# Japan explorer
伝統への愛や自然に対する親しみと高度なテクノロジー、それら両極端の性質が見事なバランスで共存する国、日本。伝統的な価値に重きを置きながらも革新を続けるその姿勢は、今年40歳を迎えたオフロードのレジェンド「メルセデス・ベンツGクラス」の姿に重なる。国境を超えて人々の心を揺さぶる日本の今に迫るべく、国際的に活躍する5人のカメラマンや映像作家が2台の「Gクラス」に乗り込み、日本縦断の旅へ。プロジェクトの名は「#japanexlores(日本探検隊)」。
摩天楼さながらのハイテク都市、森におおわれた山々に複雑な地形、千年にわたり続いてきた風習……。豊かな文化、そして美しくダイナミックな姿を、彼らの目とファインダーを通して紐解いてゆく。
In the land of contrasts -Japan-
Day1〜Day4

想像を超える
旅の始まりは東京を象徴する街、渋谷。
ピーク時には1,000人もの歩行者が行き交う渋谷交差点を中心に、夜には美しいネオンサインが瞬く若者の聖地である。
ビルの谷間を『Gクラス』で駆け抜け、東京108町会の総氏神様である、神田明神へ。 車のお祓いは日本では一般的な儀式だが、クルーの目には古来の神事と新しい『Gクラス』が引き合う光景に映り、興味深くその様子が見守られる。
『六本木ヒルズ』では本格的な回遊式庭園『毛利庭園』や屋上の展望台へ。 「摩天楼のジャングルだ!」と、クルーのひとりが言う。展望台では水平線まで続くおびただしい数の高層ビルを見ながら、その圧倒的なスケールに感嘆の声を上げる。
再び『Gクラス』に乗り込み、『田貫湖』から『富士山スカイライン』を経由し、『富士山』山頂へ。 それぞれの感性で撮影された『富士山』は、どれも荘厳な美しさを湛えている。長いロードトリップ、悪天候をものともしない快適なドライブを経て辿り着いた『伊豆半島』では、豊かな自然や『河津七滝ループ橋』を舞台に、タフな撮影が行われた。その名の通り、螺旋状の構造が印象的な橋は、その見た目もさることながら、長い期間をかけて形にしたエンジニアリングがクルーの胸を打つ。
「日本の好きなところは、自分の想像の範囲を越えることだね」。未知なる驚きと感動を乗せ、旅は続く。
In the land of contrasts -Japan-
Day5〜Day8

守り、伝える
古来より信仰や伝統文化の発祥、発展の地として栄えてきた西日本エリア。
厳しく長い道のりを拓いた先人の足跡を追うように、『Gクラス』は険しい山岳地帯をひた走る。
早朝、到着したのは、国内屈指の霊場として知られる熊野三山の参詣道、『熊野古道』。『熊野神社』の『総本山・熊野本宮大社』の神域の入口とされる『発心門王子』や、『神倉神社』の『ゴトビキ岩』、『那智の滝』、『大門坂』……。
『紀伊山地』の大森林を分け入り進めば、霊験あらたかな景色の数々が我がものになる。熊野詣にゆかりの深い『湯の峰温泉』での入浴や『古座川』でのカヤック体験も、特別な時間だ。「日本にいる理由を証明したいんだ。そのためにはヤラセではいけない。体験は強制するものじゃないだろう。」。
古代より連綿と続く自然、そして人の営みの歴史を全身で感じれば、感覚は研ぎ澄まされ、今、ここに立つ意味に思いを馳せることができるだろう。
日は変わり、舞台は日本が世界に誇る古都、京都へ。794年に都が置かれ、政治文化の中核となったここでは、衣食住や芸能の文化が花開き、今もなお進化し続けている。着物の染色を生業とする『栗山工房』では美しいテキスタイルに触れ、花街では芸妓のもとへ。
伝統を受け継ぐ者たちが語る言葉には、リアリティという名の温度が秘められている。
In the land of contrasts -Japan-
Day9〜Day13

真髄に触れる
京都・大原野の『洛西竹林公園』では、様々な種類の竹と、竹林がもたらす幽玄な景色に触れる。
古くより生活や産業、文化、芸術に寄り添ってきた竹は、日本という国を体現するにふさわしいマテリアルだ。
京都を出発し、再び東へ。
『霊峰富士山』に抱かれた神奈川県箱根町では、和食にお座敷遊び、江戸時代の参勤交代を偲ばせる大名行列の見学と、伝統が色濃く残る日本の文化を無邪気に楽しむ。
2週間もの旅を締めくくるのは、東京でのクールな体験だ。近代日本の護身術として知られる合気道本部では、時代や出来事に関係なく相手への敬意を大切にする精神性が語られ、それは日本人をより深く知る手がかりとなる。
そしてもうひとつ、東京が「世界のTOKYO」となったきっかけであるテクノロジーが生み出したカルチャーも忘れてはならない。「体験したことがない。クレージーだ!」。『バーチャルリアリティパーク』や『チームラボ・ボーダレス』での刺激的なアクティビティや、ファッションブランド『卓矢エンジェル』が創る革新的なアイテムは、そんなクールジャパンの真髄を体現している。
雄大な自然を駆け抜け、文化、伝統、価値観、多くのことを学んだ『Gクラス』での探検。 「#japanexlores」が日本を巡り得たかけがえのない時間は、美しい写真や映像、鮮烈な記憶となり、受け継がれてゆくことだろう。
Highlights
Creators
Alen Palander
アレン・パランダー

Photographer (specialized in urban and lifestyle) and Creative Director
Max Muench
マックス・ミューンチ

Photographer (specialized in urban and lifestyle)
Carlos Mario
カルロス・マリオ

Video Producer
Oliver Astrologo
オリバー・アストローロゴ

Film Director and Photographer
Simon Sampo
シモーネ・サンポー

Colleague of Oliver