豊富な選択肢
先のページでは主力のセダンを中心に紹介したが、今回のフェイスリフトではもちろん他の派生車種も改良を受け、インフォテインメントをはじめとする機能性の向上が図られているのはいうまでもない。
セダンとともに人気を博しているステーションワゴンは、ベース車のリアオーバーハングを延長して広大な荷室を確保。加えて現行型ワゴンでは、マイナーチェンジ前から「オールテレイン」と呼ばれるSUV要素を強めた派生版もカタログモデルとしてラインナップに加わっている。
クーペはセダンからホイールベースをわずかに短縮しながら2ドア・ハードトップ化したものであり、カブリオレはそのルーフ部分を電動ソフトトップに置き換えたモデル。いずれもセダンより全長やホイールベースが短縮されてはいるものの、ボディラインは伸びやかで、車格に合ったエレガントなスタイリングを確立している。
そんな豊富なボディバリエーションとともに、パワートレインが多数用意されているのもEクラスの魅力。試乗記ではセダン/ステーションワゴンともに1.5ℓ直4ターボの「E 200」グレードを連れ出したが、このほかに2ℓ直4ターボディーゼルの「E 220 d」、2ℓ直4ターボの「E 300」、これらのプラグインハイブリッド仕様である「E 350 de」と「E 350 e」、3ℓ直6ターボの「E 450」がラインナップされる。高性能仕様のAMGモデルには3ℓ直6ターボの「E 53」と4ℓV8ツインターボの「E 63 S」が用意される。
カーグラフィック2021年1月号別冊付録「The New E-Class Style Book」から転載。