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メルセデス・ベンツ初の電気自動車、EQC日本初公開!

photo: Toshitaka Horiba
words: Masanori Yamada

航続距離400㎞を実現した待望の電気自動車、EQC。記念すべき日本上陸の日に催された発表会をレポートする。

Connected(コネクト)、Autonomous(自動運転)、Shared and Services(シェアおよびサービス)、Electric(電動化)の頭文字からなる“CASE”。2016年に発表したダイムラーの中長期戦略が今や、次世代モビリティ社会の方向性を示す“概念”として世間に広く浸透するなか、EQCはElectricを具現化した完全な電気自動車として誕生した。

メルセデス・ベンツ初の電気自動車、EQC日本初公開!

総合最大出力408PS/最大トルク765N・mのスペックは、前後アクスルに1基ずつ搭載するモーターによってもたらされるが、低中速域では効率を高めるためフロントモーターのみで走行。必要に応じて作動するリアモーターとの間でトルクを自動的に配分する、四輪駆動方式となっている。

メルセデス・ベンツ初の電気自動車、EQC日本初公開!

こうしたトピックに加え、EQCはドライブ時のサポート機能も充実している。Sクラスと同等の安全運転支援システム「インテリジェントドライブ」、テレマティクスサービス「Mercedes me connect」はもちろん、「充電ステーションを探して」などのワードに対応した「MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザーエクスペリエンス)」、現在地や充電状況、気温などまで加味して最適なルート案内を行う「EQ オンライナビゲーション」など、電気自動車の特性を踏まえた専用プログラムを採用しているのだ。

メルセデス・ベンツ初の電気自動車、EQC日本初公開!
メルセデス・ベンツ初の電気自動車、EQC日本初公開!

エクステリアは、先進的かつ個性的な表情が与えられている。メルセデス・ベンツのデザインフィロソフィー<Sensual Purity=官能的純粋>をベースにしながら、きわめてシンプルかつシームレスにまとめられているのが特徴的。このエッセンスは、今後登場するEQモデルにも展開されていくという。

メルセデス・ベンツ初の電気自動車、EQC日本初公開!

「電動化を視野に入れた開発は2009年に始まりましたが、それが具体的になったのは2014年。EQCは2015年に製品化が決まり、4年の開発期間を経て市場に投入することができました」

メルセデス・ベンツ初の電気自動車、EQC日本初公開!

ダイムラーAGでEQCの開発責任者を務めるミヒャエル・ケルツは、その開発に際して「優れた走行性能や安全性能といったメルセデス・ベンツの本質はそのまま、航続距離と運動性能に重きを置いた」と語り、様々な課題をクリアする最高のアイデアを持った人材で開発チームを結成。“メルセデス・ベンツの電気自動車を作る”ことを目標に掲げたという。

「航続距離の最大化はもちろんですが、電気自動車であっても心が躍るようなドライブフィールをおろそかにはしていません。そのために前後モーターの高度なトルク配分の最適化を行い、ハイレベルなスポーティ&セーフティを実現しています」

メルセデス・ベンツ初の電気自動車、EQC日本初公開!

メルセデス ミー 東京でのEQC発表会では、メルセデス・ベンツのブランドアンバサダーに就任した騎手の武 豊さんが登場。「初めてオーナーになったときの歓びは、今でも忘れられませんね」と語る武さんは以前からメルセデス・オーナーであり、自宅のある京都と東京競馬場の往復もいとわない運転好きでもある。
「厩舎のすぐ近くにまでクルマで行くことも多い。だから音のしないEQCはうってつけだと思います(笑)、馬はエンジン音に敏感に反応してしまうので。また、一人のクルマ好きとしてもとても興味のある1台です」

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400㎞の航続距離(WLTCモード)を実現したバッテリーの充電は、50kWまでの直流急速充電(CHAdeMO規格)と6.0kWまでの交流普通充電に対応。サービスエリアやショッピングモールなど(充電基数21,000)のほか、メルセデス・ベンツ正規販売店全店で充電することができる。なお、充電ステーションの充電利用料と月額基本料が1年間無料となる「Mercedes me Charge」に加え、10万円の設置費用サポートを付帯したメルセデス・ベンツ 充電用ユニット「Home」の無償提供も実施。登録から5年間または走行距離10万㎞までの一般保証と無償のメンテナンスプログラム、さらに、8年間または走行距離16万㎞までの高電圧バッテリー保証をパッケージした「EQケア」の全車標準設定は、大きな安心材料といえるだろう。

メルセデス・ベンツ初の電気自動車、EQC日本初公開!

馬車が進化して自動車が生まれた。そして、内燃機関が電動化へとシフトする変革の時代にEQCが誕生した。それは、自動車の生みの親であるメルセデス・ベンツの自負といえるだろう。

 
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