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京おんなが案内する、秘密の京都ドライブ part2

Photo:Katsuo Takashima(studio BOW)
Words:Masanori Yamada

聖護院八ッ橋総本店 専務取締役の鈴鹿可奈子さんが、smart forfourで京都をナビゲート。

smartのハンドルを握り、慣れ親しんだ京都の街を走る鈴鹿可奈子さん。普段の車内はもっぱら仕事のアイデアを整理する空間とのことだが、“京都の今”を巡るドライブはリラックスして楽しそうだ。「だんだん愛着が湧いてきました」と笑顔でsmartに乗り込む姿がほほえましい。

smartのハンドルを握り、慣れ親しんだ京都の街を走る鈴鹿可奈子さん

四季折々、さまざまに美しい表情を見せてくれる京都だが、鈴鹿さん自身は今の時季が一番好きだという。「緑の色が多彩できれいだなって」。歴史的な建築物や町並みが現在に続く京都は、そう言われてみるとたしかに緑が多い。“京おんな”がアクセルを気持ちよく踏み込むと、夏を迎える街並みが窓越しにスーッと流れ出した。

Day2

15:00

01

無碍山房 salon de muge

無碍山房 salon de muge

祇園・高台寺の近くにこの4月、「無碍山房 salon de muge」はオープンした。同店は、すぐ隣にある大正元年創業の老舗懐石料理屋「菊乃井」が手がける新ブランド。ミシュランガイド三ツ星の老舗の味がカジュアルに楽しめるとして、オープン早々から注目を集める存在だ。お昼の時間帯、いわゆるランチタイムは、高台寺の茶室・時雨亭にちなんだ名物「時雨弁当」のみの提供となるが、その後はカフェタイムとして営業。味わい濃厚な「無碍山房 抹茶パフェ」、注文が入ってから作る「出来たて本わらび餅」、そして「今日も楽しみにしてきました!」と笑顔の鈴鹿さんを虜にした「タルトタタン」といった極上のスイーツを堪能することができる。八坂神社、知恩院も近い歴史と由緒あるロケーションゆえ、京都散策の途中で立ち寄るのにちょうどいい。喧騒から離れて味わう、至福の甘味をぜひ。

京都市東山区下河原通高台寺北門前鷲尾町524
tel. 075-744-6260(問い合わせ)/075-561-0015(予約)
営業時間 昼11:00~12:30(1回目) 13:00~14:30(2回目)/喫茶14:45~18:00(L.O.17:00)
定休日 不定休(年末年始)
駐車場 なし

http://kikunoi.jp/kikunoiweb/Muge

16:30

02

麩嘉

麩嘉

京料理の煮物や汁物に欠かせない食材である生麩。この地で200年以上の歴史をもつこちらの老舗は、専門店としてもっとも古いといわれる。きれいな水が豊富になくては作れない生麩を支えるのは、店の脇にある「滋野井」(しげのい)と呼ばれる井戸で、おいしいその水を汲みにやって来る料理屋も多いという。飲食店向けに作られる生麩に対し、一般向けに作られるのが、生麩好きだった明治天皇の希望から誕生したとされる、鈴鹿さんもよく買いに来る「麩饅頭」だ。青海苔を練り込んだ生麩でこし餡を包み込んだそれは、鼻に抜ける青海苔の風味、餡の旨味、もちっとした食感が人気を呼び、同店の代名詞となっている。すべて手作業のため作れる量に限りがあること、さらに、一番おいしく食べられる状態で提供したいとの思いから予約は必須。それでもなお、京都のおいしい水と丁寧な仕事から生まれる甘味は、多くの人を惹きつけてやまない。

京都市上京区西洞院堪木町上ル東裏辻町413
tel. 075-231-1584
営業時間 9:00~17:00
定休日 月曜、毎月最終日曜
駐車場 12台
※要予約

http://www.fuka-kyoto.com(錦店HP)
http://www.fuka-kyoto.jp(英語版)

