
料理ができない人、というレッテルを今こそ打破!
「全く料理ができない人、というレッテルを家族から貼られている自分を変えたいんです!」と意気込むビームスのコミュニケーションディレクター・土井地博さん。
確かに。ふと周りを見渡せば、料理ができない男性はまだまだ多い。上手に美味しく作れない、という根本的な問題から、やれ片付けた食器の位置が違うとか、例えば「油モノはこっちのスポンジで洗って!」みたいなスポンジの使い方のような私的ルールへの恐怖心など、そこにはキッチンが遠のく理由があり、料理の世界に足を踏み込めずにいる世の男性たち。しかし、聞いてほしい。それでも作ってくれたら、女性は嬉しいのだ(嬉しいはず)。そこで、この連載では、人気料理研究家のワタナベマキさんにご指南いただき、そんな男性たちの料理の腕をレベルアップさせていく。もちろん使う食材は旬のものを選び、愛車のメルセデスに乗って買出しに。なぜなら料理を助けてくれるのが、食材の力。美味しい食材を使えば、料理は4割増しに! 料理初心者としては、その力を最大限借りるべし。そんな企画である。
土井地さんは、料理に関していえば、キッチンツール、器、食材買出し、美味しいお店などはとても詳しいが、自分で作るという部分だけは未体験だという。で、あればなおさら……。
記念すべき連載第1回目のメニューは、初夏の季節にぴったりで、簡単だけどこだわっているように見える、という理由で「夏しらすの冷製パスタ」と「枝豆とじゃがいもの冷たいスープ」の2品に決定! 食材調達の目的地は、鎌倉に。ということで、早速しらすと野菜の調達に「いざ、鎌倉!」へと向かった。

しらすと加藤家の野菜を求め「いざ、鎌倉!」
都内から車を走らせること小1時間。逗子インター(横浜横須賀道路)を降りて、最初のお目当ての店は、鎌倉・材木座にあるしらす漁・直売を営む「もんざ丸」。ワタナベマキさんも直接買いにくるというご指名の店だ。時期によっては、ワカメやタコ、イセエビなども店先に並ぶ。ちなみにtwitter(もんざ丸@前田水産)があり、店主のつぶやきや漁の取れ高が覗ける。
ナビにセットした住所のそばにあるコインパーキングに車を停めて、お店を探す(意外と店の近くにコインパーキングがあるのでご安心を!)。お店が見つからない、とキョロキョロとあたりを見渡しながら歩く。昔ながらの商店が立ち並び、海も近いせいかのどかな雰囲気は、旅心地で悪くない。ようやく「もんざ丸」を発見。
聞けば、数日前に漁船が故障してしまい修理中ということで、今日は冷凍しらすを販売中とのこと。とはいえ、朝からひっきりなしにお客さんが途絶えず、皆さん、4、5パックをまとめ買いしていく。だから、来店するのは、午前中がおすすめ。ちなみにしらすの知識を少々。栄養価も高く、たんぱく質・カルシウム・DHA・EPA・ビタミン等が豊富な食品。カルシウムはイライラを抑えてくれる働きがあるとか、EPAはコレステロールを下げてくれるらしい、と女性にアドバイスでも。ただ、言い方には気を付けましょう。

しらすを片手にのんびり歩く、そんな時間も含めて料理の楽しさ
お次は鎌倉野菜。鎌倉・大町をぬけ、若宮大路に出て鎌倉市農協連即売所(通称:レンバイ)やパタゴニア鎌倉店を通過し、正面の鶴岡八幡宮の赤い鳥居に見とれながら、北鎌倉方面に向かう。次の目的地は、ビームスのバイヤー・加藤忠幸さんがご家族と営む「加藤野菜農園」へ。「たまに加藤さんから野菜をお裾分けしてもらうことがあるけど、本当に美味しい! この機会に是非、畑を見せてもらえたら」と快調に車を走らせる土井地さん。

