メルセデス ミー 東京で行われた発表会冒頭、挨拶に立ったメルセデス・ベンツ日本 代表取締役社長の上野金太郎は、「あらゆる面で大きな進歩を遂げ、新しい機能が投入された新型GLEは、“かつてない豊かな毎日”を実現する自信作です」と紹介。メルセデス・ベンツのデザインフィロソフィー＜Sensual Purity＝官能的純粋＞と、初代モデルから引き継がれる力強いCピラーが融合したエクステリアは、紛うことなき“GLEの佇まい”だが、その内部には注目すべきポイントがいくつもあるのだ。
なかでも今回、特に注目を集めたのはGLE初の３列目シート。
オフロード／オンロードでの優れた走行性はもちろん、EクラスファミリーのSUVにふさわしい快適性、安全性、上質感を、これまで以上に高いレベルで実現した新型GLEは、全モデルに最大7人の乗車を可能にする2人掛けの3列目シートと、イージーエントリー機能を備える2列目シートに世界初の6ウェイフルパワーシートを標準装備し、利便性が飛躍的に向上。なお、2列目シートのレッグルームは1045㎜（※欧州仕様参考値）というゆとりあるものになっている。
優れた居住性はもとより、先代モデルから80㎜延長されたホイールベースは積載性の向上にも貢献している。3列目シート使用時に160ℓとなるラゲッジスペース容量は2・3列目シートを倒すことで1928ℓにまで拡大可能なほか、横幅が拡大されたトランクスルーは長尺物の積載がより簡単に。また、手を使わずに開閉できるフットトランクオープナー（テールゲート自動開閉機能）が全モデル共通標準装備されている。
標準モデルのフロントグリルのルーバーをモチーフにしたエアベントや大きなグラブハンドルが“メルセデスSUV”のエッセンスを表現するインテリアには、テレマティクスサービスの「Mercedes me connect」、Sクラスと同等の安全運転支援システム「インテリジェントドライブ」、そして、すでに広く知られるメルセデス・ベンツ独自の対話型インフォテインメントシステム「MBUX（メルセデス・ベンツ ユーザーエクスペリエンス）」に加え、新型GLEでは「エナジャイジング コンフォート」と名づけられた新機能が採用された。
リフレッシュ、バイタリティ、トレーニングのプログラムが選択できるこの機能は、空調やシート設定のみならず、照明やオーディオシステムをクルマ側が統合的に自動コントロールし、車内の快適性を高めるというものだ。走行（運転）時間を加味した「エナジャイジング コーチ」機能にとどまらず、GARMIN®製スマートウォッチの装着時には、ストレスレベルなどドライバー個人のヘルスデータを活用したきめ細かなサポートまで行うというのだから驚くほかない。
新型GLEのラインアップは、高い環境適合性と高出力を両立した2つのディーゼルエンジンモデルと、最新の電動化技術を組み合わせたガソリンエンジンモデルの計3モデルとなっている。
■GLE 300 d 4MATIC
2.0ℓ直列4気筒直噴クリーンディーゼルエンジン
245PS／500N･m
■GLE 400 d 4MATIC スポーツ
3.0ℓ直列6気筒クリーンディーゼルエンジン
330PS／700N･m
■GLE 450 4MATIC スポーツ（ISG搭載モデル）
3.0ℓ直列6気筒ガソリンエンジン＋ISG（インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター）
367PS／500N･m ※エンジン単体
Gクラスを源流とする、“メルセデスSUV”に求められる性能や期待をきわめて高いレベルで実現するだけでなく、「MBUX（メルセデス・ベンツ ユーザーエクスペリエンス）」や「エナジャイジング コンフォート」といったテクノロジーによる、近未来の自動車へとつながる提案も盛り込まれた新型GLE。運転する喜び、使う楽しみに満ちた1台はきっと、“かつてない豊かな毎日”を届けてくれることだろう。
