今回の旅は東京から北へメルセデスを走らせ、栃木県の那須エリアへと向かう。一番の目当てはオープンして間もない那須塩原の離れ宿。やや遠回りをし、エリアを代表する名所となっている那須高原のカフェにまず立ち寄り、帰りは大田原を経由、那須をぐるりと回るようなルートを組んでみた。相棒は純白のボディと赤いソフトトップが美しいコントラストを生むCクラス カブリオレ。スポーティなフォルム、リアランプからフロントフェンダーまで鋭く刻まれたキャラクターラインがさらに心を躍らせる。
出発当日の朝はあいにくの大雨。しかし、車線の逸脱を回避してくれるアクティブレーンキーピングアシストや最適な車間距離を保つことができるディストロニック・プラスなどの様々な運転支援技術がひとつになったレーダーセーフティパッケージのサポートで、視界が悪い雨天のドライブも心強い。しかも、Cクラス カブリオレのソフトトップは静粛性が高く、雨が当たる音はキャビンにわずかしか入ってこない。室内の快適さを改めて実感しながらステアリングをしっかりと握り、直列4気筒BlueDIRECTターボエンジンに火を入れアクセルを踏む。首都高速に乗り、東北自動車道でスムーズに北上し続けた。
午後を過ぎ、栃木に到着し辺りを森林が覆う一本道を進んでいくうちに、次第に雨が弱くなり晴れ間がさしてきた。霧に包まれた山が見える場所でクルマを停め外に出ると、初夏にも関わらず、ひんやりとした気持ちの良い空気が漂っている。しんとした場所でお気に入りのクルマを走らせることこそ最高の贅沢だ。これから訪れる場所は、この贅沢をよりグレードアップしてくれるはず。期待を胸にソフトトップを開け、再度、アクセルを踏んだ。
Day1
11:00
15:00
01
NASU SHOZO CAFE
長距離運転の疲れを癒しに、まずはコーヒーブレイク。栃木県道17号那須高原線、通称、那須街道と呼ばれる通りをひたすら道なりに行くと、飲食店や土産屋が軒を連ねるエリアに辿り着く。那須高原に来たら一度は訪れるべき、と多くの人がおすすめするNASU SHOZO CAFEはその一角にある。木造ながらモダンな佇まいの建物は、使われなくなったものをリノベーションしたもの。その後に植えた桂の木々が広々としたテラス席を囲う、森林浴も体感できる稀有なカフェだ。SHOZO CAFEが守り続けているのは、飲み物、食べ物、サービス、すべてにおいて安心と安全を提供すること。近年、利用者の年齢層が幅広くなり、誰もが安心してクルマで来られるよう、ひとつひとつの駐車スペースを段々と広くしているそうだ。
栃木県那須郡那須町高久乙2730-25
tel. 0287-78-3593
不定休
駐車場 20台分
17:00
02
楓音
澄み切った空気と美味しいコーヒーで英気を養ったら、南西へ1時間ほどまたクルマを走らせる。向かった先は温泉地として名高い那須塩原。そこに2017年1月にオープンした楓音が今回の宿泊地だ。楓音の最大の特徴は7室すべてが離れで、それぞれの部屋に設けられた山を望むことができるテラスに露天風呂がついていること。支配人曰く、那須塩原は長い歴史をもつ観光地であるが故に、しばらくの間、ほとんど変化してこなかったという。つまり、利用者の層も変わらず、むしろその数が減少傾向にあった。そこで那須塩原のよさをこれまで来たことがなかった人に知ってもらいたいという想いの元、特別な空間にとにかくこだわり、楓音をつくったそう。生ビールサーバー、ソフトドリンク・エスプレッソマシーンが無料で使えるのも嬉しいポイント。
栃木県那須塩原市上塩原23
tel. 0287-32-5555
年中無休
宿泊料 ¥30,000から(1室2名宿泊時の2名料金、夕・朝食つき)
駐車場 7台分
Day2
12:00
03
胡桃亭
2日目の朝、楓音で朝風呂と朝食を済ませてからチェックアウト。次は東南の方角に行き、蕎麦屋が数多くある大田原を目指した。そのなかで今回ランチスポットとして選んだのは、石臼で自家製粉した粗挽きの蕎麦粉を、つなぎを使わず水だけで打った十割蕎麦を提供してくれる胡桃亭だ。蕎麦の実はご主人が栃木、福井、北海道などの産地に直接赴き厳選したものだけを使用しており、すすれば芳醇な香りが鼻を抜ける絶品蕎麦を堪能できる。胡桃亭は、多くの蕎麦好きが遠方からこぞって訪れるほどの名店なのだが厳かな雰囲気は全くなく、店の扉を開けば街の食堂のような親しみやすく清潔な空間が広がる。ちなみに蕎麦について色々と教えてくれた気さくなご主人もメルセデスオーナー。食後、少しだけクルマ談義をし、帰路についた。
栃木県那須塩原市一区町131-18
tel. 0287-37-7575
営業時間 LUNCH 11:30~15:00
DINNER 17:00~19:30 蕎麦売れ切れ終了
定休日 木曜日
ABOUT CAR
C-Class Cabriolet
オープンドライブの限りない至福のために、スタイリッシュなエクステリアと上質なインテリアを与えられた、Cクラス カブリオレ。そこにあるのは、駆け抜けるすべてのシーンが輝きだす、どこまでも美しい解放。
撮影車両:C 180 Cabriolet Sports(レザーエクスクルーシブパッケージ装着車)