
趣味のバイク、普段使いのクルマ
画面に登場するだけで存在感を発揮する平山祐介さんは、アドベンチャータイプのバイクを所有するいわば“二輪派”だった。が、現在はもっぱらクルマ移動に。
「ドラマや映画の撮影の場合、関東近郊でも遠方ロケの場合は、自走で向かうことがほとんど。いくらアドベンチャータイプとはいえ、バイクでは疲れてしまうし、駐車場所を毎回確認するのも気が引けます。それにリスクも高いと感じていたので、かねてより欲しかったクルマを40代で手に入れました。実際、乗ってみると時間の使い方が変わってきますよね。車内でセリフを覚えたりもできるし、撮影の空き時間には、少し足を伸ばして食事したり、近くの公園で息抜きしたりもできる。仕事で得たクルマのメリットは結構大きいです」
現在の愛車は、いわゆる「ヤングタイマー」とも呼ばれる旧型のSUV。状態のいいものを探し当てたそう。
「僕が、クルマに求めるのは、まずは見た目。武骨な雰囲気は欠かせません。そして、今ならば、妻と息子の三人家族ですので、広い荷室も欲しいところ」

「愛車を乗り尽くしますが」と前置きしながらも、目線は新型車種に移ろうことも。
「クルマを探しているとメルセデスは気になってしまいます(笑)。今、50代ですから、クルマに限らず、時計でもアクセサリーでも、そこはかとなく漂う色気はモノ選びの際に重視するポイント。その意味で、大人の男の所有欲を満たしてくれそうな気配を、メルセデスには感じてしまうんです」

クルマを知るほど感じるメルセデスのすごみ
クルマ選びの際に重視するという武骨さと色気の面で、平山さんが最近特に気になっているというのが、メルセデスの新型Cクラス オールテレインだ。
「実は、他の仕事でたまたまCクラスのステーションワゴンに試乗したんです。それまで抱いていたディーゼルのイメージを覆されました。しかも今回、アウトドアフィーリングを備えたオールテレインが登場したと聞いて、ぜひ乗ってみたいなと」

注目のビジュアルについては、長年モデルとしても活躍し、さまざまな物と触れ合ってきただけあって、的確な審美眼でその魅力を分析する。
「マット加工やポリッシュ加工など異なる表情をもつパーツどうしの組み合わせ、細かに凹凸を加えたディテールなど、随所に繊細な仕上げが施されていて、そのバランス感が見事。スーツにもカジュアルにも似合いそう。プロダクトとしても優秀だなと感じます」
いよいよ運転欲が高まったところで、コックピットに。注目は、ISG搭載のディーゼルエンジン。低回転で力強いパワーアシストと高効率なエネルギー回生を実現した乗り味には、ご満悦の模様だ。
「低速からの安定感が心地よいですね。踏めばしっかりレスポンスしてくれて、加速の仕方もエレガント。加速と減速を繰り返す街中でもきちんと走ってくれそうだし、ワインディングロードや高速走行時も真価を発揮してくれますね」
そのほか、メルセデス特有の機能や装備にも注目している。
「MBUXも使うと音声での操作はやっぱり便利ですね。また、11.9インチのメディアディスプレーは、個人的にはナビ使用時の地図のサイズ感が絶妙。ロケ場所で見知らぬ土地に行くことも多いので、迷いにくいのはありがたい。結果、運転に集中できるのがいいですね。このガラスルーフ(パノラミックスライディングルーフ)も広々として開放感は抜群。試乗すると、見た目も性能も、さすがメルセデス、と感じます」

今や生活に欠かせない“オンとオフのスイッチ”
「仕事だけではなく、家族での使用も含めると、生活の中心的な部分をかなり占めているなと感じています」と、そのカーライフを語る。
撮影と撮影の空き時間には、自宅に戻って家族の顔を見ることもあるそうで、1日の中でもオンとオフを切り替えるのも難しい。そんな生活のなかで、クルマは平山さんにとってのオン・オフのスイッチだという。
「クルマの乗り降りで切り替わる。現場に到着して、クルマのドアをバタンと閉じる。それまでリラックスしていたプライベート空間を出て、おはようございます!とひと言。これは気が引き締まります。仕事が終わってクルマに戻るとまたリラックス。そうは言っても、仕事終わりの車内は、ひとり反省会ですよ(笑)。ああしたらよかったかな、こうしたらよかったかなって。こういう生活も悪くないです」
後編では、彼が休日に足繁く通うという乗馬クラブ「ゴクウホースビレッジ」へ。クルマと同じく、“駆る”ことに夢中になっている乗馬について語る。
PROFILE
平山祐介/Yusuke Hirayama
1970年、埼玉県生まれ。大学の理工系学部を卒業後、一旦サラリーマンとして就職するも、夢を叶えるべく、モデルの道へ。数々の一流ブランドのコレクションのランウェイを歩く。30代にはフランスで俳優の道に飛び込み、フランス映画『SAMOURAIS』で俳優デビュー。2003年より活動の拠点を日本に移し『海猿』シリーズなどに出演。近年では「おかえりモネ」(NHK)、「ハコヅメ」(NTV)、「わげもん~長崎通訳異聞~」(NHK総合)ほか話題のドラマにも多数出演。
【着用アイテム】※全て税込価格
ニット¥28,600/バトナー × ビームス プラス(ビームス プラス 原宿 TEL:03-3746-5851)、シャツ¥31,900/ポストオーバーオールズ(ポストオーバーオールズ TEL:03-5942-1545)、デニム¥28,600/イカイ(シップス 銀座店 TEL:03-3564-5547)、靴¥25,300/クラークス オリジナルズ(クラークスジャパン TEL:03-5411-3055)、サングラス¥36,300/アヤメ(アヤメ TEL:03-6455-1103)、バングル¥64,900円/アダワット トゥアレグ(アダワット トゥアレグ TEL:050-5218-3859)、バッグ¥30,800/モクティ×テンベア(ユナイト ナイン TEL:03-5464-9976)
ABOUT CAR
新型Cクラスに加わったクロスオーバータイプの「オールテレイン」。全高が上がり、やや腰高となったうえに、フェンダー周りの樹脂パーツやフロント周りのデザインを変更し、アウトドアフィールの高い見た目に。専用の18インチ5スポークアルミホイールを採用。