エンジンをかけると『行くぞ!』って気持ちになる
プロランナーの大迫傑は、アメリカのポートランドを拠点とし、世界のレースを飛び回る日々を送っている。彼は、日々の練習場所に通うことを“通勤”と呼ぶ。
「家から練習場所までは10kmくらい。まず午前中に行ってトレーニングして、いったん家でランチをとったらまた行ってトレーニングをします。去年から今年のはじめにかけてはケニアに行って自分を追い込んだりもしましたが、それ以外は意外と単調な日常を送っています」
そんな日々に刺激を与えてくれるのが、愛車メルセデス・ベンツのGLSだという。
「朝、エンジンをかけたとき『行くぞ!』って気持ちにさせてくれるクルマです。パワフルなのはもちろん、SUVなのに走りがスポーティでドライブしていてワクワクした気分になれる。サイズは大きいですが、アメリカではちょうどいいくらい。妻と娘2人を乗せてもじゅうぶん余裕がありますし、守られている安心感がある。たまに家族で2時間くらいかけてビーチに遊びに行くんですが、そういうときでも運転している僕も同乗している家族もまったく疲れません。遠征のときは大荷物を運べるし、僕にとっては最高の1台です」
ひとつひとつが“本物”のクルマだと感じさせてくれる
アメリカにわたったのは、2015年。GLSにたどりつくまでいろいろなクルマに乗っていたという。
「僕は自分でも少し“あまのじゃく”な性格だと思っているんですが、クルマは王道のメルセデスになってしまいました(笑)。実は昔、祖父がEクラスに乗っていて、そのころから憧れの気持ちがありました。地面から伝わってくる振動とか、静かなのに聞こえてくるエンジン音とか、そういうひとつひとつが“本物”のクルマだと感じさせてくれるんです」
“本物”のランナーが認める、“本物”のSUV。両者に共通するのは、決して現状に満足することなく、ひたすらに己を磨き続けるあくなき向上心ではないだろうか。大迫に、恐らく何百回と訊かれてきたであろう質問をしてみた。「あなたはなぜ走るのですか?」。
「プロとして、仕事としてももちろんあります。でもいちばん大きいのは、自分を納得させたいということだと思います。ランナーとしてのキャリアは、そう長く残っていない。そのなかで自分が行ける限界までは行きたいと思っています。走っているときは、いろいろなことを考えています。新しいアイデアが湧くこともあるし、悩んでいることが解決できたりもする。モチベーションが下がって、自分がどこに向っているのか考え込んでしまいそうなときにも走ると安心できる。だから僕は走り続けているのかもしれません」

「エクステリアもインテリアも洗練されて、さらにラグジュアリーになりましたね」。大迫選手もフルモデルチェンジを果たしたGLSをかなり気に入った様子。 ブルゾン¥45,000、パンツ¥39,000〈STUDIO NICHOLSON/メイデンズ ショップ Tel.03-5410-6686〉シャツ¥30,000〈JAN MACHENHAUER/メイデン・カンパニー Tel.03-5410-9777〉、シューズ¥10,000〈NIKE SPORTSWEAR/ナイキ カスタマーサービス Tel.0120-6453-77〉
自分がいる世界の価値をあげていきたい
現役として世界の舞台で戦いながら、未来をも見据えている。彼は現在、次世代のランナーを育てるためのスクールや大会の運営をすべく、練習のかたわら準備を進めている。
「マラソンという競技は、もっと可能性があると思っています。僕は自分がいるこの世界の価値をもっとあげていきたい。でもいまのシステムのままでは限界がある。僕自身も経験しましたが、小学生のころって足が速い子がモテるじゃないですか。でも中学生で陸上部に入ると、途端になんだかダサい子ってことになる(笑)。そういうところから変えていかないと。いまの日本には小中学生から高校、大学、実業団とのぼっていくピラミッドがありますが、ここにもっと別の新しいピラミッドを作れないかなと思っています。もっと選手が主役で、みんなが学校や企業ではなく、自分のために走れるような大会を本気でつくっていきたい。だからこそ現役選手であるいまから準備をしているんです」

大人7人が余裕で乗車できる広々とした室内空間。「家族4人ならこれでじゅうぶん。遠征のときの大荷物もらくらく積めます」。
早くこのクルマを運転してみたい
そんな大迫がこの春発表された“次世代”SUV、GLSのニューモデルと対面した。レースのときはクールでストイックな印象の強い彼が、このクルマを前に28歳の若者らしい笑顔を見せる。
「エクステリアもインテリアもより洗練された雰囲気になった感じですね。インテリアの細かい部分はとてもラグジュアリーな印象も受けます。タッチパネルもかかなり進化していますよね。エンジンをかけたらあまりにも静かで驚きました。早くこのクルマを運転してみたいなあ」
最新の安全運転支援システムを標準装備し、道路の凹凸やコーナリング状態に合わせて快適な乗り心地を作り出す、アクティブサスペンション「E-ACTIVE BODY CONTROL」を日本初搭載するなど、飛躍的な進化を遂げたGLS。そんな“未来の愛車”を前に、大迫のモチベーションも少し上がったように見えた。未来へ、さらなる高みへ。本物は、己を磨き続ける。大迫傑が日本を沸かせ、世界を驚かせる。そんな日もそう遠くないような気がする。
※「E-ACTIVE BODY CONTROL」はGLS 580のみに装備される。
GLS 400 d 4MATIC / GLS 580 4MATIC スポーツ
上質で高いプレステージ性を持つメルセデス・ベンツの最上級SUVの新型。3世代目となる7人乗りの新型GLSは、内外装デザインを一新している。日本初導入となる48V(ボルト)電気システムを動力に使用したアクティブサスペンションE-ACTIVE BODY CONTROLやAクラスで導入したインフォテインメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)」など最新の安全運転支援システムを備えている。
GLS 400 d 4MATIC:¥12,630,000
GLS 580 4MATIC スポーツ(ISG搭載モデル):¥16,690,000
PROFILE
大迫 傑/Suguru Osako

1991年生まれ、東京都出身。佐久長聖高校、早稲田大学、日清食品グループと駅伝の名門で活躍。2015年に渡米後、プロランナーとして注目を集める。2018年にシカゴマラソンで日本人初の2時間5分台の記録で日本新記録を樹立。今年3月の東京マラソンではさらにその記録を21秒縮める2時間5分29秒で自ら記録更新を果たした。
Produced by GQ JAPAN for Mercedes-Benz
ABOUT CAR
GLS 400 d 4MATIC / GLS 580 4MATIC スポーツ
メルセデス・ベンツ最大のラグジュアリーSUV。洗練されたデザインと数々の最新技術を搭載。