Drive > Travel > 【試乗記】Cクラス カブリオレでオープンドライブ

【試乗記】Cクラス カブリオレでオープンドライブ

photo: Toshitaka Horiba
words: Masanori Yamada

7月に発表された新型Cクラスのセダン、ステーションワゴン、クーペ、カブリオレの4車形が一堂に会する試乗会へ。軽井沢の自然を感じるオープンドライブをレポートする。

洗練と深化を遂げた新型Cクラス

秋の気配を感じる木漏れ日の道を走り抜けると、山肌に沿っていくつもの建物が点在する、ヨーロッパの村を思わせるような光景が広がっていた。7万坪にもおよぶ広大な敷地に瀟洒なヴィラやチャペル、軽井沢エリアではめずらしい天然温泉などを備えたリゾートホテル、ル・グラン軽井沢ホテル&リゾートだ。

新型Cクラス試乗会

この7月にオープンしたばかりのラグジュアリーなリゾート空間に勢揃いしていたのは、同じく7月に発表された新型Cクラス。最長650m先まで照射するマルチビームLEDヘッドライトによる近未来的な目元の新しさ、AMGラインに取り入れられたダイヤモンドグリル、Cの文字をモチーフにしたセダンのテールライトなどに新鮮味はありながらも、エクステリアの印象は大きく変わってはいなかった。これは従来型の評判が良く、あえて控えめな変更にとどめたためである。

新型Cクラス カブリオレのエクステリア
新型Cクラス カブリオレのインテリア

デビュー時からの完成度の高さを証明したエクステリア同様、10.25インチに拡大されたセンターディスプレイと、新色が加わり、メーター類が12.3インチのコックピットディスプレイに置き換えられたインテリアも一見、受ける印象に大きな変化は見られない。しかしながら、ステアリングホイールは手を離すことなく各種の操作を行える最新世代となり、同時に先進運転支援システムのインテリジェントドライブもSクラスと同等の最新バージョンにアップデートされている。

他にも、BSG(ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター)+48V電気システムを用いたC 200用の新開発1.5ℓターボエンジン、C 220 dにはEクラスCLSと共通の最新クリーンディーゼルエンジンを搭載といったトピックもあるが、ともあれ微に入り細に入り、構成部品のおよそ半分となる6500箇所もの改良によって成熟度が高まっていることは、走らせる前から容易に想像することができた。

地元の美味を訪ねるオープンエアドライブ

メルセデスAMG C 43 4MATIC カブリオレ

ル・グラン軽井沢ホテル&リゾートから始まる軽井沢ドライブのパートナーには、メルセデスAMG C 43 4MATIC カブリオレを指名した。新型Cクラスに共通する快適性と安全性、4座+ソフトトップならではの抜群の開放感、そしてパワフルなエンジン──。390馬力となり、comfortモードでも十分すぎるほど濃密なトルク感を伝えてくる3.0ℓV6ターボエンジンをゆったりと回しながら向かったのは、浅間山に抱かれた隣町の御代田町だ。

ココラデ御代田店

広い駐車場はほぼ満車状態、ひっきりなしにクルマが出入りする「ココラデ御代田店」は、遠方からの客も多い大人気のパン屋だ。のどかな田園風景の中にポツンと建つ様子が、どこかかわいらしい。

ココラデ御代田店

無料のコーヒーを用意したイートインスペース、子どもたちが遊べるキッズコーナー、ペットの同伴が可能なテラス席に浅間山を一望できるロケーションも加わり、テイクアウトだけではもったいないと思わせる居心地のよさが魅力の同店は、デニッシュや惣菜パン、季節のパンまで種類の多さも圧倒的だ。

