
ファッション業界随一の腕前を持つゴルファー
友人に誘われ2020年の9月からゴルフを始めたという、スタイリストの熊谷さん。今では週に2回のラウンド、そして練習は週に5日というペースで夢中になっている。
「以前からゴルフに誘われることはありましたが、もっと年配の方がやる遊びだと思っていて全く興味がなかったんです。でも、いざやってみたらハマってしまいましたね」
その理由は「うまくいかないところ」と一言。自分よりも他のプレイヤーのスコアが良いことが悔しくて、猛練習を重ねたという。プロのレッスンを受け、約1年半で80以上のラウンドを重ねた結果「昨日はハーフを39で回れたんです」と笑みを浮かべて話す。
ゴルフは前後半9ホール、計18ホールで行う競技なので、同じスコアで前後半をプレーできたなら、78打でホールアウトしたことになる。打数が70台はアマチュアゴルファーとしては上級者のレベルだ。
ゴルフに最適なステーションワゴンの積載性

わずか1年半でゴルフの腕前をメキメキとあげた熊谷さん。今回乗ったメルセデスAMG E 53 4MATIC+ ステーションワゴンを目の前にしても、まずはゴルフバッグがどれくらい余裕を持って積めるかをチェック。クルマの使い方のこだわりとして、後席のシートは倒して、前席だけの2シーターとして使う熊谷さんだが、メルセデスAMG E 53 4MATIC+ ステーションワゴンの広々としたラゲッジスペースは後席シートを倒さなくてもゴルフバッグが余裕を持って収まる。

「港区の自宅から、碑文谷の練習場に週5のペースで通っています。練習すればするほど上達しているのが実感できて楽しいです。年内に80を切るのが目標で、必ず達成しますよ。今は飛距離がアップしていることが面白くて練習に励んでいます。ドライバーが飛ぶようになったことで、次の2打目がそれまでよりもグリーンに近くなり、ゴルフの見え方が変わりましたね。パー5のロングホールで2オンも狙えるようになり、グリーン周りでのアプローチもピッチングで転がす距離が増えて、これまでと違う技術が必要になりました」
練習の結果、これまでドライバーの飛距離が240ヤードだったところが、300ヤード飛ぶようになったという熊谷さん。遠くまで飛ばせるようになったことで、スコアアップはもちろんのこと、コースマネジメントが変わり、新鮮な気持ちでゴルフを楽しめるようになった。愛車である G 400dで、練習場にも、週2回ペースでのラウンドにも自らハンドルを握って向かう。
「平日にラウンドをすることも多いですが、朝6時半にスタートして昼食を取らずに18ホールをプレーすれば、夕方には仕事の打ち合わせができる。するといい感じに力が抜けて物事が考えられるようになるんです。会社のスタッフからも、ゴルフをした後の方がアグレッシブになりすぎず適度に力が抜けていて良い感じだと言われますよ(笑)」
セレナイトグレーのクルマに合わせた全身黒のコーディネート

ファッションを仕事にしている熊谷さんだけに、ゴルフでの服装にもこだわりが強い。クルマのトランクには、その日の服にあわせるために20足くらいシューズを積んでいると言う。ウェアは黒のモノトーンを好んで着用するが、一緒にプレーする人の顔ぶれによって変えるのだとか。
「基本は黒ばっかりなんですが、若い後輩たちとプレーするときにはSupremeを着たりして遊ぶし、社長さんたちとやる時にはもう少しトラッドっぽいウェアや、自分で作ったゴルフウェアブランドのTANGRAMもよく着ています」

(写真手前)今春の新商品「PASTEL PATTERN KNIT」と(写真奥)落ち着きのあるオリーブ色のニット「FISHERMAN KNIT OLIVE TGA-MN01」
ゴルフ場でも、ファッションにはこだわりが強い熊谷さん。2021年の5月には自身がデザインしたゴルフブランドTANGRAMを立ち上げた。ゴルフのドレスコードに合う、モックネックやポロシャツなど、彼のファッションセンスを存分に発揮している。
「ゴルフをはじめて半年くらいでブランドの準備を初めました。トラッドの匂いを残すような作り方をしているので、年上の人たちにも好かれるようにデザインしています。名門のゴルフ場では特に、コースだけでなくクラブハウスではジャケットを着るというルールが厳密なので、その時に着られるブレザーも作っています」

「僕はクルマをすぐに乗り換えるのですが、メルセデスはすごく気に入っていて長く乗っています。このメルセデスAMG E 53 4MATIC+ ステーションワゴンは、セレナイトグレーという色使いも気に入りました。今着ているブラックのゴルフウェアとも合っていると思います」
今日の熊谷さんはトップスにはFear of Godとナイキのコラボのアウター、そしてインナーにはTANGRAMのモックネックT。ハットとボトムス、そしてシューズもブラックで統一したコーディネート。ゴルフへのストイックな向き合い方を体現するようなスタイリングに、メルセデスAMG E 53 4MATIC+ ステーションワゴンのマット仕上げのセレナイトグレーは、控えめながら洗練された上質さを感じさせてマッチしている。


タイガー・ウッズも使っているVESSELのキャディバッグを愛用。ギアはテーラーメイドが中心で、アイアンはP790アイアンを使用。ウッドのヘッドカバーはアメリカのオレゴン州の職人が一点一点ハンドメイドで作る、SEAMUS GOLF
熊谷隆志流、ゴルフの愉しみ方の現在地
いずれはゴルフコンペを主催したいと語る熊谷さん。1年前は“ゴルフは楽しく”がモットーだったが、今では「楽しくやるのは終わりました」とにべもない。
「平日に貴重な時間を使ってゴルフをしているので、今はコースマネジメントとスコアにしか興味がないです。これを言ったら夢がなくなってしまうけど、コースで感じる開放感とか景色の良さとか、もうそこに魅力を感じてなくて。ストイックにゴルフに集中したいですね」


実際にコースに出た熊谷さんは、爽快なドライバーショットからミドルアイアンでのグリーンオン、正確なパッティングと、見事な腕前を披露。そしてメルセデスに自身のギアをすみやかに積み込むと運転席に乗り込み、スマートにゴルフ場を後にする。その振る舞いは、ゴルフと仕事をスムーズに切り替えるライフスタイルが体に染み込んでいることを強く印象づけるものだった。
ABOUT CAR
Mercedes-AMG E 53 4MATIC+ Stationwagon
スポーティなAMG専用グリル、新デザインのフロント、リアエプロン、そしてパワードームがあしらわれたボンネット。ステーションワゴンの伸びやかなフォルムが、力強く洗練された佇まいとなる。3.0L直列6気筒ターボエンジンと、モーター兼発電機であるISG、電動スーパーチャージャーを搭載し、強烈に立ち上がるパワーを供給する。メルセデスAMGが開発したAMG RIDE CONTROL+エアサスペンションを搭載し、優れたトラクションと、コーナーでの路面に吸い付くような安定性を実現している。