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物語は、ふたつの関係から生まれる。
Relation Trip -GLC-

世界のANDOと出合う旅。「GLC」と巡る、安藤建築

都市型SUVとしての万能性とオフロードへの耐性、この2面性を兼ね備えたメルセデス・ベンツの新たな傑作、「GLC」を通して、様々な関係を描き、日本を「Relation Trip」する旅へ(※掲載情報は2019年10月取材時点)。

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兵庫県立美術館
兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通

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風の教会
兵庫県神戸市灘区六甲山町

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淡路夢舞台
兵庫県淡路市夢舞台

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ウェスティンホテル淡路
リゾート&コンファレンス
兵庫県淡路市夢舞台

New GLC

「GLC」と巡る、安藤建築

ひとりの建築家の足跡を「GLC」と辿る、「Relation Trip」

建築は、人の営みを支え寄り添うものだ。そして建築の成熟が人にもたらすものは、新しい体験や美的感覚の高まりである。
車も同じではないだろうか。数多のエンジニアたちの努力による技術の成熟は車という限られた空間に高度なデザイン性や快適性を創出し、またそれらに触れるドライバーの感性は刺激され、創造性が育まれてゆく。

伝統と洗練を纏い、革新的な進化を遂げた「GLC」と共に向かう旅先は、日本を代表する建築家・安藤忠雄氏の作品の数々である。
「建築は体験だ」。

そう語る建築家の作品は訪れる者の感性と共鳴し、新たな発見や時に人生観までもを変えてしまうだろう。

舞台は、安藤氏の生まれ故郷である大阪府を起点に、兵庫県神戸市、そして淡路島へと続く。用途も目的も全く異なる安藤建築の数々に宿る哲学、そして根底に流れる矜持が、「GLC」とどんな共鳴を見せるのか。

世界基準の両者が出合う旅へ、出発だ。

ひとつの建築が街を変えた、歴史ある港町へ

「GLC」と巡る、安藤建築

安定感のあるフォルムとアスリートを彷彿させるディテール。自由を謳歌する人のためのエクステリア。
GLCのエクステリア

第1の目的地は『兵庫県立美術館』。
兵庫県神戸市の臨海地区に位置するここは、「芸術の館」の愛称で親しまれる、兵庫県を代表するアートスポットだ。
この建築の誕生によって、この地域は芸術の街へ変貌したと言っていいだろう。近隣にはパブリックアートも点在し、車を走らせれば、風景に映る作品がドライブの高揚感を刺激する。

大阪市内からのアクセスは阪神高速道路を利用するが、東京に次ぐ国際都市として知られる大阪のハイウェイは近畿各地へと張り巡らされており、アクセスは良好。神戸までのルートは複数あるが、ここでは歴史ある港町への旅にふさわしく、湾岸ルートを選択したい。
日本有数の港湾である大阪湾沿いを走る、爽快なハーバー・ハイウェイ。パノラミックな景色を楽しみながら走りを進めれば、右手に神戸の街並みが見えてくる。
走りに合わせてパラレルに流れる景色は、SUVならではの車高も手伝い、いつもより広がりを見せ、新たな視点も与えてくれるに違いない。

快適なハイウェイ・ドライブのパートナーは、メルセデスが誇るインテリジェントドライブ。安心を支える「GLC」の最新性能を体感しながら、神戸の湾岸地区へと走りを進める。
古代より港町として発展し、海上交通の要衝や軍事拠点、宿駅として栄えた神戸。1868年には鎖国が解かれ神戸港が開港し、以来国際貿易都市へと発展を遂げ現在に至っている。
目的地は、神戸の発展のシンボルである海上都市、「ポートアイランド」や「神戸ハーバーランド」にほど近い場所に位置している。行き交う貿易船や倉庫群が創り上げる景色を眺めながら、海沿いのドライブに興じれば、『兵庫県立美術館』はすぐそこだ。

「体験」こそが、建築の本質的な役割

「GLC」と巡る、安藤建築

世界最高水準の安全性能を誇る「GLC」のインテリジェントドライブ。
インテリジェントドライブ

2002年に開館し、展示室や美術情報センター、海に面したレストランなど、様々な施設が置かれている『兵庫県立美術館』。
所蔵点数は1万点以上。単に作品を展示するだけでない「芸術の融合の場」として、安藤忠雄氏が設計を手掛けた。建物そのものを鑑賞対象とする建築は、シンプルな構成の中に複雑多様な空間を創造し、隣接する海景と計算し尽くされた光が創る陰影が、豊かな表情を醸成している。

