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PAPERSKY Hokkaido Road Trip with Mercedes-Benz: Day 5

斜里のコミュニティで、牛を描く作家に出会う

「地上で読む機内誌」をテーマにしたトラベル&ライフスタイル誌『PAPERSKY』による、北海道ドライブストーリー。5日目は、斜里町へ。

5日目はまるまる斜里町で過ごした。宿泊した「しれとこくらぶ」は、ホスピタリティがすばらしく、いろいろな人が集まってくる。前出のガイドの伊藤さんをはじめ、パン屋、編集者、絵本作家など、さまざまな職業の人で、ゆるやかなコミュニティができている。そのなかで、牛の木版画と絵を描く、画家の冨田美穂さんに出会った。

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東京都出身の冨田さんは、大学在学中、北海道に農場のアルバイトでやってきて以来、牛に魅了され移住を決意。酪農ヘルパーや酪農従業員として牛の近くに身を置き、触れ合いながら制作に励んでいる。自宅で見せてもらった木版の原版は182×91cmを3枚つないだ、牛の全身が真横からほぼ等身大で描かれた巨大なものだった。その重量感はもちろん、牛特有の優しくつぶらな瞳、一本一本の毛や血管までもが精緻に板に刻まれている。制作を考えるとくらくらするほど気が遠くなる作業だが、冨田さんは涼しい顔で「牛がね、とにかくかわいいんですよ」と笑う。

学生時代は幻想的な心象風景を描きたいと思っていた冨田さん。だが、ふと目の前にあるものを描くほうが向いていると思ったという。そんなときに一頭の牛と出会った。
「620です。あ、個体認識番号です(笑)。とにかくなつっこくて。620に会わなかったら、今の私はないですね」

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2017年には第20回岡本太郎現代芸術賞に入選。2018年9月には神田日勝記念美術館で展覧会を開くなど道内外で作品を発表する機会も増え、徐々に制作に費やせる時間が増えてきたが、今もなお牧場の一角に住み、酪農従業員をしながら制作している。「かわいがってあげると、牛も少し心を開いてくれるんですよ」と愛し、愛される喜びを嬉しそうに語る冨田さん。牛談義は夜更けまで続いた。

斜里のコミュニティで、牛を描く作家に出会う
遠くに見えるのは斜里岳。
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冨田さんが暮らす小清水町の牧場で。
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木のぬくもりが残る宿の食堂「しれとこくらぶ & レストラン年輪」。
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「メーメーベーカリー」を主宰する小和田久美子さんの焼きたてパン。
斜里のコミュニティで、牛を描く作家に出会う

Spot information

しれとこくらぶ & レストラン年輪

斜里郡斜里町文光町41-1
TEL: 0152-23-1844

ABOUT CAR

A 180 Style

対話型インフォテインメントシステム「MBUX」、最新の安全運転支援システムを搭載。モダンなエクステリアに先端技術を注ぎ込み、快適性を大きく向上させたスポーツコンパクトモデル。

PAPERSKY

『PAPERSKY』は、2002年創刊のトラベル・ライフスタイル誌。「地上で読む機内誌」をコンセプトに、世界各地の自然や文化、暮らしのなかから生まれるストーリーを、ちょっと違った視点から紹介している。

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