“Sport for Good”という理念のもと、ダイムラーAGとリシュモン・グループが共同で設立したローレウス・スポーツ・フォー・グッド(ローレウス)は、スポーツそのものの素晴らしさを広めるだけでなく、差別や暴力といったあらゆる社会問題にスポーツが持つ大きな力で立ち向かうことを目的に、2000年に創設されたスポーツ慈善財団である。
現在、世界40カ国以上でさまざまな支援活動を展開するなか、メルセデス・ベンツ、IWCに続き、2018年から日本企業として初めて三菱UFJフィナンシャル グループがグローバルパートナーに参画。これにともなって、ローレウスが日本で新たに支援をスタートすることとなり、ローレウス・ワールド・スポーツ ・アカデミー会長のショーン・フィッツパトリック氏が元女子マラソン選手の有森裕子さんが理事長を務める「スペシャルオリンピックス日本・東京」への支援を発表した。子供や若者が抱える社会的な障害や課題を、スポーツを通じて克服することを目的に活動する団体である。
「こうしたプログラムを支援できることは、私たちにとってとてもエキサイティングなこと。パートナーとともに、この取り組みに貢献できることを嬉しく思います」(ショーン・フィッツパトリック会長)
“会見には元サッカー日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏がサプライズで登場するなど、今後の日本でのローレウスの活動に期待!”などの結びのフレーズに。
スペシャルオリンピックス日本


知的障害のある人たちに、スポーツ活動を通じて自立と社会参加、さらに生活の質を豊かにする機会の提供を使命に1994年から活動を開始。およそ8000人のアスリートが所属している。スペシャルオリンピックスが発案したフロアホッケーでは、参加する子供たちのみならず、親同士の交流も盛んに行われている。
2000年の第1回ローレウス・ワールド・スポーツ・アワードにて故ネルソン・マンデラ氏は「スポーツには世界を変える力がある」とスピーチしたが、スポーツはまさしく、未来を担う子供や若者にインスピレーションを与え、人と人を結びつける大きな力をもった存在だ。その絶大なパワーこそ、まさに“Sport for Good”。日本でも広がりを見せようとしているローレウスの活動に、ぜひご注目いただきたい。