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SUNDAY HERO - #4

amadana代表・熊本浩志がGLSで過ごす、野球に捧げる週末【後編】

photo: Junji Takahashi

words: Kohei Kawakami
direction: Hajime Sasa(Roaster),

Arata Kobayashi(Roaster)

人気デザイン家電ブランド「amadana」の創設者であり、週末には社会人軟式野球クラブ「東京ヴェルディ・バンバータ」の監督としてグラウンドに駆けつける熊本浩志さん。後編は、オープン戦直前の練習試合で指揮を執るためにGLS 400 d 4MATICで向かった遠征地に同行。社長と監督、二つの顔を持つ男の正体に迫る。

amadana代表・熊本浩志がGLSで過ごす
野球に捧げる週末【前編】はこちら

軟式野球界のゲームチェンジャーが感じたGLSとは

熊本浩志/Hiroshi Kumamoto
熊本浩志/Hiroshi Kumamoto

熊本さんがGLSで赴いた先は、関東近郊のとあるグラウンド。この日は、公式戦開幕を翌週に控え、最終調整の練習試合を行うという。週末は野球だけでなく「東京ヴェルディ」のサッカーの試合にも自走で向かうのだそう。「GLSの良さは、ここへ向かう長距離移動で実感することができました。特に道中の高速道路では4MATICらしい力強い走りが爽快で。あとは、“アクティブレーンキーピングアシスト”や“アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック”など、クルマが自動で判断してくれる走行機能は運転の疲れを軽減させてくれます。ストレスのないドライブは楽しいものですね」。クルマを降りた熊本さんは、チームの象徴である鮮やかな緑色のユニフォームを纏った。

熊本浩志/Hiroshi Kumamoto

現在のチームの前身「東京バンバータ」は、2008年に野球仲間である友人からの誘いを受け、熊本さんが一念発起して立ち上げた草野球チームだ。「高いハードルを設定して活動した方が熱中できると思ったので、“発足から3年で優勝できなければ解散”を目標に掲げました。まず、チームのロゴやユニフォームのデザインにとことんこだわりましたね。カラーをこのグリーンにしたのは、当時、野球メーカーの中で最も売れない色だったからなんですよ。みんなが選ばないカラーを使って、強くて格好いいチームのブランドを作りたいと思ったんです。その方が面白いじゃないですか。プレーする選手たちが自らワクワクする環境づくりが僕の仕事であり、究極のマネジメントだと思っています」。amadanaの成功で培ったブランド戦略を生かしてつくり上げたチームは、発足から3年後の2011年、全日本軟式野球大会2部で見事初優勝。その後、4度の全国大会優勝を果たし、一躍業界の注目を集めた。

やるからには一切の妥協はしない

熊本浩志/Hiroshi Kumamoto

宮崎県出身で、中学〜大学まで名門校で野球を続けてきた熊本さん。ポジションは捕手だった。大学時代は野球を軸にしながら、ブラックミュージックのDJにものめり込む生活を送っていたという。この頃に、パラレルワーカーとして成功する生き方のヒントを身に付けたのだそう。「学生時代は、僕にとって野球が“仕事”でDJが“遊び”でした。このとき体得して、今も自分のモットーにしている考え方があります。それは、“仕事は遊び感覚で行い、遊びを本気で行う”ということです」

「仕事って、意識した瞬間に義務感が生まれて辛くなってしまうことがあると思うんです。あるとき、自分の中で野球を遊びだと思ってやったら、変なプレッシャーが入らずプレーがうまくいくようになったんですよ。ただその分、DJやイベントのオーガナイザーなどは緻密に突き詰めました。遊びだから適当にやるのではなく、本気で向き合っている人こそ、誰も想像が付かない発想や突破力を身に付けたりできます。だから僕は、遊びに手を抜かない人を信用しますね。そして時代も今そんな人間を求めるようになったと感じます」

