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E 220 d 4MATIC オールテレインが、プロスキーヤーに信頼された所以

Photo: Masayuki Shimizu
Text: Yusuke Osumi

世界で活躍したスキークロスの元選手で、現在はSUPとキャンプの楽しさをセットで提案しているnozawa green fieldを運営するなど、様々な活動を行っている河野健児さん。メルセデス初のクロスオーバーモデル、E 220 d 4MATIC オールテレインを、雪が積もる長野県の地で試して頂いた。

ずっと、自然がある場所に帰りたかった

いたるところに温泉が湧く村の周りを、雪で覆われた雄大な山が囲む。冬場になると国内外から癒やしと遊びを求め、多くの人びとが訪れる、長野県野沢温泉村で河野健児さんは生まれ育った。河野さんがスキーをはじめたのは「物心ついたころから」。板が身体の一部のように育った河野さんが、スキー選手を志したのは当然の流れだったといえるだろう。しかし、あることをきっかけに、およそ4年前、30代の前半で引退を決意する。まずはそのときのことについて話を聞いた。

雪山

「確か20代の前半くらい(河野さんが選手としてデビューしたのは小学2年生のころ。当初はアルペンスキーで活躍していた)、選手を辞めたあとに何をしようかと考えるようになりました。でも、それからしばらくは辞めず、最後の4年間くらいは東京に本社がある会社にお声がけを頂き、いち社員としてスキーをやらせてもらっていたりもしていました。恵まれた条件、環境のなかで活動を続けられていたのですが、2014年のソチオリンピックに出られなかったことも引き金となって、やはり引退しようと決意したのです」

引退後、その会社で引き続き働くという選択肢もあったそうなのだが、考えた末、河野さんはその道を選ばなかった。

「神奈川で2年、東京で6年間、暮らしていたのですが、その間、自然が豊かな場所に帰りたいという想いが常にあったのです。それで野沢に戻ることにして、じっくりと構想を練ったあと、nozawa green fieldをつくりました」

SUP(スタンドアップパドルボード。近年流行している、海や湖、川で楽しむスポーツ)

野沢の昔からの問題として挙げられるのが、先述の通り、観光客の目的が温泉でありウィンタースポーツであること。つまり「夏場はとりわけ観光客が少ない」と、河野さんは話す。野沢は、山と地下から湧き出る湯だけではなく、そのすぐ近くにある森も川も湖も魅力的だ。これまで、あまり知られてこなかったそれらのよさも体感してほしい。野沢の春夏秋冬、すべてを知っている河野さんの挑戦心が、nozawa green fieldには表れている。

nozawa green field

「10年くらい前からSUP(スタンドアップパドルボード。近年流行している、海や湖、川で楽しむスポーツ)をやっていたので、まずそのツアーを考え、そこにツリーハウスでのキャンプを組み合わせる、実はこれまでセットになることがなかったふたつをひとつにした、新しい遊びのスタイルをnozawa green fieldでは提案しています。キャンプを1日1組限定(定員はおよそ10名程度)にした点もこだわったところです。キャンプサイトの多くは隣の人との距離が近いので、それが特に嫌だったのです。せっかく自然のなかにいるのに台無しだなって。自分自身の体験をもとに、改善し、形にし、他の人とも共有し、遊ぶことが、僕の人生におけるモットーとなっています」

クルマの運転は、考えごとをするための貴重な時間

E 220 d 4MATIC オールテレイン

ただ、プロフェッショナルのサポートがあったとしても、アウトドアでの遊びには必ず危険が伴う。それをできるだけ回避するために必要なのが、様々な道具である。

「SUPだったらライフジャケットは必要ですし、バックカントリースキーにおいてはビーコン(雪崩に巻き込まれたときに使うセンサー)、人が埋まってしまったときに位置を確認するプローブ、掘り出すためのシャベルが三種の神器といわれています。クルマであれば、シートベルトやエアバッグ、衝突や誤操作などを防ぐ機能などに当たるでしょう。安全に遊ぶためには、身を、命を守るものが不可欠なのです」

E 220 d 4MATIC オールテレインに乗る河野さん

拠点を戻し、選手を引退したものの、河野さんは今でもとにかく遠征が多い。自身がマネージャーを務めている、PEAKS5というSUPギアブランドのテストをしに、スキーをしに、年中、全国各地にある自然に赴いている。たくさんの道具を運ばなければならないため、その足となるのはいつもクルマだ。