いつもの職場ではなく「加藤野菜農園」でご対面
「センスがよくて人望も厚い先輩の加藤さんは、農家としても働きながら、ここから都内の本社に出勤している。それって本当に面白いし、新しい働き方だと思うんですよ」と熱く語る土井地さん。加藤さんは、「いやいや……」と笑顔で謙遜するばかりだが、野菜の話になると顔は真剣そのもの。すばやく野菜の泥を水で落としていく。ちなみに通常「加藤野菜農園」の野菜は、さきほど通過した鎌倉駅徒歩約4分の距離にある鎌倉市農協連即売所で売られている。地元の農家が協同で出店している直売所で、シェフから一般のお客さんまで気軽に鎌倉野菜や食材の買い物が楽しめるので、鎌倉にドライブに行った際は、是非立ち寄ってほしい。少し離れた畑に車で移動。竹やぶに囲まれた坂道を抜けると、緑美しい畑が広がり、お目当てのイタリアンパセリが実る場所に加藤さんが案内してくれた。その後ろを歩く土井地さんは、さながらカリフォルニアのレストラン、シェ・パニーズのアリス・ウォーターズのよう……?

もちろん料理に使用する野菜以外も、たくさんお買い上げ!
「今日着ているこのSSZというブランドのトップスもパンツも僕がデザインしたもの。格好いいでしょ? まぁまぁ売れてるんですよ」と土まみれで笑う加藤さん。首元や裾は、虫が入らないようにしっかりとタイトにしているなど細部までこだわりを見せた実用的な一着。毎日、出勤前に畑仕事をしていることも全く苦ではないそう。これぞ鎌倉発ビームス流働き方改革。「農業とファッションという二足のわらじで、どちらも極めて愛している人って本当に面白いし興味深くないですか? あの美味しい野菜がどこで育っているのか見ることができて嬉しかったな」と土井地さんも嬉しそう。イタリアンパセリ、ズッキーニ、キュウリ、かぶ、大根、コールラビ、じゃがいも、新玉ねぎなどたくさんお買い上げ。役者(食材)は、揃った。いよいよ、このあとは料理にチャレンジ!(後編に続く)
店舗紹介
もんざ丸 前田水産

神奈川県鎌倉市材木座6-3-32
℡:0467-22-2960
営業時間:9:30~17:00
加藤野菜農園(鎌倉市農協連即売所)

鎌倉市小町1-13-10
営業時間:8:00~日没(日々変化)
休 1/1~4のみ

ドライブのこだわりは、お気に入りの珈琲
「新しい出会いや発見があって、ドライブは大好きです。休日はしょっちゅう家族で遠出しています。それは妻との共通の趣味と言えるかもしれません。車の中は、自分の移動する部屋だと思っているので、快適に過ごせるよう工夫します。そんなドライブのこだわりは、出発前にコーヒーを入れて必ず持っていくこと。ボトルはいくつか持っていて、その日の気分で選びます。今日は、メルセデスとハイドロフラスクのコラボのボトル。サイズ感と持った感じが好きで、これにお気に入りのコーヒーを淹れてきました。今日乗った「GLC 220 d 4MATIC Coupé Sports」は、とても美しいブルーが印象的。加速が力強く滑らかで、ちょっとした遠出でも全く疲れませんでした。個人的には後ろ姿にぐっときましたね」と語る土井地さん。「GLC 220 d 4MATIC Coupé Sports」は、ガソリンエンジン+モーターのプラグインハイブリッドモデル。スタイリッシュでほどよいサイズ感なので、古都・鎌倉の細い道も快適なドライブが楽しめる。
PROFILE
土井地 博/Hiroshi Doiji

ビームス / コミュニケーションディレクター。PR業務を行いつつビームスが実施する各コラボレーション事業やイベントを担う。また、ファッションだけではなく音楽やアートイベント等も手掛ける中心人物。現在はビームス グループ全体の宣伝・販促を統括し、社内外における「ビームスの何でも屋さん」というネーミングを持つ。昨年より、ラジオ番組「BEAMS TOKYO CULTURE STORY」でDJを務めている。
@hiroshi_doiji
INFORMATION
HAPPY OUTSIDE BEAMS
外遊びカルチャーを表現するスローガン「HAPPY OUTSIDE BEAMS」では音楽フェス、キャンプ、BBQ、サーフィン、釣り、スケートボード…
“外遊び“を全力で楽しみながらハッピーアウトサイドなモノ、コト、ヒトを発信・提案します。公式インスタグラムではBEAMSスタッフによる写真を日々アップしています。
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