ダイムラーAGとリシュモン・グループが2000年に共同設立したローレウスは、スポーツの力を活用して社会問題に立ち向かい、スポーツの素晴らしさを世に広めるための活動・社会貢献を行う団体。メルセデス・ベンツはローレウスのグローバルパートナーとして、ローレウスの活動をサポートしている(※ローレウスについて詳しくはこちら)。

そして、スポーツ界のアカデミー賞とも呼ばれ、スポーツの素晴らしさを伝えるために年に一度、様々なスポーツの分野で活躍し、偉業を成し遂げた選手やチームを讃えるアワード、それが「ローレウス・ワールド・スポーツ・アワード」だ。
同アワードのノミネートが先日発表。2014年に女子車いす史上6人目の生涯グランドスラムを21歳135日で達成し、「女子車いすテニスにおける最年少での年間グランドスラム」という記録でギネス世界記録に認定された上地結衣選手が日本人で唯一のノミネートを果たした。

©avex challenged athletes
ノミネート理由は、これまでシングルで出場したグランドスラム17大会で5回優勝。ダブルスでも2018年の全豪オープンで優勝を果たし、グランドスラムで通算12回の優勝を手にしているというその圧倒的な強さ。日本からのノミネートは2012年のサッカー日本女子代表以来で大変貴重なことであり、受賞が期待される。
また、2017年にセバスチャン・ベッテル、アラン・プロストに並ぶ4度目のF1王者に輝いたメルセデスAMGペトロナスのルイス・ハミルトンが最優秀男子選手にノミネート。

そして2017年より新設された「Best Sporting Moment of the Year」(スポーツを通じた感動的な瞬間や出来事に与えられる賞)には、モータースポーツが社会に希望を与えた出来事として、レースで両脚を失った18歳のレーサー、ビリー・モンガーをサポートするメルセデスAMGペトロナスの活動がノミネートされている。モンガーは2017年4月、イギリスで行われたブリティッシュF4第4~6戦における大クラッシュで、両足を切断する重傷を負った。この事件はモータースポーツ界を揺るがし、モンガーのリハビリとレース復活を支えるためのチャリティ・キャンペーンへとつながった。キャンペーンにはルイス・ハミルトンもサポーターに加わり、80万ポンド以上もの金額を集めるに至った。モンガーはこのモータースポーツ界からの絶大なサポートにより、復帰を決意。そして、モンガーの生き方に感銘を受け、共感したルイス・ハミルトンは、2017年7月に行われたイギリスGPにモンガーを招待した。「ハミルトンは僕のヒーローだったから、とても嬉しかったし、イギリスGPで一緒の時間を過ごせるなんて夢のようだ」と目を輝かせるモンガー。このイギリスGPでの出来事をきっかけに、モータースポーツ界に復帰する意志をより強固なものにしたという。そして事故からわずか11週間後、ブレーキやクラッチを手元で操作できる、彼のための特別なマシンでコースへの復帰を果たした。
「Best Sporting Moment of the Year」の受賞は一般からの投票で決まる。下記サイトから全ノミネートをチェックしたり、投票することができるので、ぜひアクセスを(英語のみ)。

日本人選手の、また、メルセデスの挑戦と実績が評価された今回のノミネート。2月27日の授賞式の模様は、後日Mercedes-Benz LIVE!にてレポートするので、どうぞお楽しみに。