屋外からぐるりと地下へと沈み込む円形テラスや、ダイナミックに入り組んだ階段が印象的な企画展示室、自然をとりこみ、内と外が緩やかにつながった光の庭、風のデッキ、海のデッキ……。
複雑な空間に、迷い、翻弄されることもあるだろう。しかしその不便さこそが未知との遭遇であり、かけがえのない体験に繋がると考える安藤氏。建築に体験という要素を取り入れることで見出した、建築の本質的な役割。それらが体現される場所に、じっくりと身を委ねてみたい。

別棟の第2展示棟にある「Ando Gallery」では、安藤氏の作品模型やドローイング、関連図書を常設しており、世界に誇る才能の片鱗に触れることができる。安藤氏が阪神淡路大震災の復興支援として行った活動も紹介され、様々な復興プロジェクトの軌跡からは、所縁の深い土地への真摯な思いが感じられる。

建築は人に寄り添うもの、そんな矜持が宿る展示を見ていると、いつしか自身も、故郷や大切な場所に思いを馳せていることに気づく。郷愁か、それともこれまでになかった新たな感情か……。そんな自己との対話もまた、新たな体験。安藤建築が人の心を打つ秘密に触れられる、そんな時間となるだろう。

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兵庫県立美術館
兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通

「GLC」と巡る、安藤建築
地下1階、地上4階。展示棟の他、屋外にも彫刻作品や建築と風景を楽しめるスペースがある。
©Natori Kazuo
約16mの吹き抜けが開放的な、常設展示室の入口に通じる階段ホール。
©Natori Kazuo
安藤忠雄氏の建築を常設展で紹介している「Ando Gallery」。
©Natori Kazuo

兵庫県立美術館 Hyogo Prefectural Museum of Art

兵庫県立美術館 Hyogo Prefectural Museum of Art

TEL:078-262-0901
住所:兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1
開館時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
※特別展会期中の金曜日と土曜日は夜間開館10:00~20:00(入場は19:30まで)
入館料:コレクション展(常設展)一般500円、特別展は展覧会ごとに異なる。
休館日:月曜(祝休日の場合は翌日)・年末年始(12月31日、1月1日)
※館内メンテナンスなど、不定期に休館する場合もあり。
https://www.artm.pref.hyogo.jp/

海山を駆ける爽快なドライブ。六甲山の山道も快適に走る

兵庫県立美術館で故郷や大切な場所に想いを馳せた次に向かう第2の目的地は、山林の中にひっそりと佇む『風の教会』。安藤忠雄氏による「教会三部作」のひとつに数えられる名作である。
ここではどんな出会いが待っているだろう。期待を胸に「GLC」とともに再び走り出そう。
海山が隣接する地形ゆえに、大都市でありながらも豊かな自然が身近にある街、神戸。市街地の北側に横たわる標高約931mの六甲山もそのひとつ。神戸のシンボルだ。

国道2号線から市街地を抜け、「表六甲ドライブウェイ」、「サンライズドライブウェイ」へと「GLC」を走らせる。カーブが多く道幅も狭いワインディングロードは、SUVの中でも小回りの効くこの車体のサイズと相性は抜群だ。様々な路面を乗りこなす四輪駆動4MATICや、俊敏なハンドリングをもたらすAIR BODY CONTROLサスペンションによる、快適な操作性と乗り心地を体感できるだろう。

陰影の中に浮かぶ十字架。厳粛な空気に満ちた祈りの建築

「GLC」と巡る、安藤建築

全ての道をパワフルに、俊敏に駆け抜ける快適性と実用性を備える。
GLCのテクノロジー

「六甲山」中腹に佇む『風の教会』は、「教会三部作」の1作目となった作品だ。六甲颪(おろし)という突風が吹くこの山に、光を透過する回廊と装飾的要素を最小限に留めた聖堂が異彩を放つ。

竣工は1986年。リゾート施設に付随するチャペルとして誕生しながらも、使用する素材をコンクリートと石、ガラス、鉄に限定し、中世のロマネスク建築を彷彿とさせる神聖な空間を創り上げた。建物内は厳かな空気で満ちており、十字の形に柱と梁が通された南側の大開口には、差し込む光が床に影の十字架を描く。

30年以上前の作品とは思えぬほど、現代の感性にも静かな感動を与える建築は、連綿と続く祈りの歴史を語り、不変の道を歩むようである。
教会のことを「人間の魂が宿る場所」と解釈した安藤忠雄氏。厳粛な信仰や永遠の愛、その受け皿としての建築……。それは安藤氏が大切にする、自分の信じる道を進む姿勢、不屈の精神とも重なる。
その場所の役割や本質と徹底的に対峙し、居る人が輝く場所を創造する、それが安藤建築の真髄なのだ。

