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雄大な自然を駆け抜ける、野尻湖・北アルプスの旅

Photo:Kenichi Yamaguchi
Words:Yusuke Osumi

※営業時間や価格等は掲載時(2017年6月)時点での情報となります。

日本を代表する自然がつくり出したランドマーク、野尻湖と北アルプスへとメルセデスを走らせる。正午前に東京を出発し、休憩をとりながら進み、長野県に到着したのは15時頃。中央自動車道を使えばすんなり着いてしまう、都会の喧騒からのエスケープにはうってつけの場所だ。野尻湖と北アルプスの間には少々距離があるのだが、それぞれ共通するのは、その土地に元々あるものに対するリスペクトがある点だ。大自然や古くからある文化を壊さず、手の施し方や見せ方を少しずつ変えながら進化し続けている。今回紹介するスポットは、いずれもそういったことの象徴的な例である。

Eクラス クーペも同様のキャラクターをもっているかもしれない。およそ30年前に登場し、今でもラグジュアリーカーの代表格として君臨しているEクラス。当初からセダンをはじめ、ステーションワゴン、カブリオレ、そしてクーペと幅広い車種展開を行っていたのだが、どの時代、どの車種においても、高級感やそこから生み出されるゆとりは変わらなかった。新しいEクラス クーペのエクステリアをサイドから見ると、Bピラーがなくなったがゆえにウインドウの描くラインがシャープになり、クーペらしさが強調されている印象を抱く。しかし、乗り込んでみると前席、後席共に十分な広さがあり、4人で乗車しても窮屈さは一切なく、むしろ包み込まれているような安定感を覚えた。2.0リッター直列4気筒BlueDIRECTエンジンに火を入れ、辺りをしばらく走り、山の麓のそばで駐車した。青空、雪が残った頂、日光で照らされた自然の緑、深いエメラルドグリーンのEクラス クーペが織りなすグラデーションは、あまりにフォトジェニックな光景だった。

Day1

11:00

 
Leave from Tokyo.

15:00

01

野尻湖ホテル エルボスコ

「野尻湖ホテル エルボスコ」にチェックイン

今回はまず「野尻湖ホテル エルボスコ」にチェックインした。エルボスコは、斑尾山、妙高山、黒姫山に囲まれた妙高戸隠連山国立公園内に位置しており、クルマで赴く際は緑が生い茂る山道を通って行く。山を越え、野尻湖の端にたどり着いたら、ホテルまではもう近い。到着すると現れるのは、大きな窓、独特な梁が組まれた屋根、レンガ造りの壁が印象的なエントランス。この建物は、日本における近代建築の黎明期に活躍した清家 清氏による作で、2008年に野尻湖ホテル エルボスコと名づけられる前までは野尻湖プリンスホテルとして営業していた。目いっぱいの緑と湖を望むことができる静謐な空間で、ゆったりとした休日を過ごしにリピートする方が多いという。野尻湖でのウォーターアクティビティ、山でのトレッキング、エルボスコからクルマでおよそ20分のところにある妙高高原ゴルフ倶楽部でゴルフも楽しめるので、家族、友人と訪れるのもおすすめだ。

長野県上水内郡信濃町大字古海4847
tel. 026-258-2111
冬季のみ休業
駐車場 50台分

http://www.nojirikohotel-elbosco.com

Mercedes-Benz Live! 読者限定 優待キャンペーン
【終了しました】

優待期間 2017年8月10日まで

優待料金 お1人様 ¥19,440(~7月31日まで)
¥25,920(8月1日~8月10日まで)
※部屋タイプはスーペリアツインで1室2名。シングル利用時の追加料金は¥6,480。

優待内容 チェックイン時、ウエルカムドリンクサービス。地元産の新鮮な野菜をはじめとする旬の食材を使ったフルコースの夕食。長野ワイン、グラス1杯つき。ビュッフェスタイルまたはセットメニューの朝食。
※朝食の形式は宿泊日によって異なるため、選択は不可。
※お電話予約の際に「Mercedes-Benz Live!を見た」とお伝え下さい。

