたモデルで、PRE-SAFE、AIRマティックDC、ディストロニックなど、最新モデルにも名を残す装備が搭載され始めた。
続く4代目のW212型はボディの空力特性をそれまで以上にブラッシュアップ。世界初の9段ATや、ディーゼルハイブリッドを採用したのもこの世代からである。そんな経済性や環境性能に配慮した技術は、このあとに続くW213、つまり現行型にも受け継がれるが、単純な継承でなくプラグイン・ハイブリッドとしてさらなる進化を遂げたという見方をすれば、これもまたEクラスらしさが続いているといえる。

 歴代Eクラスの歩み

初代(W124型:1984年〜95年)
Eクラスと初めて呼ばれるようになったW124型では排ガス制御システムや運転席エアバッグ、パワーウィンドーなど、数多くの機構を標準装備したことでも知られる

 歴代Eクラスの歩み

2代目(W210型:1995年〜2002年)
技術の宝庫という言葉は2代目にも当てはまり、車両制御関連のESPやASRから、レインセンサーやキセノンヘッドライトなど、多岐にわたる先進技術が盛り込まれた

 歴代Eクラスの歩み

3代目(W211型:2002年〜09年)
W211型は天然ガス仕様やクリーンディーゼルのブルーテック、最新の直噴システムを盛り込んだCGIなど、エンジンに関する新技術が多く取り入れられた世代でもあった

 歴代Eクラスの歩み

4代目(W212型:2009年〜16年)
W212型では世界初の9段ATを投入するとともに、アバンギャルドとエレガンスというふたつのグレードの足回りのセッティングを変えて、走りの違いを明確化させた

 歴代Eクラスの歩み

5代目(W213型:2016年〜)
現行型は部分自動運転や自動追従機能を持つ「ドライブパイロット」を搭載したことが話題に上った。今回のフェイスリフトモデルでもその先進性はしっかりと受け継がれている

カーグラフィック2021年1月号別冊付録「The New E-Class Style Book」から転載。

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