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充実のEクラス・ファミリー

photo: Masahiro Okamura
(CROSSOVER),
Mercedes-Benz
report: Tsuneharu Kirihata

Eクラスのような主力車種のフェイスリフトとなると、変更の大小を問わず、派生モデルも同様のブラッシュアップを受ける。最近はそんな派生モデルも含めた“ファミリー”として同時に改良が施され、今回のEクラス・ファミリーでもほとんどタイムラグなしにステーションワゴン(+オールテレイン)、クーペ、カブリオレのフェイスリフトモデルが発表された。

豊富な選択肢

先のページでは主力のセダンを中心に紹介したが、今回のフェイスリフトではもちろん他の派生車種も改良を受け、インフォテインメントをはじめとする機能性の向上が図られているのはいうまでもない。

セダンとともに人気を博しているステーションワゴンは、ベース車のリアオーバーハングを延長して広大な荷室を確保。加えて現行型ワゴンでは、マイナーチェンジ前から「オールテレイン」と呼ばれるSUV要素を強めた派生版もカタログモデルとしてラインナップに加わっている。

クーペはセダンからホイールベースをわずかに短縮しながら2ドア・ハードトップ化したものであり、カブリオレはそのルーフ部分を電動ソフトトップに置き換えたモデル。いずれもセダンより全長やホイールベースが短縮されてはいるものの、ボディラインは伸びやかで、車格に合ったエレガントなスタイリングを確立している。

そんな豊富なボディバリエーションとともに、パワートレインが多数用意されているのもEクラスの魅力。試乗記ではセダン/ステーションワゴンともに1.5ℓ直4ターボの「E 200」グレードを連れ出したが、このほかに2ℓ直4ターボディーゼルの「E 220 d」、2ℓ直4ターボの「E 300」、これらのプラグインハイブリッド仕様である「E 350 de」と「E 350 e」、3ℓ直6ターボの「E 450」がラインナップされる。高性能仕様のAMGモデルには3ℓ直6ターボの「E 53」と4ℓV8ツインターボの「E 63 S」が用意される。

Stationwagon
スクエアでフラットな荷室の使い勝手のよさは、Eクラスと呼ばれ始めたW124型の時代からすでに高い評価を得ている。荷室容量はセダンの540ℓに対し、ステーションワゴンは640〜1820ℓまで拡大されている
All-Terrain
ステーションワゴンの派生モデルとしての位置付けとなるのがオールテレイン。エクステリアに樹脂製クラッディングパネルを装着してSUV風の印象を強めつつ、足回りのエアサスは専用セッティングで車高を上げ、走破性を高めた
Coupé
ベースのセダンからホイールベースを65mm短縮し、短く、低く、幅広く仕立てたのがクーペである。それでも大人4人が無理なく座れる室内空間を確保。Eクラス・クーペの伝統にならってリアウィンドーは開閉できる
Cabriolet
カブリオレはクーペをベースにルーフ部分をソフトトップに置き換えた。その幌は50km/h以下であれば走行中でも開閉可能で、エアキャップやエアスカーフなどにより、オープンエアドライブも快適に過ごせる

カーグラフィック2021年1月号別冊付録「The New E-Class Style Book」から転載。

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