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〜料理研究家コウケンテツのくるまめし Vol.2〜

ミニサイズでもボリューミーな「グリルチキンと野菜のミニバーガー」

photos: Kenta Yoshizawa
words: Naoki Masuyama
food styling: Yoshie Matsushima
food recipes: Koh kentetsu

ハンバーガーを前にすると、なぜだか無性にテンションが上がる。それは大人になっても同じだ。今回は小振りな丸パンを使って、小さい子どもの口にも合うようにアレンジ。だから車内で楽しく頬張っても、食べこぼしにくいってわけだ。

作りやすくて食べやすいから、家族みんなが笑顔に

グリルチキンと野菜のミニバーガー

「大きいバーガーにガブッとかぶり付くのもいいけど、それだとクルマの中では食べにくいから」と、ミニサイズのハンバーガーを提案してくれたコウケンテツさん。小振りならではのキュートなルックスも相まって、ドライブをさらに盛り上げてくれる。

大きさだけでなく、具材にもひと工夫。こねる必要がある挽き肉ではなく、鶏の一枚肉を使う。しかも、魚焼きグリルで手軽に調理可能。サッと作れて、サッと食べられる。もちろん、おいしい。そんな、家族みんなが笑顔になれるレシピだ。

野菜の水分をとって、時間が経ってもおいしく

グリルチキンと野菜のミニバーガー
グリルチキンと野菜のミニバーガー

パンを上下半分に切ったら、具材の下ごしらえを始めよう。トマトとレタスはしっかりと水気を取るのがポイントになる。

「野菜の水分を抜くことで、時間が経ってもベチャッとしなくなります」。また、パンの切り口に塗ったマヨネーズにも、具材との膜を作ってパンに水分が染み込むのを防ぐ効果がある。

鶏肉はフライパンではなく、魚焼きグリルで簡単料理。「高火力で直火だから、カリッとジューシーなんです」と仕上がりにも違いが出るそう。

肉汁も余さず、より満足感のある食べ応えに

グリルチキンと野菜のミニバーガー
グリルチキンと野菜のミニバーガー

鶏肉がこんがりと焼き上がったら、ホイルの上には少し肉汁が溜まっているはず。この肉汁も、たれと一緒にフライパンの中へ。

「ハチミツを使った甘めの風味に肉の旨味が加わることで、より満足感を高めてくれます。グリル内の掃除も楽だし、いいでしょ!」

たれが煮詰まったら、焼いた鶏肉に塗っていく。水溶き片栗粉でとろみをつけると、たれがこぼれにくくなっていい感じに!

パッケージ次第でさらに楽しく!

グリルチキンと野菜のミニバーガー
グリルチキンと野菜のミニバーガー
グリルチキンと野菜のミニバーガー

さあ、あとは挟むだけだ。レタス、トマト、鶏肉。実はこの順番にも秘密が。「水けの一番多いトマトは、パンと触れないように」。だから水分が染み込まず、おいしさをキープできるのだ。

最後に、包装紙や楊枝を使って、崩れないようにパッケージすれば完成。

「大人用と子ども用など、食べる人によって色違いのパッケージにするのもオススメです。見た目が楽しくなるし、大人用にはカラシを入れたけど、どれがそうだっけ? みたいな失敗もなくなります!」

なるほど、ぜひ試してみて!

「プルコギキンパ」

RECIPE

グリルチキンと野菜のミニバーガー

グリルチキンと野菜のミニバーガー

材料(2本分)
丸パン 4個/トマト(輪切り) 小4枚/鶏モモ肉 大1枚/グリーンリーフレタス 1~2枚/マヨネーズ、水溶き片栗粉 各適宜/塩 少々
/たれ【しょうゆ、みりん、酒 各大さじ2/はちみつ、砂糖 各小さじ1】

1. パンは厚みを半分に切って、切り口に薄くマヨネーズを塗る。鶏肉に塩をふる。トマトとレタスは水けをしっかりふく。
2. 魚焼きグリルにホイルをしいて鶏肉をのせ、両面をこんがりと焼く。
3. 小さめのフライパンにたれの材料を入れる。2が焼きあがったら取り出して、ホイルに残った焼き汁を加えて煮立てる。水溶き片栗粉でとろみをつける。
4.鶏肉は4つに切り、たれを塗る。パンにレタスをちぎってのせ、トマトと鶏肉を挟む。

PROFILE

コウケンテツ/Koh Kentetsu

コウケンテツ/Koh Kentetsu

1974年、大阪府生まれ。母が主催する料理教室のアシスタントとしてキャリアをスタートし、31歳で料理研究家として独立。母から受け継ぐ韓国の家庭料理ほか、和食やエスニックまで幅広く精通する。TVや雑誌、書籍など多方面で活躍。また、プライベートでは3児の父であり、実際にメルセデスのステアリングを握るオーナーでもある。

料理研究家コウケンテツのくるまめし

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