Day2

9:00

 
出発

11:00

02

北アルプス国際芸術祭

北アルプス国際芸術祭

【※2017年7月30日をもって終了しました】

エルボスコで心と身体をリフレッシュさせたら、刺激を求めに旅を再開しよう。クルマでおよそ2時間。鹿島槍ヶ岳方面を目指してEクラス クーペを走らせる。現在、信濃大町市では国内外で活動する気鋭のアーティストが集結し、その土地がもつ特徴を生かした作品を展示する「北アルプス国際芸術祭」が開催されている。高瀬川、鹿島川に流れる清らかな水、様々な樹種が混ざり合った森、豊かな作物を生み出す土、そびえ立つ頂、天に広がる青空。今回が初年度となる同芸術祭は、信濃大町を特徴づける“水・木・土・空”がもつ魅力をアートという従来とは異なる方法で伝えることを目的としている。展示エリアは5箇所(宿場町・市街地エリア、ダムエリア、源流エリア、仁科三湖エリア、東山エリア)。それぞれ少し距離があるので、クルマで回り、周辺を歩いて散策するのも楽しい。また、ミナ・ペルホネンのデザイナー、皆川 明氏がモチーフをデザインした公式グッズも見逃せない。

長野県大町市大町3168-9(信濃大町駅前インフォメーションセンター)
tel. 0261-23-5500
鑑賞時間 10:00~17:00(一部作品を除く)
会期 2017年7月30日まで
会期中無休
観覧料 一般/¥2,500、高校生/¥1,500、小中生/¥500

http://shinano-omachi.jp

13:00

03

トラットリア ラ タルタルーガ

トラットリア ラ タルタルーガ

脂がのった木崎マス、良質な酒米と清らかな水でつくられる地酒、芳醇な味わいの信州味噌、ジビエ料理や蕎麦など、信濃大町市には古くから受け継がれている多様な食文化という財産がある。北アルプス国際芸術祭はアートだけでなく食にも焦点を当てており、13軒の飲食店と共同したおもてなしメニューを展開している。ランチスポットとして紹介したいのはその飲食店のひとつ。市内では少ないイタリアンレストラン「トラットリア ラ タルタルーガ」だ。東京や白馬のホテルにあるレストランで修行を積んだシェフが切り盛りする、長野で獲れた食材を使ったイタリアンを気軽に楽しむことができる、アットホームさが魅力。

長野県大町市常盤5822-7
tel. 0261-25-0481
営業時間 LUNCH 11:30~14:30(L.O. 14:00)
DINNER 17:30~21:30(L.O. 21:00)
定休日 火曜・不定休(月に1~2日)

