Sクラスはこれまで、幾度となくクルマの機能における水準を引き上げてきた。代表的な例は、「Type300 SEL」と呼ばれていた2代目、W186/W188/W189型で採用されたエアサスペンション、W116型で量産車として世界ではじめて搭載されたSRSエアバッグ、交通事故の衝撃を和らげるパッセンジャーセル、ABSなどだ。最高の効率性とインテリジェンス、それらから生まれる快適性、安全性を追求し、さらに内外装のラグジュアリーなデザインで先進性を表現することこそ、Sクラス、そしてメルセデスが掲げ続ける命題であり、Sクラスで体現されたものは、やがて自動車のスタンダードになっていく。Sクラスはプレミアムサルーンのマニフェストなのだ。
ヘリテージを守り、ブランドのイズムを継承しながらも、シーズンごとに進化を遂げているメゾンブランドにも同様のことがいえる。様々な最高品質の素材を用い、抜群の着心地を提供するとともに、デザインやパターンでエッジを際立たせ、新たなトレンドを生み出す。今回、取り上げたブランドのコレクションは、マニフェストたるSクラスのドライバーに身に着けてもらいたいものの数々である。
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ボリューミーで鮮やかなエメラルドグリーンのファーを施したことで未来的にも映る、タイトなレザーブルゾンを主役にしたディオール オムのスタイリング。
ブルゾン¥460,000、タートルカットソー¥35,000、パンツ¥95,000、シューズ¥140,000/以上ディオール オム(クリスチャン ディオール tel. 0120-02-1947)

質感が異なるレザーを贅沢に使い、トラッドなフォルムのウェアに逞しい印象を与えたトム フォード。オールブラックでソリッドなスタイリングに仕立てた。
ジャケット¥750,000、Tシャツ¥40,000、パンツ¥110,000/以上トム フォード(トム フォード ジャパン tel. 03-5466-1123)、サングラス¥56,000(トム フォード アイウエア tel. 03-6804-3652)

“ネオクラシック”を掲げた今季のジョルジオ アルマーニにおける象徴のひとつといえるのが、袖つきのストールだ。この存在により、クラシカルスタイルが革新的なものへと一変する。
ジャケット¥175,000、ニット¥195,000、パンツ¥185,000、シューズ¥115,000、ストール¥115,000/以上ジョルジオ アルマーニ(ジョルジオ アルマーニ ジャパン tel. 03-6274-7070)

ややオーバーサイズのジャケットとポロシャツには、ジュエリーライクな大判のボタンがあしらわれている。遊び心が溢れたジバンシィならではの、存在感のあるラグジュアリーの提案。
ジャケット¥403,000、ポロシャツ¥124,000、パンツ¥147,000、シューズ¥77,000/以上ジバンシィ(ジバンシィ表参道店 tel. 03-3404-0360)

ワーカーと、それとは相反するノンワーカーのスタイルをミックスしたロエベ。ざっくりとしたニットの前身頃、袖裏にはフリンジが飾られており、斬新な一枚になっている。
ニット¥120,000、パンツ(参考商品)(ロエベジャパン カスタマーサービス tel. 03-6215-6116)

オーバーサイズなストームシールドを袖につなげ、ケープのようなシルエットに仕立てたバーバリーの新作コート。英国トラッドを築き上げた存在ならではの“遊び”だ。
コート¥250,000、シャツ¥110,000、パンツ¥46,000、シューズ¥90,000/以上バーバリー(バーバリー・ジャパン tel. 0066-33-812819)
ABOUT CAR
S-Class Sedan
常に最高峰であり続けるために、自らを革新し続けるSクラス。
そこにあるのは、自動車の行く先の道標となる、揺るぎない未来。