創造主がいる。それはほとんどの有機物に通じる真実だが、それらが世界に残り続ける時間はそれぞれだ。
優れた建築は、その時間が長いもののひとつではないだろうか。
作り手がこの世界からいなくなろうとも、残され、維持され、時には革新の技術を与えられるという努力がなされていく。
優れた建築に触れることは、今の体験のようでいて、悠久を見ているとも言えるのだ。

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風の教会
兵庫県神戸市灘区六甲山町

「GLC」と巡る、安藤建築
南仏プロヴァンスの「セナンク修道院」から影響を受け、装飾的要素を排したという。
光を透過するガラスの柱廊が印象的。

風の教会 Kazenokyoukai

風の教会  Kazenokyoukai

住所:兵庫県神戸市灘区六甲山町西谷山1878-78
※通常一般公開はなし。今回の「Relation Trip」での内覧は可能。その他、見学や利用に関する問い合わせは、下記URLコンタクトフォームより要相談。(一般社団法人KMGソーシャルサービス)
https://www.kazenokyoukai.com/

難所と絶景に高まるボルテージ。絶景海峡をわたり、淡路島へ

世界初の自動車の発明者であり、メルセデス・ベンツの生みの親の一人であるカール・ベンツが自動車を発明したのは1886年。その時生まれた矜持は、約130年後の現代にしっかりと受け継がれている。
私たちが今メルセデスに乗るということは、建築と同様、今の体験のようでいて、時空を超えた体験をしている、と考えることもできる。
モノを創造する、形に残す価値は、そこにある。「GLC」と建築、両者をつなぐ旅は、その価値を再認識する時間なのだ。
「Relation Trip」の舞台は淡路島へ。今年開業20周年を迎える『淡路夢舞台』、そして隣接する島屈指のリゾート施設『ウェスティンホテル淡路 リゾート&コンファレンス』を目的地に、「GLC」を走らせよう。
神戸の街を駆け抜け、本州と淡路島を結ぶ「神戸淡路鳴門自動車道」へ。ここでのドライブのハイライトはふたつあるが、その内のひとつが総面積36万㎡、日本最大のジャンクションと名高い垂水ジャンクションだ。あまりの複雑さから色分けによる案内標識と料金所が設置されるなど、難所として有名な場所だが、「GLC」ならば心配はいらない。
初めての道でも、最先端の知性を有するMBUX(メルセデスユーザーエクスペリエンス)は、余裕をもったドライビングを可能にするだろう。言葉や指先で感覚的に操作できる革新的なインフォテインメントシステムは、ドライバーが運転に集中できる詳細なアシストが魅力。さらに「自動車が反射神経を備えた」と称される安全設計PRE-SAFEが、心身に安心感を与えてくれる。
「垂水ジャンクション」、そして全長約3250mの「舞子トンネル」を抜けると、目に飛び込んでくるのは「明石海峡大橋」だ。
海景の大パノラマに映える、世界最長の吊り橋がふたつ目のハイライトだ。「GLC」のたくましく爽快な走りとともに、全長約3911mの雄大な自然と人工物が織りなす絶景ドライブを堪能しよう。
淡路島北部に位置する第3の目的地は、神戸市内から時間にして約30分。深緑の中に印象的な建築群が並ぶ『淡路夢舞台』に到着だ。

自然とともに生きる。その決意が具現化した清廉な建築

「GLC」と巡る、安藤建築

話しかけるだけでエアコンやナビの設定ができるMBUX。最先端の知性がここに。
MBUX

ドアを開けると海の気配。そしてほのかに漂う草木や風の香りを感じる。高台には緑に包まれて伸びやかに広がるコンクリートの建築群が見える。安藤忠雄氏がグランドデザインを手がけた『淡路夢舞台』だ。

1960年代に行われた大規模な土砂の採掘により荒れた土地を再生させるべく、「自然との共生」を掲げ取り組まれた一大プロジェクトにより、2000年に完成。敷地内には全天候型植物館や回遊式の展望テラス、野外劇場、国際会議場、宿泊施設など様々な施設が配され、複合文化リゾート施設として多くの人が訪れる。

水、風、光、陰、空、山、そして海……。安藤氏が設計する上で目指したのは、日常にありながらも見過ごされてしまいがちな自然の様相を、いかに感じ取ってもらえるか、ということ。

「21世紀は一人ひとりが強い意志をもって、積極的に自然に働きかけながら、環境と共生していかなければならない時代」と語り、身近な自然から地球規模の長期変動に至るまで、我々を取り巻く環境に対する意識を少しでも高めるきっかけになれば、という思いが根底にある。

1996年の阪神淡路大震災の発生により設計図の修正が行われた、という点も忘れてはならない。そういった経緯を経ているからこそ、この場所には地域を思う誠実さと、祈りにも似た切実さが感じられるのだろう。朽ちた大地に再び命を宿した緑の丘に佇む、清廉なコンクリートの建築。その姿は自然への敬意と慈愛の心に満ちている。