「助手席に乗っているのが苦手で、運転は必ず自分でしていますね。遠征が多いときは、2週間だけで3000kmくらい走らせることがあるんですよ。クルマのなかは最も考え事ができる、貴重なプライベート空間。家だと、小さな子供がいるので、休まる時間がなかなか取れないですから(笑)。だからこそ、クルマには高い安定性、安心感を求めてしまう。E 220 d 4MATIC オールテレインにしばらく乗って感じたのが、滑らかな質感のシートやステアリング、窮屈な思いをすることがない広さがちょうどよく(河野さんは184cmと高身長)、とにかく居心地がいいこと。雪道を走らせても、全く不安はありませんでした。あとメルセデスは、ギヤなどの操作系がステアリングの周りに納まっているところが有り難い。いちいち手を動かす煩雑さがないのがいいですね」

E 220 d 4MATIC オールテレイン
「All-Terrain」走行モード

走行安定性に貢献している要素のひとつが、ベースモデルのEクラス ステーションワゴンよりも2インチ大きくなったホイールを履いたことで、最低地上高が全体で25mm上がった点だ。タイヤサイズがアップすると、アイポイントが高くなり見晴らしがよくなる上に、ハンドルを切ったときにタイヤの変形が少なくなり、コーナリング性能が上がる。さらに、セルフレベリング機構(クルマに重量がかかったときに車体を水平に戻すもの)を備えるAIR BODY CONTROLサスペンション、車高をさらに20mm上げ、ESP(横滑り防止機能)とASR(ホイールスピンを抑制する機能)を最適化する、E 220 d 4MATIC オールテレインのみに採用された「All-Terrain」という走行モードのおかげで、雪道でも難なく走ることができる。

現場で検証された確かな機能が欲しい

E 220 d 4MATIC オールテレインに荷物を入れる河野さん
トランクスペースの奥行きがあるのでスキー板をいれても余裕

もうひとつ、河野さんが注目したのはトランクスペースの奥行き。

「実は、僕よりも長いスキー板を使っているバックカントリーのスキーヤーって、日本にはほとんどいないんですよ。E 220 d 4MATIC オールテレインのトランクスペースは、僕の板でも余裕で入りますね。高さ、幅も十二分にありますし、後席を倒したら10台は入りそう。僕に限らず、アウトドアを趣味としている方々は道具をたくさんもっているから、この広さは嬉しいはず」

ちなみに、写真に写っているスキー板は、河野さんが開発に関わっている国産メーカー、ヴェクターグライド社製。パウダースノーを滑るために最適化された同メーカーのフラッグシップといえるモデルだ。またウェア、バッグ類は、現在の河野さんの活動をサポートしている、ザ・ノース・フェイスのもの。

ザ・ノース・フェイスのアウターを着ている河野さん
ザ・ノース・フェイスのアウターを着ている河野さん

「僕は自分が使うもの、すべてにこだわりたいのです。機能、デザイン、どちらにおいても妥協はしたくない。ヴェクターグライドもザ・ノース・フェイスも、単に格好いいだけでなく、きちんと現場で必要な検証をした上でプロダクトを開発している。だから信頼が置けるのです。E 220 d 4MATIC オールテレインも同様の理念のもとでつくられている。乗ってみて、荷物を積んでみて、そんな共通性を感じました」

E 220 d 4MATIC オールテレインをバックにスキー板を担ぐ河野さん

河野さんをはじめとするザ・ノース・フェイスがサポートしているアスリートたちが、アメリカの雪山を巡る旅へ向かう一端をまとめたムービー「The pacific wonderland」。あまり見ることができない、圧巻の雪山で滑走する河野さんの姿などを見られるので、合わせてチェックしてみて欲しい。

 

PROFILE

河野健児/KENJI KONO

河野健児/KENJI KONO

1983年長野県生まれ。10代のころからスキークロスのワールドカップに出場するなど、世界を舞台に活躍。選手を退いた現在はSUPとキャンプを融合させた新しい遊び場、nozawa green fieldを故郷の野沢温泉村に開き、信州エリアのバックカントリーに力を注ぐのと同時に、国内外への遠征も続けている。
https://www.goldwin.co.jp/tnf/special/ski2016/kono.html
https://www.nozawagreenfield.com/
https://www.instagram.com/kono_kenji/

 

ABOUT CAR

E 220 d 4MATIC All-Terrain

雪道や悪路も余裕で駆ける優れた走行性能。それは、かつてない洗練の野性をまとう、新ジャンルのメルセデス。

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