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Eクラス史上、最高に逞しい。4MATIC オールテレイン誕生

Words:Yusuke Osumi

メルセデス史上初となるクロスオーバーモデル、E 220 d 4MATIC オールテレインが登場。そのハイライトを紹介する。

ドライバーズカーとして適したサイズであると同時に、メルセデスのプレミアム性を堪能できるEクラス。Cクラスと並び、多彩なボディバリエーションを展開しているメルセデスの中核モデルだ。共通のメカニズムや意匠をベースにバリエーションを増やしているクルマは、今となっては当たり前となっているが、その皮切りといえる存在がEクラスの源流に当たるW123だった。同車にはセダン、クーペ、リムジン、ステーションワゴンがラインナップされ、その後継であるW124こと初代Eクラスからカブリオレが加わった。代替わりした際に、そのうちのいくつかがなくなった過去もあるが、現在の5代目ではセダン、ステーションワゴン、クーペ、カブリオレが揃えられている。

E 220 d 4MATIC All-Terrain

Eクラス誕生から約30年の間で、ユーザーのクルマに対する要求は変化し続け、都会と自然を柔軟に行き来できることが求められるようになってきた。タフさだけでなく、機能性に優れ、上質さも併せもつ、一台ですべてをクリアできるオールインワンなクルマが理想とされているのだ。そしてこの秋、満を持してEクラスにクロスオーバーモデル、E 220 d 4MATIC オールテレインが仲間入りする。その特徴の数々を紹介しよう。

E 220 d 4MATIC All-Terrain

まずはボディサイズ。ステーションワゴンに比べ、全幅が10mm、セルフレベリング機構(クルマに重量がかかった時に車体を水平に戻す機構)を備えるAIR BODY CONTROLサスペンションによって全高が30mm、ロードクリアランスが25mm広がっている。これによって、取り回しのよさ(最小回転半径は5.5m)を損なわず、乗り降りのしやすさを向上させ、さらに乗車時のアイポイントを上げることに成功している。デザインに関しては、SUVスタイルのツーフィングリル、バンパー下部のクロームアンダーアンダーガード、ブラックのホイールアーチカバーとサイドスカート、リアバンパー下部のクロームアンダーライドガードを装備し、さらに専用19インチアルミホイールを履くことで、耐久性と逞しさがグッと増した。

E 220 d 4MATIC All-Terrain

シャーシにおいても、オールテレイン(=すべての地面)という名に相応しい機能が備えられている。状況やドライバーの希望に合わせて足回りのセッティングを変えられるDYNAMIC SELECTに、専用の「All-Terrain」モードが加わったのだ。これは約35km/hまでの間で機能し、さらに車高をおよそ20mm上げると共にESP(横滑り防止機能)、ASR(ホイールスピンを抑制する機能)を最適化する。フルタイム4WDシステムの4MATICもそれを手伝い、雨に濡れた山道、除雪されていない道といった悪路でも安定した走りを見せる。

エンジンは最高出力194ps、最大トルク400Nmを発生する2.0ℓ直列4気筒BlueTECで、トランスミッションは9速AT。Mercedes-Me Connect、リモートパーキングパイロットをはじめ、AIR BALANCEパッケージ、Burmester(R)サラウンドサウンドシステム、本革内装&後席シートヒーター、AIR BODY CONTROLなどの快適装備を標準装備としている。インテリアは、キャビンをフォーマルにまとめる専用のアルミニウム製トリムを採用。Eクラスがもつ潜在能力を引き上げ、元々の多面性を拡張したオールテレインは、現代にマッチする他にはないモデルとなった。

ABOUT CAR

E 220 d 4MATIC All-Terrain

雪道や悪路も余裕で駆ける優れた走行性能。それは、かつてない洗練の野性をまとう、新ジャンルのメルセデス。

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