行き当たりばったりのドライブは大切なリラックスタイム
ずっと自分のクルマが欲しいとは思っているんですが、まだ購入には至っていません。東京が拠点ではあるものの、海外でのトレーニングや大会も多いので、なかなか踏ん切りがつかなくて……。でも今日一日、こうしてメルセデスに触れてみて、「やっぱりクルマはいいな!」と改めて思いました。便利だし、運転するのって単純に気持ちいいじゃないですか。

父親が大のクルマ好きで、その影響というか、幼少時からの刷り込みなのか、クルマへの興味関心は高いですね。日本にいるときは、レンタカーを借りて月に一度くらいのペースでドライブを楽しんでいます。日帰りのときもあれば、泊まることも。いろんなことを求めてしまわないように目的も行き先も決めず、「とりあえず西に向かおう」なんて具合に、行き当たりばったりで出かけます。そのほうが思いがけない発見や出会いがあったりしておもしろいですからね。カーナビを使うのは道に迷ったときだけです(笑)。とにかく運転することが好きだし、クルマは一人きりになれるのもいい。オフの時間はできる限りゆっくりのんびりと過ごしたいので、運転も安全運転。競技のときとは違って、スピードは出しません(笑)。オンとオフの振り幅のパワーを競技に活かすのが僕のスタイルなんです。

普段の練習や遊びに行くときは、電車に乗ることもあれば、レンタカーを利用することもありますね。よく足を運ぶのは庭園。競技が上手くいっていない時期に流れを変えるきっかけを探していて、たまたまネットの検索で知った葛飾区柴又の山本亭に足を運んでみたら、気の持ちようがガラリと変わったのです。それ以来、庭園や寺社仏閣巡りが趣味になりました。ちなみに都営の庭園は全部で9つあり、購入日から1年間、これら全ての庭園に何度でも入園できる「都立9庭園共通年間パスポート」というお得なチケットが売られていまして。僕はこれを買って、かなり頻繁に活用しています。9庭園のなかでも、山本亭は近くに駐車場があるのでクルマで行きやすくてお気に入り。競技仲間を案内することもあります。これがなかなか好評で……というか、これだけ運転するならいい加減にクルマを買うべきかもしれませんね(笑)。
心技体が充実した自分に期待する2年後の東京オリンピック
視界の良さ、路面に吸いつくような安定感、ほどよい重さのステアリング、フラットな乗り心地。その点で今日運転したCクラス ローレウス エディションは僕の好みです。実際に乗って感心したアクティブブラインドスポットアシストを筆頭に安心感があるし、どこまでも走っていけそうな心地よいフィーリング。スーッと滑らかに加速するのもいいですね。
実際のトラック(競技場)では、今以上の“速さ”を極めてゆくことが僕の目標です。長距離走でパフォーマンス向上に貢献するといわれている高地トレーニングは、実は短距離にも効果があるという論文を読んで、今年はメキシコで初めての高地トレーニングをしました。最初はきつくて仕方なくても、酸素の薄さに慣れてくると体がキュッと絞れてくるし、フィーリングにも明らかな変化がありました。その場でデータを解析しながら新しいメニューをどんどん組んでいくアメリカでのトレーニングでは、強い選手たちと一緒に走れることがなによりの刺激でした。

今年はアジア大会、来年は世界選手権、2年後には東京オリンピック。まさにホップ・ステップ・ジャンプの時期に差しかかっているのですが、東京オリンピックは個人としての決勝進出と、リレーではリオデジャネイロオリンピックに続くメダル、金メダルを目標にしています。基礎を固めて、さらにレベルアップして、夢を叶える。肉体的にも経験的にも本当にいいタイミングで迎えられる絶好の機会なので、自分自身に期待しています。
今日、メルセデスを運転しながらワクワクしている自分に気づいたとき、気分を変えることの重要性を再確認しました。練習着の自分とは気持ちがまるで違う(笑)。だから余計に、オフの過ごし方を大切にしたい。オンとオフの振り幅が大きければ大きいほど、それが走るパワーになりますから。
PROFILE
飯塚翔太 陸上選手

1991年、静岡県生まれ。ジュニア時代から200m個人、4×100mリレーで活躍し、ロンドンとリオデジャネイロの2度のオリンピックに出場。リオデジャネイロオリンピックでは、男子4×100mリレーで日本チームの二走として銀メダルを獲得。186cmの長身を活かした力強い走りで、「和製ボルト」の愛称でも知られる。ミズノ所属。
ONE hour Sense.
各界のプロフェッショナルが日常を離れ、それぞれが自分を高めるために訪れてみたいスポットをクルマで訪れる1時間の過ごし方を紹介するプログラム。毎週日曜21:54~ フジテレビ・関西テレビで放映中。
ABOUT CAR
C-Class Laureus Edition
Cクラスのスポーティなドライビングを際立たせるAMGラインなどを装備、Cクラスの魅力をあますところなく愉しめるモデル。