メルセデス・ベンツのデザインフィロソフィー<Sensual Purity=官能的純粋>に則った新型Bクラスのエクステリアは、ここ最近に登場した他モデル同様、上下に薄いヘッドライトや低く構えたフロントセクションによってスポーティな印象を与えるものになったが、Bクラスの特徴であるスペースユーティリティの強化も同時に図られている。
ルーフラインを低くすることで0.24(欧州仕様参考値)というクラストップレベルのCd値(空気抵抗値)を実現しながら、新型Bクラスは前席の横方向を33㎜、ヘッドルームを5㎜(ともに欧州仕様参考値)拡大。シチュエーションに応じて使い分けられる4:2:4分割可倒式の後席バックレストも加わり、先代モデルの強みであった大人4人が快適に過ごせる車内空間と使い勝手が、一段とレベルアップした。

テレマティクスサービス「Mercedes me connect」を標準装備するとともに、Sクラスと同等のインテリジェントドライブ(安全運転支援システム)がオプションで用意されている。これは一般道での安全運転支援はもちろんのこと、高速道路での運転支援機能によりドライバーの負担を軽減するものだ。
インテリアは、タッチ操作可能な10.25インチ高精細ワイドスクリーンディスプレイや、ジェットエンジンのタービンをモチーフにしたエアアウトレットなど、新型Aクラスの基本デザインを踏襲。新型Aクラスに続いて対話型インフォテインメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)」が搭載され、運転時の操作面でも使い勝手が大幅に進化している。

※欧州仕様車
136PS/200N・mを発生する1.4ℓ直列4気筒ターボエンジンと7G-DCT(7速デュアルクラッチトランスミッション)を搭載する「B 180」と、150PS/320N・mを発生する2.0ℓ直列4気筒ディーゼルターボエンジンと8G-DCT(8速デュアルクラッチトランスミッション)の「B 200 d」をラインアップする新型Bクラス。洗練されたデザインや使い勝手を手にしつつ、スペースユーティリティを磨いた3世代めは、メルセデス・ベンツのマルチパーパスコンパクトとしての資質を磨き上げた1台といえるだろう。