ココラデ御代田店
焼き栗とマロンクリームでモンブラン風に仕立てた「モンブランデニッシュ」と、徳島産なると金時を使った「デニッシュおさつ」。
ココラデ御代田店
ココラデ御代田店
大定番の食パンの名前はずばり「浅間山」。ふっくらもちもちの食感がたまらない。
ココラデ御代田店
ココラデ御代田店
焼きたてのパンが並ぶ店内には、温めるための電子レンジやオーブンも用意。写真は「レーズンバターロール
ココラデ御代田店
ココラデ御代田店
レタス畑の向こうに浅間山を望む人気のテラス席。ピクニック気分を味わえる。
ココラデ御代田店
ココラデ御代田店
選ぶのが悩ましい90種類ものパンが揃う。右上から「アンチョビオリーブフランス」「粗挽きフランス」「ココアマフィン」「ミニクロワッサン」。
ココラデ御代田店

Spot information

ベーカリーカフェ ココラデ御代田店

ココラデ御代田店

https://cocorade-miyota.jimdo.com
ADDRESS 長野県北佐久郡御代田町大字馬瀬口459-2
TEL 0267-41-0383
無休
営業時間 8:00〜18:00
駐車場あり

そばを愛する店主の、そば好きに愛される名店

おいしいパンをいくつか買い込み、軽井沢からも佐久からもクルマでおよそ30分、同じ御代田町の雪窓公園向かいの「浅間 翁」に足を運ぶ。そば好きなら名前にピンとくるであろう、翁達磨グループ一門の店だ。

浅間 翁

伝説のそば打ち職人として知られる高橋邦弘氏の下で修行を積んだ店主が、この地元に店を構えたのは2010年のこと。「北海道産のそば粉を主に使っていますが、最近は地元産のそば粉も。この地域にも良質のそば粉を生産されている農家さんが多いんですよ」。そう語る店主の美味なそばを求め、多い日にはわずか4時間の営業中に200組もの客が訪れるというから驚く。

浅間 翁
打ち所が見える店内は質素にして簡素なしつらえ。ゆったりとした空間が心地よい。
浅間 翁
浅間 翁
翁の蕎麦といえば二八。同店には細打ちと田舎打ち(太打ち)がある。この時季は新そば=秋新を楽しめる。
浅間 翁

Spot information

浅間 翁

浅間 翁

ADDRESS 長野県北佐久郡御代田町大字馬瀬口3998-11
TEL 0267-41-0558
月曜定休
営業時間 11:00〜15:00
駐車場あり

深みを増した新型Cクラスと魅力を増す軽井沢の地

Cクラス

軽井沢の“人気の味”を堪能し、信号の少ない穏やかな直線、適度に続くカーブと、初秋の気配が漂う自然の中の道を気の向くままに走る。ときおり遭遇する軽井沢特有の狭い道も、Cクラスのサイズなら持て余すことはない。

Cクラス
メルセデスAMG C 43 4MATIC カブリオレ

そんなシチュエーションにぴったりのメルセデスAMG C 43 4MATIC カブリオレは、フルオープンにしてもボディはしっかりと逞しく、一般道ではサイドウインドウを上げておけば風の乱れもまったく気になることがない。Sportモードにすれば迫力ある加速とサウンドが楽しめ、ソフトトップを閉じれば流麗なクーペに早変わりもする。

メルセデスAMG C 43 4MATIC カブリオレ

優れた快適性と高い安全性、知的な速さに予想を超える成熟ぶりを実感させてくれた新型Cクラスとの軽井沢ドライブ。避暑地の代表格である地はこれから、季節の歩みとともにますます魅力を増していく。

ABOUT CAR

Merccedes-AMG C 43 4MATIC カブリオレ

世界最高峰の安全性が、大きな安心であなたを包むインテリジェントドライブ。さらなる洗練とクオリティによって、精緻を極めたダイナミズムをまとうエクステリアと、スポーティなドライビングを心から愉しむための心地よさが溢れるインテリア。目に見えない部分まで、およそ6,500ヶ所を更新。新しいCクラス クーペ。そこにあるのは、鮮やかに人生を輝かせる、美しい時間。

関連キーワード

Share on:

RELATED

RECENT POST