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淡路夢舞台
兵庫県淡路市夢舞台

「GLC」と巡る、安藤建築
兵庫県立淡路夢舞台国際会議場の一角、円形に空をくり抜いたような意匠が印象深い。
野外劇場。中央の同心円状の池に浮かぶ舞台が、地形と一体化して自然の演出効果を生み出す。
山の斜面に沿って花壇が階段状に並ぶ百段苑。100個の花壇は圧巻。季節の花が楽しめる。

淡路夢舞台 Awaji Yumebutai

淡路夢舞台 Awaji Yumebutai

TEL:0799-74-1000
住所:兵庫県淡路市夢舞台1
http://www.yumebutai.co.jp/

客室から望む自然のアートと、最高峰のサービスに身を委ねる

『淡路夢舞台』が他と一線を画すリゾート施設であるという理由は、世界基準のホスピタリティを誇る宿泊施設の存在も大きなところだ。
豊かな自然の恵みを一身に受け、気分の高揚した旅人を温かく迎え入れるのは、『ウェスティンホテル淡路 リゾート&コンファレンス』。もちろん建築は安藤忠雄氏の設計によるものだが、海、山、空に囲まれたロケーションの中では、四季折々の表情を見せる自然そのものもアートといえる。
その自然のアートを存分に楽しめるのが、客室からの風景だ。8階から10階の高層階に位置する「プレシャスフロア」は、足を踏み入れた瞬間、開放的な景色が目に飛び込んでくる。
また、『淡路夢舞台』と隣接する「淡路島 国営明石海峡公園」に向け開口した客室「パノラミックビュー」では、安藤氏の建築、その美と迫力を独り占めすることができる。身も心も安藤建築に委ねる、贅沢な時間を享受したい。
かつては「御食国(みけつくに)」として朝廷に食材を献上し、今もなお豊富な食材に恵まれている淡路島。口福の時間は、卓越したシェフの技により昇華されたフレンチや鉄板焼き、日本料理をお好みで。新鮮素材を使用した美食の数々を存分に味わった後は、更けゆく島の美しい音色……。波や葉擦れの音が、深い眠りへと誘ってくれるだろう。

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ウェスティンホテル淡路
リゾート&コンファレンス
兵庫県淡路市夢舞台

「GLC」と巡る、安藤建築
プレシャスフロアの客室「ラグジュアリーダブルルーム」。海を間近に感じられる大開口からの絶景は必見。
淡路島ならではの食材を使用し、豪快かつ繊細な日本料理を提供する日本料理「あわみ」のテーブル席。
洗練された地中海フレンチを提供するレストラン、ファンダイニング「コッコラーレ」のスペシャリテ。

ウェスティンホテル淡路 リゾート&コンファレンス
The Westin Awaji Island Resort & Conference Center

ウェスティンホテル淡路 リゾート&コンファレンス

TEL:0799-74-1111(代表)
住所:兵庫県淡路市夢舞台2
https://www.westin-awaji.com

世界に認められた情熱。安藤建築と「GLC」の邂逅

翌朝は、広大な敷地に造成された回遊式の庭園で散歩を。
季節の植物が色彩と造形の美を競い合う花園を、時間の許す限りゆっくりと見て回りたい。安藤建築と庭園が織りなす風景に身を投じれば、心地良い開放感とともに、意識はより感覚的になる。

歩きながら今回の旅を振り返ってみる。街を走り、山を走り、橋を走り。
それぞれ違うドライブではあったが、どの道も快適に走れた理由は、SUVの中でもサイズバランスの整ったシティ&アウトドアの双方を兼ね備えた「GLC」だったからだろう。
そんなことを思いながら、改めて「GLC」に目を向ける。
走る「GLC」だけでなく、見る「GLC」に歓喜を覚えるだろう。そのフォルムやデザインは、まさに小さな建築。そんな気づきを与えてくれたのは、この旅を通して得られた視点だ。
静かに佇む安藤建築、そしてそのコンクリート躯体を背にした「GLC」は、洗練さと力強さに満ちている。世界中で評価される両者のデザインやアイデア、性能の源泉は、与えられた試練をも力に変えて謳歌する、圧倒的な情熱にあるのかもしれない。
後世に残すべきものに宿る価値とは、本物であるということ。
時代が目まぐるしく交錯する現代だからこそ、私たちは受け継がれゆくものこそに価値を見出すのだ。

安藤建築と「GLC」。

旅の終着点には、新鮮な驚きを携えた、両者の邂逅があった。

※本文掲載の車両画像は欧州仕様車です。

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