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Cクラス、ローレウス・エディションに乗る。【動画あり】

Cクラス ローレウス・エディション

登場からはや3年目が経過したCクラス。僕は自動車ジャーナリストとして、このモデルを常にウォッチしてきたし、これまでに現行Cクラスは登場当初のC 200 アバンギャルドスポーツと、その後登場したC 220 d ステーションワゴン・スポーツを乗り継いできた。そして現在はCクラスベースのSUVであるGLC 220 d 4MATICとともに生活をしている。

そんな僕が今回、新たに設定された特別仕様車であるローレウス・エディションに触れる機会を得た。そうして僕は、改めてCクラスの魅力とともに、このモデルが完熟の域に達していると感じたのだった。

Cクラス ローレウス・エディション

スポーツの力で世界をより良いものへ変えていく目的を掲げて設立されたローレウス財団とのコラボレーションから誕生したこのモデルを今回は、都内から木更津への往復でドライブした。

まず感心したのは、冒頭の言葉通りの「熟成」を感じさせる乗り味走り味である。ローレウスエディションは、メカニズムにおける変更等はないが、走らせてすぐに初期モデルとは違うフィーリングに気がついた。

今回試乗したローレウスエディションは、C180をベースとしている。つまり搭載エンジンは1.6Lの直列4気筒直噴ターボで最高出力は156ps/5300rpm、最大トルクは250Nm/1200-4000rpm。組み合わせられるトランスミッションは以前は7速ATの7G-TRONICだったが、現在では9速ATの9G-TRONICへと進化した。

初期モデルと違うと感じた第一は、9G-TRONICによるドライブトレーンのフィーリングである。7G-TRONICよりギアの段数が増えて、より滑らかに変速すると同時に、高速道路などではより高いギアが使えるので、エンジン回転数は低く抑えられる。これによって静粛性にも寄与するし、燃費の良さにも貢献する。六本木から首都高へ。そしてレインボーブリッジを通過するルートで、その滑らかなドライブトレーンがとても印象的だった。

Cクラス ローレウス・エディション

さらに走らせて感じるのは、サスペンションの成熟。今回の試乗車は機械式サスペンションを装着し、組み合わせられるタイヤ&ホイールはAMGラインの18インチサイズとなる。だが、想像以上に爽やかな乗り味走り味を生み出していた。機械式サスペンションならではの程よい張りと、高速道路でのフラットな感覚。つまりスポーティーさと乗り心地の良さが程良くバランスしている。高速をおりて郊外の一般道を走る際も、歯切れの良い乗車感覚から清々しさを覚えたのだった。

ハンドル操作をした際に、ローレウス・エディションはとても軽やかな鼻先の動きを感じさせてくれて、街中では軽快な感覚を、ワインディングなどではシャープな回頭性を伝える。このクラスのセダンとしては、実に理想的なスポーティなハンドリングと、落ち着いた乗り心地を両立している。この辺りは登場から3年を経てたどり着いた領域。郊外のワインディングめいた道路では、ドライバーの思いのままに動いてくれる様が実に気持ち良かった。

Cクラス ローレウス・エディション

だがローレウスエディション最大の魅力は、装備の豊富さ。注目したいのは内外装ともAMGラインを採用したこと。エクステリアではAMGラインならではのスポーティな前後のバンパーを採用するほか、18インチサイズの5スポークアルミホイールも備わる。さらにインテリアは、スポーツステアリングをはじめ、ステンレスペダルやレザーARTICOシートが用意される。

そして他にも、ベーシックパッケージが標準装備となるため、駐車時に便利なパークトロニックやパーキングパイロット、ドアの開閉がタッチで可能でエンジンスタートもボタンワンプッシュでOKなキーレスゴー、そしてプライバシーガラスやシートヒーターも備えている。

つまりローレウスエディションは、Cクラスの購入を検討した際に、人気のオプションが全てインストールされて標準装備されているのである。だから、ローレウスエディションを選べば、他にオプションで選ぶものはない、とさえいえる。

気になる価格は、今回試乗したC180ローレウスエディションで498万円。実に500万円を切るコストパフォーマンスに優れた一台となる。またローレウスエディションはこの他に、C180ステーションワゴンやC220dのセダンとステーションワゴンと、全4モデルを用意する。

Cクラス ローレウス・エディション

今回C 180 ローレウスエディションに実際に乗って、改めてこのCクラスの走りの良さやデザインの質や作り込みの丁寧さ、そして安全装備の充実ぶりを含めて、高い商品性を持つプロダクトであると痛感した。また同時にいつの時代もCクラスが、このクラスのベンチマークとなっていることに納得がいったわけだ。そしてそんなCクラスだからこそ、今回設定されたローレウスエディションならではの魅力的な装備と価格にはインパクトがある。

そう思うと、「こんなCクラスは、二度とない」というキャッチコピーに、なるほど深く頷けるのである。

The C-Class Laureus Editionスペシャルサイト

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