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メルセデスオーナーの“終わりなき旅路”にフォーカス

FRONT RUNNER – #1 プロ3×3プレイヤー 落合知也 【後編】

photo: Yui Fujii(Roaster)
words: Yuho Nomura
direction: Hajime Sasa(Roaster),
Arata Kobayashi(Roaster)

3人制バスケットボール種目3×3のパイオニア、落合知也さんが、愛車であるGLE 400 dと自身の原点となるスポットへ──。後編では、国内初の3×3国際基準のコートを常設する「F1 STUDIO」を舞台に、落合選手のルーツについて紐解いていく。

プロ3×3プレイヤー 落合知也【前編】はこちら

バスケットボールと自分を繋ぐ、原点に帰れる場所

落合知也選手

落合選手が愛車のGLEで向かった、自身の原点とも言える場所が、東京・新木場に構える「F1 STUDIO」。ここは国内で唯一3×3の国際基準をクリアするコートが常設された施設だ。この場所に抱く特別な思い入れについて、落合選手は静かに語ってくれた。「僕自身が主宰する、3×3で培ってきた経験や競技としての魅力を子供たちに伝えていく『WORMAiD(ワームエイド)』というプロジェクトの発足会見をした場所で、ここのオーナーは、ストリート時代によく対戦していたチームの選手であり同期でもあるんですよ。訪れる度に、初心に立ち帰れるスポットですね」

「僕が挑む世界はここだ」と気づいた3×3との出合い

落合知也選手

現在の活動の原点と言える場所で、落合選手にバスケットボールプレイヤーとしてのルーツについても訊いてみた。「子供の頃は野球選手になりたかったんですけど、あるときミニバスケットボールに誘われて。当時他の子より身長が大きかったので、なんとなく参加した試合で簡単に活躍できてしまったんです。それがきっかけでより高みを目指したくなって、バスケットボールの世界に飛び込みました。それから本格的にのめり込んでいき、学生時代は全国大会で好成績を収め、自分で言うのもおこがましいですが順風満帆でした。自然とプロという道は見えていたのですが、若さもあって、その頃の僕はバスケットボールに対して真摯に向き合えていなかったんです。それが後々人生での大きなターニングポイントになりましたね」

落合知也選手

輝かしい実績を携えて大学卒業を目前とした落合選手のもとに、プロチームからオファーが届く。しかしそれまでのキャリアが順風満帆だったゆえにバスケ熱とモチベーションが低下し、 プロへのオファーを断る決断を下す。そして落合選手は実姉と同じ芸能の道を選ぶことに。「幼い頃から姉がモデルとして活動していて、自分の興味のベクトルが芸能に傾き活動を始めたのですが、モデルとしては食べていけないのが現実で、何個もバイトを掛け持つ生活をしていました」

落合知也選手

「そんな頃、知人にストリートバスケのチームに誘われ、それからしばらくイベントや興行でスリーオンスリーの試合をしていました。その中で、スリーオンスリーが競技化するらしいという噂を聞いて。それが3×3との出会いです。特に、正式な競技化に伴って開催されたデモオープンの世界大会で日本代表として出場した経験が、バスケ熱を取り戻した大きなきっかけになりました。マイナースポーツだからこそ選手皆のモチベーションが高く、刺激に溢れていて、新しい角度でバスケに出会ったんです。『僕が挑む世界はここだ』って、そのとき確信したのを今でも鮮明に覚えています」

取り戻したバスケへの情熱。そして世界へ

落合知也選手

はじめこそ、ルールやコートも今までとは違う3×3という競技に戸惑いながらも、バスケットボールへの愛情を取り戻していったという落合選手。そして同時に「バスケットボールで飯を食べたい」という思いが芽生え、プロバスケットボールリーグのトライアウトを受け、晴れて3×3とプロリーグを両立する唯一のプレイヤーに。「活動の軸は3×3で、五輪を見据えて優先したいという僕の希望を尊重してくれている現在の所属チームである越谷アルファーズには、感謝してもしきれません。3人制と5人制では、プレーの質も動きもまったく違うので、頭と体の切り替えは正直すごく難しいのですが、それぞれの分野を行き来することで互いのプレーの幅が広がり、相乗効果で良い影響をもたらしてくれるんですよね」

