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【F1 REPORT】第16戦日本 GP

words:Takeshi Sato

予選で11年振りにコースレコードを更新したルイス・ハミルトン。 ポール・トゥ・ウィンで完勝し、年間王座をぐっと引き寄せた!

10月6日(金)から8日(日)にかけて日本GPが開催された。待ちに待った日本GPの舞台は、これまで様々な名場面がうまれ、多くのドライバーに愛される伝統の鈴鹿サーキット。1周5.807kmのコースレイアウトは、高低差が大きく、中低速コーナーと高速コーナーが絶妙に組み合わされているため、ドライバーの腕が試される世界屈指のテクニカルサーキットとの呼び声も高い。
スリリングかつチャレンジングで、鈴鹿が一番好きだと公言するドライバーも多いという。

金曜日のフリー走行では雨に見舞われたものの、土曜日には雨もあがり、予選が始まる午後3時の時点ではわずかながら青空ものぞいた。気温23度、路面温度27度という、これまでのフリー走行より暖かいコンディションで予選スタート。

予選で速さを見せつけたのがメルセデスAMGペトロナスのルイス・ハミルトン。予選Q2 の最初のタイムアタックで早くも1分27秒819を記録して、なんとコースレコードを1秒以上も更新したのだ。
従来の記録は、2006年にミハエル・シューマッハがフェラーリで記録した1分28秒954。ハミルトンは、その記録を11年振りに塗り替えた。

ハミルトン、ならびにメルセデスAMGペトロナスはさらに加速する。
予選Q3の最後のアタックでハミルトンはさらにタイムを1分27秒319まで縮め、自身初となる鈴鹿でのポールポジションを確実なものとした。
チームメイトのバルテリ・ボッタスも0.332秒差の2位。ボッタスは残念ながらギアボックス交換のペナルティで5グリッド降格となったが、メルセデスAMGペトロナスとふたりのドライバーが鈴鹿サーキットでもその速さを見せつけた。

予選を終えたハミルトンがこう語る。
「鈴鹿でポールポジションを獲るのに10年かかった。だから本当に嬉しいし興奮しています。マシンのバランスは完璧で、これはエンジニアの献身的な作業のおかげです。本当に感謝しています。彼らは素晴らしい仕事をしてくれた。明日はそれを生かせることを願っています」

一方のボッタスはこう振り返る。
「6番グリッドからのスタートになるのは残念だけれど、先週末に比べるとマシンのフィーリングははるかに向上している。決勝ではソフトタイヤで、ライバルたちとは違う戦略を採る予定だ。鈴鹿はオーバーテイクが難しいので、戦略が重要になると思う」

明けて日曜日、鈴鹿の空は朝から太陽が輝き、決勝スタートの2時には気温が25度、路面温度は42度に達した。
スタートではハミルトンがトップをキープ、ボッタスも1周目を終えた時点でひとつ順位を上げて5位につけた。

その後もハミルトンは快走、20周終了時点で2位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に約5秒の差をつける。21周目以降、ハミルトンとフェルスタッペン(レッドブル)がタイヤ交換のためにピットインすると、ソフトタイヤで最初のスティントを引っ張る戦略を採ったボッタスがトップに立った。その後は28周目にハミルトンを先行させたのち、30周目までコースにとどまり、ハミルトンを追うフェルスタッペン(レッドブル)を押さえ込む役割で援護射撃を行った。

快調にペースアップするとみられたハミルトンだったが、実はこのときマシンの異変が起こっていた。パワーユニットにバイブレーションを感じていたという。

その後、なかなかペースが上がらないハミルトンを、ボッタスの前に出たフェルスタッペン(レッドブル)が猛追する。

そして、ついにその差は1秒未満となるが、最後までそのポジションを守り切りハミルトンがトップでチェッカーを受けた。ボッタスも粘り強く走り、4位入賞を果たした。パルクフェルメに戻ってきたハミルトンは、トラブルを抱えながらも走り切った自分のマシンにふれて、労をねぎらった。

レースを終えたハミルトンは、清々しい表情でこう語った。
「素晴らしい応援をしてくれた日本の皆様に感謝したいと思います。今日は天気もよく、ピットワークも完璧でした。レッドブルは決勝で速さを発揮していましたが、ぎりぎりで勝つことができました。今のチャンピオンシップの順位は信じられないくらい。まだ先は長い。100ポイント分のレースがあるので、引き続き集中していきます。」

そして、ボッタスも次戦を見据える。
「レースは僕たちのプランに近かったけど、表彰台に立てたらもっと素晴らしかったですね。でも今週末のレースから多くのことを学びました。そして今は残りの数戦に集中したい。オースティンは、自分がF1で初ポイントを獲得した場所なので楽しみにしています」

これでハミルトンはドライバーズポイントに25ポイントを加算して306ポイント。チャンピオンを争うセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がリタイアして247ポイントから変わらなかったため、その差は59ポイントに広がった。
この件についてハミルトンは、「今シーズンのフェラーリは本当に速かったので、これだけのギャップを築けたことが信じられない」と語っている。

なお、ボッタスが234ポイントまで伸ばしてきたので、メルセデスAMGペトロナスでのドライバーズランキングのワン・ツーも現実的になってきた。
コンストラクターズポイントではメルセデスAMGペトロナスが540ポイント、2位フェラーリの395ポイントに大差をつけている。

次戦、フェラーリの結果によっては、ついにハミルトンのチャンピオン獲得の可能性もある。そのアメリカGPは、10月20日(金)よりテキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催される。

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