柏原明日架プロ直伝。スコアメイクのためのショートゲーム攻略法（後編）

ツアー3勝目が期待されるメルセデス・サポート選手

［LESSON MOVIE］

柏原プロのショートゲーム攻略法、後編

① 柏原流パタールーティーン　※前編でご紹介
② サンドウェッジで狙う、ピンまで残り20ヤード
③ ピッチングで狙う、ピンまで残り10ヤード

後編では、ピンまで20ヤード以内のアプローチを徹底攻略！ ショートゲームを得意とする柏原プロが普段実践しているメソッドを特別に公開。「20ヤードからのアプローチって一番ミスが出やすいんです。慎重なクラブ選択と適切なスイングで、確実に２打でのホールアウトを目指しましょう！」

安定したアドレスがミスのないアプローチにつながる

•サンドウェッジで狙う、ピンまで残り20ヤード

「サンドウェッジのアプローチでまず気を付けるのは、ボールの位置とグリップです。アプローチの時に振り幅で距離を調整する人が多いですが、スイングは常に一定が好ましいです。クラブを変えて距離を調整する方がミスは確実になくなりますよ！」

手順
1 右足のつま先のラインにボールを置き、左足を引く

2 グリップは短く持ち、構えた時の手の位置は、左太もも前を意識

3 このアドレスのまま、丁寧にピン方向へ打つ

パターのように転がすイメージで打ち出すことがポイント

•ピッチングで狙う、ピンまで残り10ヤード

「残り10ヤードは、ピッチングをパターのように持って使います。スイングを一定にするというポイントは20ヤードから狙う時と同じですが、ボール位置と足の構えが少し違うので、意識してみてください！」

手順
1 身体のセンター位置にボールを置き、つま先をピンの方向に向けて左足を引く

2 パターのグリップで短く持ち、構えた時の手の位置は、左太もも前を意識

3 このアドレスのまま打つ

プレーで魅せること、格好良いプロであり続けることが自分の使命

レッスン終了後、柏原プロに今シーズンの振り返りと今後の抱負を伺った。「今年はコロナの影響で試合数も少なく、特に昨年優勝した2試合の開催がなくなりモチベーションを保つのが難しかったです。練習環境にはとても恵まれていたのですが、練習量をどれだけキープしたらいいのかなど、いろいろとコントロールが難しく、悩みながらの一年でした。試合の勘が鈍ってしまうのが一番の心配でしたね。そんな中でも、同郷の宮崎出身のプロと一緒に試合形式でプレーをしてお互いに高め合えたことがとても良かったと思います」

「試合開催が例年通りに開催されない中、所属先の富士通さん主催のトーナメント（※メルセデス・ベンツ日本協賛「富士通レディース2020」のこと）開催が決まった際には、ここで優勝して恩返しがしたいという強い思いで臨みました。結果トップ10には入りましたが、もっともっと強くなって皆さんに良いプレーを見てもらいたいです！ 特に会場に来られないゴルフファンの方々、サポートしてくださるスポンサーの方々に、プレーで魅せること、プロとして格好良くあり続けること、そして成績で返していくことが自分の使命だと思っています。これからも頑張りますので応援よろしくお願いします！」

ストイックな中にも、終始ゴルフが楽しくて仕方ないというキラキラした表情を見せる柏原プロ。通算3勝目をあげる日が楽しみだ。