17:00

03

SIONE京都銀閣寺本店

SIONE京都銀閣寺本店

鈴鹿さんと仲の良い、陶板画作家として活躍する河原尚子さんは、茶の湯に用いる陶磁器=茶陶の窯元として約350年続く「真葛焼」の家に生まれた。佐賀県での焼き物修行のみならず、デザインなど他業種の経験をもとにオリジナルブランド「SIONE」を立ち上げたのは2009年のことである。“器を中心とした読むプロダクト”のコンセプトどおり、タンブラーやプレートなどが揃うコレクションにはそれぞれにテーマとなるストーリーがあり、和柄であれ幾何学模様であれ、白磁に施された絵柄はどれも繊細かつモダンな印象。釉薬のかけ方を変化させ、繊細な触覚で器を楽しめるようにしたり、QRコードにアクセスすることで音楽まで楽しめる商品を展開するなど、もてなしの心と斬新な試みが共存するモノ作りを行っている。それはまさに、伝統と革新を包み込む京都そのものといえるだろう。

京都市左京区浄土寺石橋町29
tel. 075-708-2545
営業時間 11:30~17:30
定休日 火曜(不定休あり)
駐車場 なし

http://sione.jp

18:00

04

ぎおん 川ばた

ぎおん 川ばた

「『京都らしいものが食べたい』という方がいらっしゃったときにお連れすると、かならず喜ばれるディナーのお店です」と鈴鹿さんが太鼓判を押す、祇園新橋近くのビルに佇む「ぎおん 川ばた」は、店主・川溿康嗣さんの仕事を囲むカウンター席とテーブル席が1つの隠れ家的な割烹料理の店だ。旬の素材を活かした創作和食を基本としながら、訪れるタイミング次第ではステーキやパスタなど、和食の枠にとらわれない料理が提供されることも。選び抜かれた日本酒が豊富に揃っているうえ、鈴鹿さんが「ひとつひとつの素材が素晴らしいく、かしこまらずに寄せていただけます」と言うとおり、気取りがないところも大きな魅力である。また、一品一品のボリュームがしっかりあるため、おいしさとともに満足感も文句なし。おばんざい感覚で味わえる、たしかな手仕事がここにある。

京都市東山区本吉町43 本吉町ビル3F
tel. 075-744-0509
営業時間 昼12:00~14:30/夜17:00~23:00(最終入店23:00)
定休日 不定休
駐車場 なし

http://gion-kawabata.com/

1.2個分のりんごを贅沢に使用した、鈴鹿さんお気に入りの「無碍山房 salon de muge」のタルトタタン。アイスクリームには生姜飴が添えられている。
「無碍山房 salon de muge」の店内はカウンター席とテーブル席のエリアに別れているが、どこに座っても大きな窓から日本庭園を望むことができる。
「無碍山房 salon de muge」の手入れの行き届いた植栽と、奥ゆかしさが心地よい平屋の建物。
「麩嘉」にて。麩饅頭を巻く笹も山で採取してきたもの。よもぎ麩など、生麩の老舗は新しい味わいにも取り組んでいる。
銀閣寺そばのひっそりとした通りにある「SIONE京都銀閣寺本店」は、旅館をリノベーションしたもの。京友禅を用いたアパレル小物も揃う。
「SIONE京都銀閣寺本店」併設のカフェでは薬膳茶をはじめとするこだわりの日本茶のほか、和菓子作家・杉山早陽子さんの御菓子丸のお菓子などを楽しめる。
行燈の置かれた入り口。シンプルで気取らないのが「ぎおん 川ばた」の流儀だ。
この時季の京都の名物といえるのが鱧。祇園祭りを“鱧祭り”と呼ぶほど関係は深く、造り(落とし)、揚げ、焼きと食べ方はいろいろ。

PROFILE

鈴鹿可奈子 / Kanako Suzuka

鈴鹿可奈子

京都大学経済学部在学中に、カリフォルニア大学サンディエゴ校エクステンションへ留学。一般企業に勤めた後、株式会社聖護院八ッ橋総本店へ入社し経営企画を統括。「nikiniki」ブランドの立ち上げのほか、講演をはじめとする各種メディアへの出演など、多方面で活躍している。

 

ABOUT CAR

smart BRABUS forfour Xclusive

力強い美しさがみなぎるワイド&ローの専用エクステリアと、走りたい気持ちを心地よく昂ぶらせる極上のスポーティネスに満ちたインテリア。想像を超えるほどのスポーツドライビングが愉しめる、4人乗りモデル。

 

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