
伝統を今に受け継ぐクラシックホテルへ、ノーストレスの長距離ドライブ
この日、小山さんが訪れたのは、日本最古のクラシックホテルとして知られる「日光金谷ホテル」。来年で創業150年を迎える長い歴史の中で、世界の名だたる著名人も数多く宿泊をしてきた、伝統と格式が息づく一軒だ。小山さんは同ホテルの顧問を務めていて、2ヶ月に1度のペースで会議に参加している。
「通い慣れた道ではありますが、S 500 4MATIC longでの長距離ドライブは文句なしに快適でノーストレス。とても安定した走りでした。今回は150kmでしたが、もっと長い距離も乗ってみたいという気持ちになりますね」

BETTER POINT 3: 人間工学の巧みさが生む、必然性のある美しさ
日本発のラグジュアリーな価値を讃えるアワード「JAXURY」の理事を務めるなど、日々良質なモノ・コトに触れている小山薫堂さん。そんな彼の目に、S 500 4MATIC longのデザインはどう映っているのだろうか。
「クルマを選ぶ際に僕が重視しているのは、美しさに必然性があるかどうか。外側だけ派手で中身が伴っていないと本当の意味で美しくないし、その逆も然り。見た目と機能が一致しているという意味では、このS 500 4MATIC longからは人間工学の巧みな点が全面に感じられるところが好印象です。安全性や速さ、乗り心地を突き詰めていった結果としてこの形になったのだろうと感じます」
近年のクルマは電子的な制御が占める割合が増えたが、それらをどうまとめるか、というところにもメーカーの個性が出る。小山さんが注目したのが、シームレスドアハンドルが採用されたドアノブだ。
「キーを持った状態で近づくと、格納されていたドアノブが出てくるじゃないですか。これがすごく可愛いなと思ったんですよね。犬が尻尾を振って『お帰りなさい!』って出迎えてくれているような感覚。生き物のように思えて、クルマの存在そのものがキャラクターとして認識できる気がしたんです」
必然性のある美しさ、そしてどこか愛着を持てるディテール。それは小山さんが2003年にリニューアルをプロデュースした日光金谷ホテルのスイートルーム「N35」にも通じるものがある。
「日光金谷ホテルとの関係は、僕がプライベートで泊まりにきたことがきっかけで始まりました。最初は名刺のリニューアル、そして次のプロジェクトとして始まったのが、部屋づくりでした」
コンセプトは『ライフスタイルのショールーム』。アルフレックス社のソファ&ベッドにはじまり、LINN社のオーディオシステム、そのほかライトやアメニティに至るまで、この部屋で過ごす時間を特別なものにするという目的のため、ひとつひとつ厳選したものを揃えた。どれもがスペシャルでありながら、調和の取れた上質な空間は、20年経った今でも色褪せない。

BETTER POINT 4: 長く愛せるSクラスは、人生最高の相棒になる
小山さんが現在の愛車であるメルセデスAMG E63 ステーションワゴンを購入したのは48歳のとき。「あえて我慢していたんですよね」と語る小山さんには、彼ならではのメルセデス観があった。
「20代の前半に、一時期メルセデスを運転していたことがあったんです。それがアナウンサーの吉田照美さんのマネージャーを務めていた時。吉田さんがクルマを買い換えるときに、僕がメルセデスに乗ってみたかったのでE230というモデルを猛プッシュして、購入してもらいました。もう運転のしやすさは別格でしたね」
しかし当時からクルマが大好きで、いろいろな車種に乗ってみたかった小山さんは「メルセデスに一度乗ったら、他のクルマに乗りたくなくなる」と考え、その後あえて避けてきたのだという。

「48歳になっていろんなクルマを乗ってきたタイミングで、そろそろ良いかなと思えました。いざ乗ってみたら、やっぱり別格の存在でしたね。今回、フラッグシップであるSクラスに乗って感じたのは、メルセデスがこれまで積み重ねてきたものの重厚感というか、揺るぎない安定感。これって日光金谷ホテルにも共通するところがあると思うんです」
決して派手ではないけれど、積み重ねてきたからこそ分かることがたくさんある。だから小山さんは、「いつかはSクラスではなく、今からSクラス」だと語る。
「来年の日光金谷ホテル150周年に向けて考えたキャッチコピーは『時を刻み、幸を編む』です。瞬間の時間を重ねていきながら、幸せを作ってゆく、という思いを込めました。時間はどんなにお金を積んでも買えないもの。自分が好きなクルマと一緒に過ごす時間も、長い方が絶対に良い。乗り心地がよく、長く飽きずに愛せるSクラスなら、これ以上ない最高の相棒になってくれるはずです。愛車でドライブをしているその瞬間が、人生を振り返ったときの“幸”に繋がっていくのだと思います」

最後に、小山さんとメルセデスの関係性を訊いてみた。
「いつも僕が仕事をするときに心掛けているのは、『それは新しいか? 自分にとって楽しいか? 誰を幸せにするのか?』ということ。そういう意味では、メルセデスもユーザーにとって、変化することが本当に幸せなのかを考えながら、クルマを開発しているんだろうと思います」
常に新しいことに挑戦し、進化することを楽しみ続ける小山さん。メルセデスはそのパートナーとして、彼の前向きな姿勢をいつまでもサポートし続けることだろう。
SPOT INFORMATION
日光金谷ホテル
ADDRESS 栃木県日光市上鉢石町1300
TEL 0288-54-0001
ABOUT CAR
「世界の自動車の指標」と評されるメルセデスのフラッグシップセダン。Sクラスとしては7世代目にあたる同車は、全長5,290mmのロングボディに3リッター直6ターボ「ISGインテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)」と電動スーパーチャージャーを搭載。最高出力435PS、最大トルク520Nm/を発揮する。メルセデスが提案する新時代のラグジュアリーを体現した一台。
※本記事で登場している車種は特別仕様車です。実際の仕様とは異なります。