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Gクラスの全てを体感。「Private G Activity in HAKUBA」レポート

photos: Toshitaka Horiba
words: Masanori Yamada

9月9日まで実施している、ドライビング&キャンプイベントに密着。白馬岩岳を貸し切ってGクラスと自然を堪能する一泊二日を取材した。

DAY_1

降っていた雨が上がり、夏空を取り戻した週末の白馬。長野県の北部、名峰が連なる北アルプスに抱かれたこの一帯には、冬はもちろん、夏の時季もさまざまなアクティビティを楽しみに、多くの人がやって来る。

夏の白馬

最初に向かったのは白馬駅のほど近くにある、カリフォルニアの国立公園にあるビジターセンターをイメージした、スタイリッシュな外観が印象的なTHE NORTH FACE GRAVITY HAKUBAである。

THE NORTH FACE GRAVITY HAKUBA

2015年にオープンしたここはコーヒースタンドやオープンスペースのほか、アクティビティの拠点としての機能も備えた、いわばコンセプトショップといえる存在だ。

コーヒーを飲みながらひと息ついていると、駐車場にGクラスの隊列が入ってきた。“Private G Activity in HAKUBA”の幕開けである。

Gクラスの隊列

完全なプライベート空間で、本格的なアウトドアを体験する“Private G Activity in HAKUBA”。岩岳山頂を目指す一行はここで、Gクラスに乗り込む。通常は立ち入ることのできない、“G-Class ONLY”と名づけられたオフロードコースを駆け上がるのだ。運転するのはもちろん、参加者自身である。

林道から始まったコースは、先に進むと徐々に視界が開けてくる。標高1000mあたりで濃い霧に包まれたと思ったら、それはなんと雲の中だった。

オフロードコースを駆け上がるGクラス

Gクラスを止めて空を見上げると、ところどころ青空が顔を覗かせている。夏山ならではの幻想的なシチュエーション。登り坂を涼しい顔で走るGクラスは雲を抜け、標高約1300mの山頂にたどり着いた。

Gクラス

エキサイティングな幕開けとなった、Gクラスでのオフロードドライブに興奮気味の一行。テントやテーブルがセットされた、目の前の広いスペースがベースキャンプというわけだが、ここもまた“Private G Activity in HAKUBA”のためだけに用意されている。眼下には白馬村の中心部、西側に目を移せば北アルプスを望む、絶好のロケーションだ。

Private G Activity in HAKUBA

ウェルカムドリンクで喉を潤し、森の散策に向かう。

森の散策

冬期は2mもの雪に覆われる森では、ブナの木をはじめとした多様な植生を見ることができる。「専門的な説明はあえてしません。自分のカラダで自然を感じてください」。ガイドの言葉を聞きながら歩く、腐葉土のフカフカとした感触が気持ちのいい森の道。普通に歩くよりも全身の筋肉を使い、たくさんのエネルギーを消費する、両手にストックを持ってのノルディックウォーキングは、心地よい疲労感をもたらしてくれた。

地ビールやヴァン・ナチュールを中心としたこだわりのワイン

夕食は、食のみならず、カルチャーの発信拠点としても知られる東京・代々木のイタリアンレストラン「LIFE」のオーナーシェフ、相場正一郎氏監修によるもの。

ミネストローネ
ラム肉
ラム肉のグリル プッタネスカソース
ペンネアラビアータ

シャルキュトリーの盛り合わせ、ラム肉のグリル プッタネスカソースなどの人気メニューをコースで堪能。地ビールやヴァン・ナチュールを中心としたこだわりのワインも揃い、時間を忘れて会話が弾む。終わり頃になると、あたりを包んでいた霧がタイミングよく晴れ、頭上に吸い込まれそうな満天の星空が顔を出した。天然のプラネタリウムの圧倒的な美しさに、しばらく見入っていたことは言うまでもない。

DAY_2

太陽が昇り始めるのにあわせて山々に雲が湧き、虫たちが動き出す早朝。

早起きをして景色を楽しみ、思い思いに過ごす時間を贅沢に感じながら迎えた2日目は、マウンテンバイクのアクティビティが待っている。

朝食

朝食を終えた一行は再びGクラスに乗り込み、昨日のオフロードコースを戻り、そのままオンロードの試乗へ。

試乗

Gクラスの走りをじっくりと味わった後、白馬岩岳 MTB PARKに集まった。この5月にできたばかりのアルプスダウンヒルコースを下るのだ。

壇 拓磨さん

講師を務めてくれたのは、5カ国でチャンピオンに輝いた実績を誇るマウンテンバイク界のレジェンドにして、アウトドアに精通する壇 拓磨さん。

自転車の技術指導のキャリアも20年以上というプロフェッショナルが手ほどきをしてくれるのだから、なんとも心強い。

壇 拓磨さんとマウンテンバイクを楽しむ参加者

敷地内の練習スペースでは、まずハンドルの握り方とブレーキレバーへの指のかけ方、走行中のペダルと足の位置といった基本を確認。

壇 拓磨さんとマウンテンバイクを楽しむ参加者

段差のある木製の台やシーソーをコースに見立てたシミュレーションでは、目線の置き方を重点的にチェックする。「クルマの運転と同じように、目線はなるべく遠くに!」。ときおり笑い声が起きる、ユーモアを交えた的確な指導の後は、いよいよコースイン。ゴンドラで山頂に上がり、全長7㎞もある国内最長のコースを壇さんの先導で爽快に駆け下った。

壇 拓磨さんとマウンテンバイクを楽しむ参加者
壇 拓磨さんとマウンテンバイクを楽しむ参加者

取材当日のアクティビティはマウンテンバイクだったが、“Private G Activity in HAKUBA”ではもうひとつ、スキークロス選手としてワールドカップに出場するなどし、現在はSUPとキャンプを融合した新しい遊びを提案している河野健児さんを講師に迎えたSUP体験も実施。

河野健児さんとSUPを楽しむ参加者
青木湖
青木湖でのSUP

Gクラスで20分ほど走った先にある、日本屈指の透明度を誇る青木湖でのSUPもまた、マウンテンバイクに負けず劣らずの爽快感を味わわせてくれることだろう。

オフロードを走るGクラス

盛夏の白馬岩岳を貸し切ってGクラスを走らせ、森と食と星空を楽しみ、アクティビティで目一杯カラダを動かす──。“Private G Activity in HAKUBA”でしか味わうことのできない一泊二日の特別な体験は、得も言われぬ充足感と記憶に残る時間を一行に与えてくれたのだった。

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