何気ない日常に馴染む新型Cクラス





女性のポートレートを中心に、被写体の自然な表情を捉えた写真に定評がある東さん。これまでクルマとともに人物の撮影をした経験はあったが、クルマをメインの被写体として撮影したのは今回が初となる。
「普段は対人の撮影が多いので、コミュニケーションを大切に被写体の感情を探りながらの撮影を意識しています。ですが今回はクルマに焦点を当てつつ、自分の世界観をいかに表現できるかを意識して、アシスタントやエキストラの方と一緒にいい絵作りができました」
今回の撮影テーマは、“人々の日常に溶け込む新型Cクラスを定点観測する”というもの。なぜ新型Cクラスをこのように切り取ろうとしたのだろうか。
「初めてこのクルマを見た時、老若男女を問わず、どの世代にもフィットするデザインで、どの世代のライフスタイルにもマッチしそうだなと思いました。だから、さまざまな人やモノ、動物を写り込ませて、見た人によって、クルマとそれぞれの日常のストーリーを自由に想像できるような写真を撮りたかったんです」

撮影後、実際に新型Cクラスのハンドルを握って都内をドライブした東さん。普段は4WDのSUVを愛車にしているが、乗り心地はいかがだったのだろうか。
「愛車以外のクルマを運転することはめったにないのですが、すごく運転しやすくて驚きました。車内がとても静かで外の音が適度に遮断されるので、運転に集中できますね。ドライブが大好きなので仕事先へは毎日クルマ移動ですが、新型Cクラスは小回りが利くし、ブレーキの利きもとてもよいので、特に街乗りに適していると感じました。これに乗って撮影現場に向かったら、なんだか気分を高めながら撮影に臨めそうです」
今回の撮影にも登場した人懐っこい愛犬の“ガミちゃん”とともに、最近はキャンプにハマっているという東さん。休日は山梨や長野方面に出かけることが多いという。「次はキャンプシーンでも撮影してみたいですね。クルマはもう少し大きいタイプがいいかも」と、次の撮影に想像を膨らませていた。
PROFILE
東 京祐/Kyosuke Azuma
1989年生まれ、北海道出身。約3年間のスタジオ勤務後、2015年に独立。作家活動のほか、女性のポートレートを中心にファッション、音楽などジャンルを問わず活動している。
ABOUT CAR
メルセデス・ベンツの主力モデルであるCクラスの最新型。2.0リットル直列4気筒ディーゼルターボエンジンを採用。メルセデス・ベンツ初のクリーンディーゼルエンジンとISGを組み合わせたモデル。特筆すべき点は新型Sクラスのデザイン言語を踏襲したインテリアの高級感。大きな縦型のセンターディスプレイは、スマートフォンのような直感的な操作を実現した。後方に伸びるルーフラインはクーペのようなスタイリッシュな印象を与える。