刺激的なドライブで気分を盛り上げ、いよいよ蕎麦の名店へ

都内から海沿いのバイパス、そして箱根へ。池森さんはその旅路を「箱根はクルマを走らせても楽しいし、水が美味しいから蕎麦のレベルも高い。僕にとっては最高なコースですよ」と笑う。道中に車内でかけた音楽は、ハワイアンレゲエバンド「コロヘ・カイ」。「ドライブに音楽は欠かせないですよね。他の人のクルマに乗っても、自分のプレイリストをかけてしまいます(笑)。もちろん迷惑にならない範囲で。このバンドの曲はハワイアンならではの明るさと開放感があって、GLEの大きなサンルーフと相性がバッチリ。とても良いドライブでした」
「箱根 暁庵 箱根湯本店」で巨匠譲りの優しい朝打ち蕎麦をいただく

蕎麦を食べるようになったきっかけは体調管理だったという池森さん。そんな彼をさらに蕎麦の世界へと惹き込んだのが、“蕎麦打ちの神様”の異名を持つ高橋邦弘氏との出会いだった。その“神様”直伝の一品が食べられるのが、1軒目に訪れたここ「箱根 暁庵 箱根湯本店」である。「蕎麦好きなら誰もが一度は食べたいと願うのが高橋名人の蕎麦。でも会員制で簡単には食べられなくて、僕もまだ一度しか……。だからこのお店はずっと気になっていたので、今日はとても嬉しいです!」
注文したのは、「天ぷらせいろ」(2,400円)。まずは鼻を近づけ、蕎麦の香りを堪能する池森さん。それから一気に一口すする。「この独特のピーナッツのような香り! 名人の蕎麦を思い出すなぁ!」と興奮気味だ。ところで、池森さん流の蕎麦の食べ方はあるのだろうか。「それぞれ好きに食べたらいいんですよ。よく勘違いされるんだけど、僕は“蕎麦好き”であって“蕎麦通”ではないんです。美味しい蕎麦をしっかり味わう。その気持ちがあればいいと思いますよ」

店主の小松さん
蕎麦粉は北海道や茨城など数カ所から仕入れ、季節や気候に合わせてブレンド。その日の朝に石臼で挽き、提供する分だけを打つため、営業は昼のみだ。さらにつゆも出汁を引く直前に枕崎産の鰹節を削って使うなど、1つずつの工程に余念がない。こだわりを積み上げた上に完成した納得の味に、池森さんの興奮は高まるばかり。「名人の蕎麦って、めちゃくちゃ優しい味がするんです。今回いただいた蕎麦にも感じられたので、しっかり継承されているんだなと思いました。美味しかったです!」
Spot information
箱根 暁庵 箱根湯本店

ADDRESS 神奈川県足柄下郡箱根町湯本茶屋182-7
TEL 0460-85-6763
営業時間 11:30~16:00(L.O.15:30)、土日祝11:00~16:00(L.O.15:30)
定休日 水曜
駐車場 あり
※営業時間は変更の可能性あり
思わず唸った白いカレー蕎麦「じねんじょ蕎麦 箱根 九十九」

続いてやってきたのは、先ほどの純和風な雰囲気とは打って変わって真っ白な洋風の建物。「じねんじょ蕎麦 箱根 九十九」は、まるでエーゲ海のカフェのようなお洒落な店内で、自家製の自然薯を使った蕎麦が味わえる人気店だ。池森さんも「ここが蕎麦店……?」と一瞬困惑。しかし、出てきたメニューにさらに驚かされることに。
それが「自然薯ムースの白いカレー蕎麦」(1,595円)だ。箱根の中でも雪深く、すすき草原でも知られる仙石原にある同店らしく、自然薯のムースを雪に、カレー蕎麦をススキに見立てているとか。しかし池森さんを驚かせたのは、見た目よりも味だった。「ムースとカレー蕎麦を一緒に食べると、フワフワとした食感が加わって、新しいですね! ムースで薄まることを計算してカレーつゆの味は少し濃いめになっているのもさすが。これはやられました!」
自然薯は店名にもなっているように、同店のイチオシ。自社が持つ畑で栽培しているという。自然薯のムースには、さらに卵白と一緒に空気をたっぷりと混ぜ、真っ白でフワフワなムースに仕立てている。「豚と玉ねぎの旨みが溶け込んだ少し辛めのカレーとすごく合っています。麺は香りの良い国産蕎麦粉を使った、僕の好きな二八。歯切れの良い食感もクセになりましたよ」
Spot information
じねんじょ蕎麦 箱根 九十九

ADDRESS 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原917-11
TEL 0460-84-0899
営業時間 11:00〜20:30(L.O.20:00)
定休日 無休
駐車場 あり
※営業時間は変更の可能性あり
メルセデスで巡れば、蕎麦ライフがもっと豊かに

都内から箱根へと蕎麦を求めてやってきた今回のドライブ。最後に率直な感想を訊いた。「メルセデスのハイパフォーマンスモデルであるGLE 63 Sで蕎麦旅に来ましたが、ハンドルを握っているときも、蕎麦を食べているときも、後部座席で揺られているときも、常に極上のリッチ感をクルマから感じられましたね。なんだか自分の蕎麦ライフが豊かになったような気分です。僕はツアーで全国を回りながら各地の蕎麦を食べ歩いているのですが、あと5県で全国制覇できるんです。それをぜひメルセデスと行きたいなって思わせてくれた1日でした!」
クルマも蕎麦も、自分の好きに一直線な池森さん。進化と深化を続ける彼のライフスタイルには、上質でありながらもパワフルなGLE 63 Sがよく似合う。本業の音楽活動はもちろんのこと、これから我々にどんな蕎麦の世界を見せてくれるのか、池森さんのこれからの活動から目が離せない。
PROFILE
池森秀一/Shuichi Ikemori

1969年、北海道生まれ。ロックバンド「DEEN」のヴォーカル。1993年に『このまま君だけを奪い去りたい』でデビュー。その後もオリコンNo.1を獲得しミリオンヒットとなった『瞳そらさないで』や『Memories』『翼を広げて』『永遠をあずけてくれ』など数々のヒット曲を生み出し、現在までのCDの総セールスは1,500万枚を超える。15年ほど前から蕎麦を毎日食べる生活を始め、現在では乾麺のプロデュースのほか、YouTubeチャンネル「信州戸隠 池森そば 赤坂店」を開設。無類の蕎麦好きとしても知られている。2021年7月7日、DEEN流のシティポップを詰め込んだ34th Album『TWILIGHT IN CITY ~for lovers only~』をリリース。
DEEN Official Website https://www.deen.gr.jp/

34th Album「TWILIGHT IN CITY ~for lovers only~」
https://www.deen.gr.jp/disc/detail.html?info=145&category=8&p=0
ABOUT CAR
Mercedes-AMG GLE 63 S 4MATIC+
上質感溢れる洗練された内外装にSUVらしい力強さとスポーティさを備え、オンロード、オフロード共に優れた走破性を発揮するミドルサイズSUV、GLEのトップパフォーマンスモデル。AMG4リッターV型8気筒直噴ツインターボエンジン「M177」型+ISGを搭載し、最高出力612ps・最大トルク850N・mを発揮。ボディの大きさを全く感じさせないポテンシャルを誇る。ドライバーの安全運転を支援するサポートシステム、レーダーセーフティパッケージなど、先進技術も搭載。