世界一の総合クラブを「東京」で実現する、熊本さんの野望

2018年、「東京バンバータ」は総合型スポーツクラブ「東京ヴェルディ」と業務提携し、チーム名を新たに「東京ヴェルディ・バンバータ」として再始動。熊本さんはグループ全体のブランドマネジメントを統括するクリエイティブセンター長も兼任することとなった。まさに遊びが仕事へと変わった瞬間だった。「将来的にはサッカーや野球に限らず、さまざまなスポーツをサポートできるクラブをつくりたいという思いに共感したんです。チームのメインカラーが同じ緑でしたし(笑)。でもやるからには、ロゴやユニフォームをはじめ、ビジュアルブランディングを改革させて欲しいと申し出をし、受け入れてもらえました。今では、15競技18チームにまで拡大し、世界トップクラスの総合クラブになっています。あとは質の充実が課題です。野球ももちろんですが、世界一の総合クラブへの発展を目指し、いろいろなことを企んでいます」

熊本浩志/Hiroshi Kumamoto

最後に、熊本さんにとって野球とはどんな存在か訊いてみた。「自分にとって仕事も野球も同じ人格というか。特に違いはないんですよね。当初は遊びとして始めた草野球チームづくりですが、本気で突き詰めたら、急に社会性が出てくる瞬間がありました。今では企業やプロチーム、ジュニアなど、あらゆる人たちを巻き込んで経済圏ができているので一概に“遊び”とはいえませんが、マインドは変わらず、遊び感覚だからこそ心の底から熱中できる、ということは忘れずにいたいですね」

熊本浩志/Hiroshi Kumamoto

「今年は歴代で最も手応えのあるチームになりました。去年1年でチーム作りが上手くいき、選手たちのモチベーションも高いです。今シーズンはぜひ楽しみにしていてくださいよ」と熊本さん。その言葉通り、4月末に行われた「東京都春季軟式野球大会1部」の準々決勝では、最終回に劇的なサヨナラ勝利を収め、今年の10月に地元・東京都で開催される「天皇賜杯第76回全日本軟式野球大会 ENEOSトーナメント」への出場が決定した。76回に及ぶ同大会の歴史の中で、東京都から企業野球部以外のクラブチームが出場するのは初だ。

平日はamadanaの社長、週末は軟式野球の監督。どちらも全力で取り組む熊本さんは、伝統と先進を調和させ一切妥協のないクルマづくりを追求するメルセデスの精神に通ずるものがあった。どんな状況であっても必ず結果を残す熊本さんはいつだって明るく笑顔が絶えない。そんな彼なら世界一の総合クラブをつくるという夢もきっと実現させるだろう。

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野球に捧げる週末【前編】はこちら

PROFILE

熊本浩志/Hiroshi Kumamoto

熊本浩志/Hiroshi Kumamoto

デザイン家電などで知られるクリエイティブ総合商社「amadana」グループの創業者でありCEO。社会人軟式野球クラブ「東京ヴェルディ・バンバータ」の監督。選手からは“クマカン”の愛称で親しまれる。前身の「東京バンバータ」では、発足から3年で優勝できなければ解散を公言し、3年後の2011年、高松宮賜杯第55回全日本軟式野球大会2部で見事初優勝を果たす。2018年、同チームは総合型スポーツクラブ「東京ヴェルディ」と業務提携し、自身はグループ全体のブランドマネジメントを統括するクリエイティブセンター長も兼任する。
東京ヴェルディクラブ公式サイト:https://www.verdy.club/
東京ヴェルディ・バンバータ公式Twitter:https://twitter.com/verdy_baseball
東京ヴェルディ・バンバータ公式Instagram:https://www.instagram.com/verdy_baseball/

ABOUT CAR

GLS 400 d 4MATIC

メルセデスのSUV群を表す「GL」に、同社のハイクラスを指す「S」を組み合わせたモデル名を持つラグジュアリーSUV。威風堂々のフォルムとフロントフェイス、先代よりも60㎜延長されたホイールベースに3列7人乗りのボディを載せる。対話型インフォテインメントシステム「MBUX」をはじめ、最新の安全運転支援システムを全車に標準装備。

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