http://t-tartaruga.com

エルボスコのロビー
エルボスコのロビーに入ると、ピクチャーウインドウの全面を覆う緑が出迎えてくれた。建物の基本的な部分は以前から変えていないそうだが、チェアやソファが新たに設置されており、よりくつろげる空間になっている。
エルボスコのロビー
エルボスコのロビー左手にあるライブラリースペース
ロビー左手にあるライブラリースペース。「読書するためのホテル」というコンセプトを掲げるエルボスコには、所々に腰をかけられる場所があり、好きな本を好きな時間に好きな空間で読むことができる。
エルボスコのロビー左手にあるライブラリースペース
ダイニング「moment」
窓の先に見えるのは、ダイニング「moment」。アゴーラ・ホテルアライアンスのレストランプロデューサーに就任した上野宗士さんが、「森の中のビストロノミー」をコンセプトに料理監修を手掛けている。
ダイニング「moment」
ダイニング「moment」メニューのひとつ、「豊かな風土で育つ 信州牛柏の葉包み焼きとさくらんぼ」
momentのメニューはいずれも、地域の風土や文化が育んだ食材を用い、最適な方法で調理されたもの。写真はディナーメニューのひとつ、「豊かな風土で育つ 信州牛柏の葉包み焼きとさくらんぼ」。食事利用だけでも可能。※ディナーは要予約。
ダイニング「moment」メニューのひとつ、「豊かな風土で育つ 信州牛柏の葉包み焼きとさくらんぼ」
エルボスコ客室
客室の種類は、メゾネットやスイートを含む7タイプ。こちらはキャンペーンの対象になっているスーペリアツイン。改装にあたって新調されたという落ち着きのある紫色のラグが、窓から見える緑の存在感を引き立てている。
エルボスコ客室
癒しの森
ラウンジを出ると森に囲まれた小道が現れ、野尻湖を近くで眺めることができ、爽やかな空気が漂う。エルボスコが位置する信州・信濃町には、森林浴による癒し効果が科学的に検証されている、森林セラピー基地として認定を受けている「癒しの森」がある。
癒しの森
≪ベールの向こうに≫
北アルプス国際芸術祭、仁科三湖エリアに展示されている、カナダ人アーティストのケイトリン・RC・ブラウンとウェイン・ギャレット夫妻による、空き家を白い布で覆い、作品として蘇らせた≪ベールの向こうに≫。風によって布がたなびき、美しい陰影が生まれる。
≪ベールの向こうに≫
≪雲結い≫
同じく仁科三湖エリアの木崎湖にある、五十嵐靖晃氏の作品≪雲結い≫。組紐は湖から天に向かって垂直に組み上げられ、それぞれを結んでいる。北アルプスの雪解け水がやがて空へと還る、自然の循環などが表現されている。
≪雲結い≫
≪源汲・林間テラス≫
川俣 正氏による≪源汲・林間テラス≫。ここでは、森林アクティビティを活性化させるために、森林に関わる専門家や作家が講義をする「北アルプス林間芸術学校」が行われた。制作プロセスを最重要視する川俣さんならではの作品だ。
≪源汲・林間テラス≫
≪信濃大町実景舎≫
既存のものに全く別の役割を与えたユニークな作品を生み出しているクリエイティブチーム、目による≪信濃大町実景舎≫。古い家屋のなかは大量の石膏で埋めつくされており、白い空間のなかで鷹狩山の山頂から見た信濃大町の景色を眺められる。
≪信濃大町実景舎≫
≪無限折りによる枯山水 鷹狩≫
信濃大町に住む折り紙作家、布施知子さんの≪無限折りによる枯山水 鷹狩≫。これらは布施さんが独自に開発した無限折りという手法を用いた作品で、すべて一枚の紙だけでつくられている。伝統的な日本庭園を思わせる神々しく静かな空間が生まれた。
≪無限折りによる枯山水 鷹狩≫
≪夢の部屋≫
近くに宿泊施設や温泉、蕎麦屋などの飲食店がある源流エリアにある、大岩オスカールさんの≪夢の部屋≫。ごく普通の生活空間、壁に映し出される外の景色が逆さまになっている、大岩さんが夢のような自然が広がる信濃大町に抱いた感情を表現した作品。
≪夢の部屋≫
トラットリア ラ タルタルーガの北アルプス国際芸術祭特別コースメニュー
トラットリア ラ タルタルーガの北アルプス国際芸術祭特別コースメニュー。地元の野菜を使ったテリーヌからはじまり、メインは大町黒豚の煮込みが塊で入っているおやき。デザートは凍りもちのクロッカンテが北アルプスの頂を想起させる、杏と美麻特産花豆のコンポート。¥3,800。
トラットリア ラ タルタルーガの北アルプス国際芸術祭特別コースメニュー
Eクラス クーペのフロントビュー
Eクラス クーペのフロントビュー。新時代のメルセデスを象徴するシルバーのダイヤモンドグリルとシングルルーバー、大きな開口部が与えられたダイナミックなフロントバンパーが圧倒的なスポーティネスを主張している。
Eクラス クーペのフロントビュー
E-Class クーペ
クーペながら後席は広く、脚回りのクリアランスも十分だ。5代目から搭載された車両の周辺を監視するステレオマルチパーパスカメラ、複数のミリ波レーダーによる数多くの運転支援システムが、さらなる安全性、快適性を確保している。
E-Class クーペ

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E-Class Coupé

スポーティでラグジュアリーな官能を纏う、次世代のクーペデザイン。スポーティネス、快適性、環境性能が高次元で融合した最先端のドライビング。

 

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