天候を自然に委ねた撮影で見つけた、日常的なクルマの風景




自身の敬愛する写真家が愛車をよく撮影していることから、クルマを撮影するならどのように捉えるか、普段からイメージを膨らませていたと語る大林さん。今回、EQAと対峙し、どのような点を意識して撮影したのだろうか。
「まず、電気自動車が持つクリーンなイメージを写真で表現したかったんです。そこで僕が好きな山での撮影が合っていると思いロケーションを探し、今回は群馬県吾妻郡嬬恋村周辺へ行ってみようかと思いました。
EQAの丸みを帯びたシルエットや一直線に伸びたリアライト、インテリアのデザインから先進性や未来のクルマのイメージを受けたので、1日の始まりである夜明けの時間帯に撮影しました。雨が降っていましたが、僕はこのシチュエーションが好き。よく目にするクルマの広告は絶景の中で美しく撮影されているものが多いですが、雨でしっとりと濡れたクルマは誰もが目にする日常的な光景。そこにリアリティを感じます。特にクルマのヘッドライトや車体に滴る雨粒がとても美しかったですね。結果的に自然に委ねる形で撮影できて良かったです」




完全に日が昇ると雨は次第に止んだ。充電スポットで30分間の急速充電を行なって山を下る道中、実際にEQAのハンドルを握った大林さんの感想は?
「西日本を中心に活動していた4年前までは、学生時代からずっとクルマを持っていて、どこへ行くにも運転していました。クルマの中で一人考えごとをしたり、誰かと話をする特別な時間が大好きで、EQAは車内がとても静かだからそれが一層楽しめそうです。以前、別ブランドの電気自動車にも乗ったことがありますが、EQAはアクセルを踏んだ時の加速やハンドルの取り回しが良く、山道の運転も楽々ですね。今回は山で撮影したので、今度は海にも行ってみたいです。
EQAは撮影するもよし、運転するもよし、な一台。メルセデスは他にどんな車種があるのか気になって仕方がありません」と、クルマへの興味が一層湧いた様子の大林さんであった。
PROFILE
大林直行 / Naoyuki Obayashi
⼭⼝県出⾝。2015年からデザイン制作会社専属フォトグラファーとして活動。2018年、フリーランスとして独⽴、上京。東京を拠点に広告・雑誌・WEBメディアにおいて様々な分野の撮影を⾏う。2020年8月、自身初となる個展「おひか」を開催。写真集「おひか」を出版。
ABOUT CAR
メルセデスの100%電気自動車であるEQCに続く第2弾となる、コンパクトSUV。排熱のための網目がないブラックパネルグリルやテールライトがシームレスに繋がった背面など、先進的なデザインを纏う。電気自動車ならではの静粛性に加え、高度な操縦安定性をさらに高いレベルで実現。安全運転を支援するシステム、レーダーセーフティパッケージを標準装備する。