落合知也選手

海外への遠征を毎週重ねる過密スケジュールや、強風が吹き荒れるビーチをコートにした中での試合など、マイナースポーツとして整備が整っていない環境下でのプレーを強いられていた3×3。そんな中でもひたむきにスキルアップをしていく落合選手に、朗報が舞い込む。「4年に一度のスポーツの祭典で正式種目になると聞いた時は正直驚きましたね。確かに競技としての盛り上がりや期待度も上がってきてはいましたが、実感できるような環境ではなかったので。ただ、もしそうなるのであれば、日本代表としてメダルの獲得を目標にしない手はないだろうと。そこからは、自分がこのシーンを牽引する存在になるんだという強い意志を胸に、改めて気を引き締めてトレーニングや体調管理に取り組んでいます。もし自分が日本代表に選出された時は、日本人でも世界を相手にバスケットボールで勝てる、ということを証明してみせます!」

3×3界の“フロントランナー”としての使命

落合知也選手

3×3次世代育成プロジェクト「WORMAiD」発足会見の様子

落合選手には、プレイヤーとしての目標とは別に、使命感とも言える野望があるのだと言う。「3×3に魅了された一人のプレイヤーとして、この競技や文化を世界中に普及させて、競技を通じて子どもたちに夢を与えたいんです。日本にはまだ専用コートも少ないし、とりまく環境も発展途上。もっと子どもの頃からバスケットに触れ合える環境を作って、競技人口も増やしたい。僕にとって3×3は、人生を変えてくれた競技。だからこそ自分自身が先頭に立って、競技全体に貢献していきたいという気持ちを強く持っています。『WORMAiD』というプロジェクトはそんな想いで取り組んでいる僕のもうひとつの使命でもあるんです」

落合知也選手

順風満帆なバスケットボールの選手生活から一度は挫折を味わい、その復活とも言えるきっかけを与えてくれた3×3。現在はそのシーンの先頭を走り、「B.LEAGUE」と両立しながらプレイヤーとして世界大会での活躍を目標に掲げ、バスケットマンとして競技の普及にも貢献する落合選手。子供たちのためにも一流であること、そして原点を見失うことなく、常にチャレンジし続けるその姿勢は、メルセデスが追い求める理想そのものでもある。落合選手の飽くなき挑戦への歩みは、これからも止まることはないはずだ。

プロ3×3プレイヤー 落合知也【前編】はこちら

PROFILE

落合知也/Tomoya Ochiai

落合知也/Tomoya Ochiai

1987年生まれ、東京都出身。3×3国内ランキング1位のプロバスケットボール選手。土浦日本大学高、法政大を経て、ストリートバスケットボールチームUNDERDOGで活躍。2013年に「B.LEAGUE」の前身である「NBDL」の大塚商会アルファーズに入団。2014年6月に3×3の男子日本代表に選出され、「FIBA 3×3」世界選手権に出場。2016年には「B.LEAGUE」の栃木ブレックスに移籍後、BREX.EXEの選手として「3×3.EXE PREMIER」で活躍。2018年に越谷アルファーズに復帰後、2019年、3×3プロバスケットボールチームのTOKYO DIMEと契約。現在、3×3の活動を中心に「B.LEAGUE」でも活躍中。
Instagram:@ud_worm91
Twitter:@UD_WORM91
WORMAiD HP:https://wormaid.net/

ABOUT CAR

GLE 400 d 4MATIC Sports

3.0ℓ直列6気筒ディーゼルエンジンを搭載したメルセデス・ベンツが誇るプレミアムSUV。オンロード、オフロードでの優れた走行性を備えるのはもちろんのこと、ゆったりとした室内スペースにはGLE初となる3列目シートを設定。対話型インフォテインメントシステムの「MBUX」も標準装備する。

SPOT INFORMATION

F1 STUDIO

F1 STUDIO

ADDRESS 東京都江東区新木場1-3-13
TEL 03-6457-0310
営業時間 9:00~23:30(電話窓口9:30~18:00)
定休日 なし
駐車場 なし
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